🌱はじめに
バプテスマのヨハネは、荒野で神のことばを語り続けた預言者でした。
自分ではなく、来たるべき方――イエス・キリストを指し示すために、その生涯をささげた彼の言葉と姿勢には、静かな強さと、深い信仰がにじんでいます。
今回は、ヨハネが語った「イエスについての証し」と、牢獄へと導かれるまでの出来事を、やさしい原画とともに味わってみましょう。
📝この記事を読むとわかること
- バプテスマのヨハネの証しの意味
- ヨハネとイエスの関係性
- 信仰のゆえに語り、苦しみを受けたヨハネの姿
- 聖書の言葉から静かに心に届くメッセージ
🖼️原画:『イエスについてヨハネの証し』(らけるま作)

🪷やさしい解説
ヨハネは「わたしはキリストではない」と、はっきりと語りました。
人々が自分のもとに集まる中で、あくまでも自分は「花婿の友」であること――つまり、イエスのために道を整える者にすぎないことを、繰り返し伝えています。
「天から来られた方は、すべてのものの上にある」。
この言葉は、イエスがまことに神から遣わされた方であることを強く証ししています。
ヨハネはその方を指さし、喜びとへりくだりをもって道を譲りました。
神から与えられた使命をまっとうする、誠実な信仰の姿がここにあります。
🖼原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
「ヨハネによる福音書3章22〜36節をもとに、バプテスマのヨハネがイエスについて語った証しを手書きで綴ったページ。右上に地図の挿絵あり。」
【キャプション】
「『イエスについてヨハネの証し』――バプテスマのヨハネが、自分の役割とイエスの栄光について語る場面。人々がバプテスマを受けに集う中で、ヨハネのへりくだった姿勢と、天から来られた方へのまなざしが描かれています。」
📌原画には、パブリックドメイン口語訳入っています。
🎨らけるまの創作メモ|「道をゆずる喜び」を描こうとした日
この原画を描いた日、心に浮かんだのは「花婿の友」ということばでした。
誰よりも注目され、人々に囲まれながらも、ヨハネは自分の立場をわきまえ、喜んでその場を譲ります。
「その喜びはわたしに満ちている」――この静かな言葉に、深い信仰の喜びと満足があふれているように思えて、そっと色を重ねました。
見えないけれど確かな光に向かって、彼のまなざしを描くことができたなら、それだけで十分でした。
🖼️原画:『バプテスマのヨハネの投獄』(らけるま作)

🪷やさしい解説
ルカの福音書には、ヨハネが領主ヘロデの悪事を責めたことにより、牢に入れられる場面が記されています。
「真理」を語ることは、時に大きな代償を伴いますが、それでもヨハネは沈黙しませんでした。
彼の表情に込められた怒りや恐れ、そして信仰に生きる者の決意。
牢獄の中にあっても、その魂は自由であり、天を見上げているように感じられます。
🖼原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
「バプテスマのヨハネがヘロデ王を非難し、牢に入れられる様子を描いたイラスト。上部にはヨハネがヘロデとヘロデヤに対して語る場面、下部には牢獄に入れられたヨハネが描かれている。」
【キャプション】
「『バプテスマのヨハネの投獄』――ルカの福音書3章19〜20節に基づく一場面。真理を語ることを恐れなかったヨハネは、権力者ヘロデの不正をとがめたことで牢に入れられます。その表情と鎖に縛られた姿には、預言者としての使命に生きた姿勢と苦しみがにじみ出ています。」
📌原画には、パブリックドメイン口語訳入っています。
🎨らけるまの創作メモ|「鎖の中の自由」を描こうとした日
ヨハネのまっすぐなまなざしと、怒りとも叫びともつかない顔――
それは、沈黙することの方が簡単だったかもしれない場面で、真理を語った者の姿です。
私は、ヨハネの鎖を描きながら、「それでもなお自由でありつづけた魂」のことを想っていました。
神の前にまっすぐであろうとする心は、どんな壁の中にあっても、決して縛られることがないのだと思います。
📝この記事のまとめ
- バプテスマのヨハネは、自分を誇らず、イエスを指し示した
- 「天から来られた方」としてイエスを証しした
- ヨハネは信仰のゆえに牢に入れられた
- 真理を語ることの重みと尊さが、ヨハネの生涯にあらわれている
- 鎖にあっても、魂の自由は神と共にある
🕊️結びの祈り
愛する主よ、
バプテスマのヨハネのように、
わたしたちもあなたを指し示す者とならせてください。
自分を誇るのではなく、
あなたの光に心を向け、
静かに喜んで道を譲るへりくだりを、
どうか与えてください。
困難の中でも、あなたの真理を語る勇気と、
魂の自由を失わない強さを、
この時代を生きる私たちにも注いでください。
読んでくださったすべての方に、
静かな平安と、信仰の確かさが届きますように――
主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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きっと、あなたの今の歩みに寄り添う光が見つかりますように。
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