🌱 はじめに
ある夜、一人の律法学者がイエスを訪ねました。
それは人目を避けるような、けれど心からの問いを携えた訪問――「どうすれば神の国に入れますか?」
イエスは彼に、驚くようなことばを語ります。「新しく生まれなければ、神の国を見ることはできない。」
この静かな対話の中に、救いの深い真理と、神の愛の核心が隠されています。
📝 この記事を読むとわかること
- ヨハネ3章に登場するニコデモの背景と心の動き
- 「水と霊によって生まれる」とはどういうことか
- 神の愛と救いの道についてのやさしい解説
- らけるまの創作に込めた想い
🖼️ 原画:『ニコデモとの対話』(らけるま作)


🪷 やさしい解説
🌊「水と霊によって生まれる」とは?
イエスはニコデモに、「人は水と霊によって生まれなければ、神の国に入ることはできない」と語りました(ヨハネ3:5)。
この「水」が何を意味するのか、多くの議論がありますが、ここでは「水=羊水」とする解釈を取り上げます。つまり「自然の誕生」と「霊の誕生」という二段階の意味です。
「肉によって生まれたものは肉、霊によって生まれたものは霊です」(ヨハネ3:6)
「水」は、母の胎内から生まれることを、「霊」は、神から与えられる新しいいのちを表していると考えられます。
この理解では、形式的な洗礼や儀式だけにとらわれることなく、信仰によって与えられる霊のいのちこそが、神の国を見る鍵であると受け止めることができます。
✨アダムから始まるすべての人へ、イエスがもたらした新しいいのち
アダムとエバの罪によって、人間は神から離れてしまいました。
しかし、イエスを信じることで、霊によって新しくされ、神との関係が回復されます。
これは単なる宗教的な修正ではなく、本当の意味で「生まれ変わる」こと――神の霊に生かされる新しい出発です。
「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。」(ヨハネ3:16)
この愛が、今も変わらず、私たち一人ひとりに差し出されています。
🖼 原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
夜の闇の中、赤く燃える焚き火を前にイエスとニコデモが静かに語り合っている様子。イエスは穏やかに語りかけ、ニコデモは驚きと問いを抱えた表情で聞いている。
【キャプション】
夜の静けさの中で交わされた深い対話。パリサイ人ニコデモはイエスを訪ね、「新しく生まれる」ことの意味を問います――ヨハネの福音書3章より。
📌原画には、パブリックドメイン口語訳が入っています。
🎨 らけるまの創作メモ|「静かな光を描こうとした日」
この絵を描いていたとき、心の中にあったのは「問いかける人のまなざし」と「答える方のあたたかさ」でした。
ニコデモは立場も知識もある人だったけれど、きっと心のどこかで、もっと深い「救い」を求めていたのだと思います。
イエスの前に立ったとき、その鎧を脱ぎ、本音を持ってきた。
焚き火のぬくもりのように、イエスの言葉は彼の魂に灯をともしたはずです。
夜の対話は、今を生きる私たちにも、「あなたは愛されているよ」と静かに呼びかけてくれています。
📝 この記事のまとめ
- ニコデモは立場ある律法学者でありながら、夜にイエスを訪ねた
- 「水と霊によって生まれる」とは、自然の誕生と霊的誕生の両方を意味すると受け取れる
- アダムによって断たれた神との関係が、イエスによって回復される
- 神の愛は、ひとり子をお与えになるほどのもので、誰にでも開かれている
- イエスの語った「新しく生まれる」ことは、今を生きる私たちへの招きでもある
🕊️ 結びの祈り
愛する天の父よ、
あなたが夜の静けさの中で、
ニコデモに語られたように、
今、わたしたち一人ひとりにも語りかけてくださっていることを感謝します。
私たちは誰しも、この地に人として生まれ、
そしてあなたの霊によって新しくされることを願っています。
どうか、まだ見ぬ御国を信仰によって仰ぎ、
霊によるいのちに生かされる歩みへと導いてください。
イエス・キリストを信じるすべての人が、
あなたの愛の中で、今日も新しく生まれ変わることができますように。
主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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テーマごとにまとめたカテゴリをご案内します。
きっと、あなたの今の歩みに寄り添う光が見つかりますように。
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