仕える者の心を学ぶ|ヤコブとヨハネの願い(マルコ10章35-45節)

イエス・キリストがヤコブとヨハネに向き合って話す様子を描いた温かなタッチのイラスト。イエスは静かな表情で語りかけ、弟子たちは真剣な眼差しで聞いている。背景は柔らかな金色のグラデーションで、画面下に「ヤコブとヨハネの願い(マルコ10章35-45節)」と大きく白文字で記されている。 教えとたとえ話|心に届くことば

🌱 はじめに

神さまのもとで大切にされるのは、いったいどんな人なのでしょうか? この世界では目立つ人や強い人が上に立つように見えますが、イエスさまはまったく違う価値観を教えてくださいました。

ヤコブとヨハネの願いを通して、「仕えることの尊さ」について、心静かに見つめていきましょう。



📝 この記事を読むとわかること

  • ヤコブとヨハネが願ったことの背景
  • イエスさまが教えた「偉さ」と「仕えること」の本当の意味
  • 現代を生きる私たちへの優しいメッセージ

📖 この箇所の文脈|仕える者の道へと招く主

前回は、イエスがエルサレムに上る途上で弟子たちに三度目の十字架の死と復活の予告をされました。今日の箇所では、ゼベダイの子ヤコブとヨハネが他の弟子を差し置いて、栄光の位についた時、イエスの右と左に座らせてほしいと願い出ます。彼らは、メシアとしての栄光に与かりたいと望んでいましたが、イエスはその願いの奥にある心を見つめ、「仕えることの道」へと導いていかれました。


🖼️ 原画:『ヤコブとヨハネの願い』(らけるま作)

マルコの福音書10章35〜45節「ヤコブとヨハネの願い」の聖句が、縦書きの和文で静かに綴られている。青いタイトルと整った文字が、祈りと学びのひとときを優しく誘う原画。
「ヤコブとヨハネの願い」(マルコ10:35-45) 仕える者としての歩みに招かれる、主イエスの教えが記された聖句原画。

🪷 やさしい解説|仕えることの中にある主の栄光

ヤコブとヨハネは、イエスが栄光の王座につかれると信じていました。そこで彼らは、特別な位置――右と左――に座ることを願います。それは、人の目から見れば「高い地位」や「権威のある立場」と映るかもしれません。

けれど、イエスさまの答えは彼らの思いとは違っていました。「あなたがたは、自分が何を願っているのか、わかっていない」と静かに諭し、

「あなたがたは、わたしの飲む杯を飲み、わたしの受けるバプテスマを受けることができるか」(38節)

と問いかけられます。

これは、ただの苦難の予告ではなく、主とともに歩む愛の道――仕える者としての召し――への招きでした。

イエスは続けて言われました。

「あなたがたの中で、偉くなりたいと思う者は、みなに仕える者になり、
いちばん上になりたいと思う者は、すべての人の僕になりなさい。」(43-44節)

主の栄光とは、自分を誇ることではなく、へりくだって他者に仕えることの中に現れるものなのです。


🌼 こどもたちへのメッセージ

イエスさまは「えらくなりたい」と思う気持ちを責めたのではなく、「どうやってほんとうの大切な人になれるか」を教えてくれました。人を助けたり、お友だちにやさしくしたりすること、それがイエスさまの一番たいせつにしていたことなのです。


🎚️ 弟子の告白

主よ、私はときに、自分がもっと認められたいと願ってしまいます。だけど、あなたが語られた「仕える者になる」ことの尊さに心打たれました。

どうか私の弱さのうちにあっても、あなたに従う者として、へりくだり、人に仕える者とならせてください。御国の希望を心に抱きながら、あなたの歩まれた道を少しずつでもたどっていけますように。


🖼 原画アイキャッチ情報

【代替テキスト】
マルコの福音書10章35〜45節「ヤコブとヨハネの願い」の聖句が、縦書きの和文で静かに綴られている。青いタイトルと整った文字が、祈りと学びのひとときを優しく誘う原画。

【キャプション】
「ヤコブとヨハネの願い」(マルコ10:35-45)
仕える者としての歩みに招かれる、主イエスの教えが記された聖句原画。

📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
https://j-bible.jimdofree.com/


🎨 らけるまの創作メモ|仕える心を描こうとした日

この原画を描くとき、ただ「願う」ことと「仕える」ことの間にある深い差を思わされました。ヤコブとヨハネの純粋な思いも、どこか自分の中にあるものと重なります。

イエスさまの優しい問いかけと導きが、静かに心にしみこんでくるような時間になればと願って、文字を一つ一つ置いていきました。


📝 この記事のまとめ

  • ヤコブとヨハネはイエスに栄光の席を願い出た
  • イエスはその願いを優しく受け止めつつ、仕えることの大切さを教えられた
  • 主の教えは、へりくだる者こそ真に偉いという逆転の価値観
  • 現代の私たちにも、「仕える愛」の歩みが求められている

🕊️ 結びの祈り

愛する主よ、あなたが教えてくださった「仕える者の道」を、私も歩ませてください。
自分の栄光を求める心を静め、あなたの愛を映す器として、日々へりくだる者となれますように。

このページを読んでくださった一人ひとりの上に、あなたの平安と御声がそっと届きますように。
アーメン。


🔔 次回の予告

次回は、「盲人バルテマイをいやす」――マルコの福音書10章46-52節から、主の憐れみと信仰の物語をご一緒に見つめていきましょう。


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