宮きよめの祭りとイエスの神性宣言|ヨハネの福音書10章22-39節

ソロモンの廊にて、イエスがユダヤ人たちに囲まれ、静かに語られている場面。人々は怒りと問いかけの表情でイエスを取り囲み、手に石を持つ者もいる。 教えとたとえ話|心に届くことば

🌱はじめに

冬、エルサレムの神殿にて行われた「宮きよめの祭り」。その神聖な時に、イエスはソロモンの廊を歩いておられました。しかし、人々の心には不安と疑いが満ちており、イエスの語る真理は激しい反発を招きます。この箇所は、イエスがご自身の神性を明らかにされた重要な瞬間であり、私たちに信仰とは何かを静かに問いかけてきます。



📝この記事を読むとわかること

  • 「宮きよめの祭り」とは何か
  • イエスがどのように神性を語られたのか
  • なぜ人々はイエスに石を投げようとしたのか
  • 私たちにとってこの出来事がもつ意味

📖この箇所の文脈|対立の高まる中で

ヨハネの福音書10章に至るまで、イエスはヨルダンの地を出てエルサレムへと向かわれていました。その途中で、狭い門から入るようにと群衆に教え、パリサイ派から「ヘロデがあなたを殺そうとしている」と警告を受けます。

しかしイエスは退くことなく、「預言者がエルサレムの外で滅びることはない」と語られ、あえてその都へ進む決意を示されました。そして、エルサレムに対して深い嘆きを述べた後、「宮きよめの祭り」のとき、神殿に来られたのです。


🖼️原画:『宮きよめの祭り』(らけるま作)

イエスがソロモンの廊を歩かれているとき、ユダヤ人たちに囲まれ問い詰められる様子。中央に立つイエスが静かに答えている場面。

イエスの言葉に怒ったユダヤ人たちが石を手に取り、彼を打ち殺そうとする場面。イエスは静かな表情で人々に語りかけている。

🪷やさしい解説

「あなたがたに言ったのに、信じないのです」――イエスはそう静かに語られました。人々は「キリストなら、はっきりそう言ってほしい」と言いながら、イエスが真実を語られたとき、それを受け入れようとはしませんでした。

イエスはご自身のことを、「父と一つである」と明確に言われます。これは神と同等であると宣言されたことを意味し、ユダヤ人たちはこれを神への冒涜だと受け止め、石打ちで殺そうとしたのです。

しかしイエスは、怒りの中にある人々にもあきらめず語りかけます。「わたしが父のわざを行っているなら、それを信じなさい」。神から来た者としての愛と真実を、どこまでも静かに示されるイエスの姿に、私たちは深く心を打たれます。


🌼こどもたちへのメッセージ

イエスさまは、ほんとうのことを言っても、人にきらわれたり、にくまれたりすることがありました。でも、イエスさまはこわがらず、まちがっていることにたいしては、やさしく、でもしっかりと「ちがうよ」と言いました。

わたしたちも、ほんとうのことをたいせつにする心をイエスさまからまなびましょう。


🎚️弟子の告白

主よ、あなたのことばが理解されず、拒まれたときの痛みに、私は心を重ねます。

それでもあなたは、ご自身を隠すことなく、父のわざを示されました。私もあなたの弟子として、恐れや迷いの中でも、あなたを信じ従いたいと願います。

わたしの弱さを越えて、あなたの御国が来ますように。


🖼 原画アイキャッチ情報

【代替テキスト】
1枚目:イエスがソロモンの廊を歩いているとき、ユダヤ人たちに囲まれて問い詰められる様子。中央に立つイエスが静かに語っている。
2枚目:イエスの神性宣言に怒ったユダヤ人たちが石を手にしてイエスを取り囲む。イエスは穏やかに語り続けている。

【キャプション】
「わたしと父とは一つである」――この言葉をもって、イエスはご自身の神性を示されました。その真理は人々の心に激しい葛藤を生みました。

📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
https://j-bible.jimdofree.com/


🎨らけるまの創作メモ|神の子であるということを描こうとした日

この箇所を描いたとき、イエスさまのまなざしがどれほど深い愛に満ちていたかを想像しました。怒りに満ちた人々に囲まれても、恐れずに真理を語るその姿に、静かな強さと平和を感じていただけたら嬉しいです。


📝この記事のまとめ

  • 宮きよめの祭りは、神殿の回復を祝う特別な時
  • イエスはその場で、ご自身の神性を明らかにされた
  • それは多くの人々にとって受け入れがたい真実だった
  • それでもイエスは、神のわざを通して信じるようにと語られた
  • 私たちもまた、真理に生きる勇気をいただきたい

🕊️結びの祈り

主イエスさま、あなたが語られた「わたしと父とは一つである」という言葉に、心を静めて耳を傾けます。

人に理解されない苦しみの中でも、あなたは真理を曲げることなく、神の愛を示されました。どうか私たちも、あなたの光の中を歩めるよう導いてください。

怒りではなく、愛を選ぶことができますように。

信じる力を、今日も与えてください。


🔔次回の予告

次回は「安息日に水腫をわずらう人をいやす」ルカの福音書14章1-24節をテーマにお届けします。イエスのやさしさと、招かれる御国の食卓をご一緒に味わいましょう。


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