山上の説教に学ぶ「姦淫」と「離婚」の教え|心のまなざしと誠実な関係を求めて

青空の下、イエスが山の上で群衆に語りかける様子。色とりどりの衣をまとった人々が座り、中央に立つイエスは両手を広げてやさしい表情で教えている。左上に「山上の説教」、中央に「5.6姦淫と離婚について」と黄色の文字が配置されている。 教えとたとえ話|心に届くことば

🌱はじめに

イエスさまの山上の説教には、わたしたちの心の深いところに語りかける言葉がたくさんあります。
今回は、「姦淫」と「離婚」について語られた箇所をあらためて見つめてみましょう。

一見すると厳しく聞こえるこれらのおことばの奥には、人と人との結びつきを尊ぶ神さまのまなざしが映っています。
目に見える行動だけでなく、心の中にある動機や思いに光を当てるイエスさまの語りを、やさしく受けとめてみませんか。


📝この記事を読むとわかること

  • イエスさまが語られた「姦淫」や「離婚」の本質
  • 心のまなざしと関係性を大切にする信仰の姿勢
  • 神さまが望まれる、人と人との深いつながりと誠実さ

🖼️ 原画:『山上で教え始める(山上の説教・5.6)』(らけるま作)

イエスが山上で語る場面。人々が熱心に聞き入るなか、「姦淫」と「離婚」について教える(マタイ5章)。
イエスさまは、目に見える行動だけでなく、心のあり方にまで光を当てられました。 誠実に生きること、人との関係を大切にすること――それが信仰に根ざした生き方です。

🪷やさしい解説

イエスさまは、「姦淫してはならない」という律法の背後にある本質を語られました。
それは、「心の中で情欲を抱くことも、神の前では罪である」という厳しくも深いメッセージです。

この教えは、目に見える行動だけではなく、
思いやまなざし――つまり人の内側の状態が、神さまの前でどれほど重く見られているかを教えています。

ヨハネの福音書には、姦淫の罪で捕らえられた女性の話があります(ヨハネ8章)。
イエスさまはその女性を責めるのではなく、集まった人々にこう問いかけられました――
「あなたがたのうち罪のない者が、まずこの女に石を投げよ」と。

この場面は、私たちに「自分は罪がない」とは言えないこと、
そして神の前に心の罪をも認める謙遜さの必要を教えてくれます。

また、離婚についての教えも、当時の社会背景を踏まえると深い意味を持っています。
ユダヤの律法では、男性がわずかな理由(たとえば「料理がまずい」など)でも妻を離縁することが許されていました。
イエスさまは、そのような一方的で不当な離婚から女性を守るために
「離婚するなら離婚状を渡しなさい」と語られました。これは、女性の再婚や名誉を守るための法的な保護でもありました。

この離婚状の考え方は、現代における離婚証書や法的手続きにもつながっていると考えられます。
イエスさまはただ律法の表面をなぞるのではなく、心と関係の誠実さを求めておられるのです。


🎚️ 信仰のことば

「情欲をいだいて女を見る者は、心の中ですでに姦淫をしたのである。」
――マタイによる福音書 5章28節(口語訳)

目に見える行いの前に、心のあり方を整えることの大切さが語られています。
神さまは、わたしたちの思いのすべてをご存じの上で、やさしく真実へと招いてくださっています。


🖼 原画アイキャッチ情報

【代替テキスト】
イエスが山上で語る場面。人々が熱心に聞き入るなか、「姦淫」と「離婚」について教える(マタイ5章)。

【キャプション】
イエスさまは、目に見える行動だけでなく、心のあり方にまで光を当てられました。
誠実に生きること、人との関係を大切にすること――それが信仰に根ざした生き方です。

📌原画には、パブリックドメイン口語訳入っています。


🎨 らけるまの創作メモ|姦淫と離婚を描こうとした日

この原画を描いたとき、私は「心の中にある罪」について静かに祈っていました。
目に見えない思い――それは誰にも知られないもののように見えて、
実は神さまのまなざしの中では、すべてが見られ、愛と真理で包まれていると感じたのです。

ヨハネの福音書に登場する姦淫の女の物語を思い出しながら、
「あなたがたのうち罪のない者が…」というイエスさまの問いを、私自身の心にも向けました。
誰もが罪を抱えながら、しかし赦されて歩む――そのリアルな信仰の旅が、
この絵を通して少しでも伝わればと願っています。

また、離婚についてのイエスさまの言葉を描くとき、
私は「女性を守るための律法」という面にも目を向けました。
当時の社会では、女性が守られることは少なく、理不尽な扱いを受けることもありました。
でもイエスさまは、その一人ひとりに目を留められました。

現代の私たちもまた、「見えない罪」や「関係の断絶」と向き合いながら、
誠実に愛し合うことを学び続けているのだと思います。


📝この記事のまとめ

  • イエスさまは心の中の思いにまで光を当てて教えられた
  • 「見る」ということが人の尊厳に関わる大切な行為である
  • 離婚についての教えは、関係性の誠実さと保護に目を向けたもの
  • 神さまは私たちに、心のきよさと結びの誠実さを願っておられる

🕊️ 結びの祈り

主よ、
私たちの心にある、目に見えない思いやまなざしにまで目を留めてくださるあなたに感謝します。
人をただの存在としてではなく、かけがえのない尊い人として見る目を、どうか私たちに与えてください。

関係がこわれてしまった場所にも、
あなたの愛と癒しが注がれますように。

心の奥深くにある隠れた欲や弱さをも、あなたの十字架の愛で包み、
誠実に生きる力を今日も与えてください。

あなたの光のもとで、まっすぐに生きる者とならせてください。

主イエス・キリストのお名前によって祈ります。
アーメン。


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