やもめの献金|マルコの福音書12章41-44節

中央でやもめの女性がレプタ銅貨を献金箱に入れる姿。左側には弟子たちと思われる群衆、右側にはイエスと男性が立っており、全員がその行動を見守っている。上部には『やもめの献金 マルコ12:41–44』の文字。 教えとたとえ話|心に届くことば

🌱はじめに

イエス様が歩まれた最後の週、神殿で静かに座りながら、人々のささげ物をご覧になっていました。誰がどれだけの金額を入れたのか――それではなく、イエス様が見ておられたのは、その心の中にあるまごころでした。

たくさんの金持ちが大きな金額を入れる中、一人の貧しいやもめが、ごくわずかな銅貨をそっと献金箱に入れました。

その姿に、イエス様は深く心を動かされ、弟子たちにこう言われたのです――「あのやもめは、誰よりも多くささげた」と。



📝この記事を読むとわかること

  • やもめの献金の出来事の背景と意味
  • 神殿の構造と献金箱の場所
  • イエス様が見つめた「心のささげもの」
  • 真実の信仰とは何か
  • 私たちも持っている「ささげる心」

📖 この箇所の文脈|律法学者への警告の後に

前回の記事では、イエス様が律法学者とパリサイ人の偽善を厳しく指摘し、群衆に「わざわいだ」と語られた場面を学びました。

その流れの中で、イエス様は神殿の「婦人の庭」に移り、献金箱の前に座って、人々のささげる姿を静かに見ておられます。

この日も受難週の火曜日――イエス様が十字架にかかられる数日前のことでした。騒がしい宮の中で、ひとりの小さなやもめの行動が、主の御心を深く打ったのです。


🖼️ 原画:『やもめの献金』(らけるま作)

神殿の献金箱の前に立つ群衆の中、貧しいやもめがピンク色の衣をまとい、そっとレプタ銅貨を献金箱に入れている様子。群衆の中には金持ちが多額の献金を投げ入れる姿もあり、奥ではイエスが弟子たちに教えている場面が描かれている。
貧しいやもめがささげた、たった2枚のレプタ銅貨――それは、ありあまる中からではなく「生活費のすべて」でした。 イエスはその心を見つめ、「このやもめは、誰よりも多くを献げた」と弟子たちに語ります(マルコ12:44)。 神は、量ではなく心をご覧になる。静かにささげる信仰の姿が、美しく描かれた一枚です。

🪷やさしい解説:受難週の火曜日

多くの人が宮に来て、献金をしていました。
人々は賽銭箱に次々と貨幣を投げ入れ、金額や音の大きさが注目を集めていたことでしょう。

そこに一人のやもめが現れます。彼女は、生活費すべてにあたるレプタ銅貨を2枚、そっと入れました。

イエス様は、だれよりも私たちの心を見てくださるお方です。

この場面では、人目には目立たない小さな行動が、神さまの目にはとても尊いものとして受けとめられています。やもめの献金は「金額の多さ」ではなく、「心のすべて」をささげた行動でした。


👁️ イエス様のまなざしがとらえたもの

イエス様は、その行動をただの少額献金とは見なされませんでした。
「このやもめは、みなの者よりも多くを入れた」と弟子たちに語りかけます(マルコ12:43)。

他の人たちは「ありあまる中から」投げ入れていたけれど、このやもめは「その生活費全部」をささげた――それは、全存在を神に委ねる、信頼と愛の証でした。


📍 宮のどこで起きたのか

この献金の場面があったのは、神殿の「婦人の庭」と呼ばれる場所です。
そこには13個のラッパ型の献金箱が並び、人々は自由にささげることができました。


🗺️ 参考図:「神殿の庭と至聖所」見取り図

エルサレム神殿の構造を示す見取り図。中央左に『聖所』と『祭壇』、右側に『婦人の庭』があり、賽銭箱の位置が赤い矢印と文字で示されている。賽銭箱は『婦人の庭』の北側に配置されている。
「やもめの献金」がなされたのは、この『婦人の庭』。当時、賽銭箱はこの場所に設置され、人々がささげ物を入れるために訪れていました。 やもめのささげ物も、ここで静かにささげられたのです。

🌼こどもたちへのメッセージ

やもめのおばあさんは、すこししかお金をもっていなかったけれど、もっているぜんぶを神さまにささげました。
イエスさまは、そのやさしい心をとてもよろこんでくださいました。

わたしたちも、すこしのことでも、神さまのためにできることを、しんけんにしていきたいですね。


🎚️ 弟子の告白

イエスさま、わたしは自分にできることが少ないと思ってしまうことがあります。
でも、あなたは「どれだけではなく、どうささげたか」を見ていてくださる方。

心を尽くして、あなたに従いたい。
弱さもかかえながら、御国を信じて、ささげる者として歩みたいです。


🖼 原画アイキャッチ情報

【代替テキスト】
「やもめの女性がレプタ銅貨2枚を献金箱に入れている様子。背後には群衆とイエス、そして金持ちの献金の様子も描かれている。」

【キャプション】

わずかな額の献金にも、神は心をご覧になる――やもめの静かな信仰が、イエスのまなざしにとまりました。

📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
https://j-bible.jimdofree.com/


🎨 らけるまの創作メモ|「見えない信仰を描こうとした日」

この絵を描いたとき、祈りながら思ったのは「音のしない信仰」でした。
大きな声では語らない、でも心の奥で燃えている――そんな信仰が、やもめの中にありました。

わたしもまた、声にならないささげものを、日々の中でイエスさまに届けたい。
そんな思いを色に込めながら、そっとこの一場面を描きました。


📝この記事のまとめ

  • やもめの献金は、受難週・火曜日に起こった出来事
  • 神殿の「婦人の庭」で行われ、多くの人の前でささげられた
  • イエス様は、やもめの小さなささげものを最も尊いものとされた
  • 金額ではなく、「心を尽くした信仰」を見てくださる神さま
  • 私たちも、小さなささげものを誠実にささげる者でありたい

🕊️ 結びの祈り

主よ、わたしの小さな心のささげものを見てくださるあなたに感謝します。
大きなことができなくても、あなたのまなざしの中で、毎日の小さな従順を積み重ねていきたいです。

この記事を読んでくださったすべての方が、自分の持つものを喜んでささげることができますように。
静かに、まっすぐに、あなたに心を向けて歩めますように。

アーメン。


🔔 次回の予告

次回は、「宮の破壊の予告」マルコの福音書13章1–2節を取り上げます。
神殿という目に見えるものが取り去られるとき、主が私たちに示される真の希望とは――。


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