🌱 はじめに
ベツレヘムで生まれた幼子イエス。
その命が狙われる中、ヨセフとマリアは夜のうちに旅立ち、異国エジプトへと避難します。
この旅には、私たちが知る以上に深く、静かな神の導きと備えが隠されていました。
原画とともに、その一歩一歩を味わいながら、神さまのやさしい御手をたどってみましょう。
📌この記事を読むとわかること
- ヘロデ王の迫害と、神が幼子イエスを守られた背景
- エジプト逃避がもつ預言の成就としての意味
- 東方の博士たちの贈り物に秘められた神の備え
- 神が「避け所」と「支え」を用意してくださるという信仰の真理
- 聖家族の旅を通して、私たち自身の信仰の旅を見つめ直すこと
🖼️ 原画①
🔸怒りに満ちた王と、守られる幼子(マタイ2:13〜18)

🪷やさしい解説
幼子イエスの命を守るため、天使がヨセフに現れます。
「すぐに立って、幼子とその母を連れてエジプトへ逃げなさい。」
そのときヘロデ王は、ベツレヘム周辺のすべての男の子を殺す命令を出しました。
恐れと嫉妬に満ちた王の怒り。その背後に、神の静かな守りがありました。
人の怒りが燃え上がる中、神はやさしく幼子を包むように、
家族を守り、導いてくださったのです。
💭 味わいのことば
神さま、目には見えなくても、あなたの守りは確かです。
恐れの中でも、あなたの御手に信頼できますように。
🖼️ 原画②
🔸静かな帰還 ― エジプトからナザレへ(マタイ2:19〜23)

🪷やさしい解説
時が過ぎ、ヘロデが死んだ後――
再び天使はヨセフに語りかけます。「イスラエルの地に帰りなさい。」
家族は恐れつつも、神の導きに従って、ナザレの町へと戻っていきます。
その旅路は、預言「わたしの子をエジプトから呼び出した」の成就となりました。
異国での避難生活を終え、再び故郷に戻る静かな旅。
そこには、何度も導き、守ってくださる神の確かなご計画があります。
💭 味わいのことば
神さま、一歩一歩、あなたに聞き従う歩みを選べますように。
🖼️ 原画③
🔸旅路をたどる手描き地図 ― 導きと備えのしるし

🪷やさしい解説
ナザレからベツレヘム、そしてエジプトを経て、再びナザレへ。
この手描き地図には、聖家族の旅路がやさしく描かれています。
この旅の中で、神さまは必要な備えも整えておられました。
それが、東方の博士たちの贈り物――とくに黄金です。
旅の資金として用いられたであろうその黄金は、
神が先に備えてくださっていた支えだったのです。
目には見えなくても、神のご配慮はすでに働いています。
それは、私たちの歩みにも変わらず注がれているのです。
💭 味わいのことば
神さま、今日の必要も、明日の備えも、あなたの御手の中にあると信じます。
✏️この地図は、創元社『聖書大百科』を参考にしながら、手描きで丁寧に仕上げたオリジナル地図です。
聖書の旅路をやさしい線と色でたどることで、神の物語がより身近に感じられます。
ナザレからベツレヘム、そしてエジプト、ガリラヤへと向かう聖家族の歩みに、静かに思いを重ねてみてください。
📌 原画の聖句には、パブリックドメイン口語訳が入っています。
🎨 らけるまの創作メモ|聖家族の旅を地図に描こうとした日
この地図を描こうと思ったのは、
イエス様が実際に歩まれた道を、心でたどりたいと思ったからでした。
ナザレからベツレヘムへ。
そしてエジプトを経て、再びナザレへと帰る――
その旅の一歩一歩が、神さまのご計画の中で静かに進められていきました。
描きながら思いました。
これはただの旅ではなく、幼子イエス様が神の民に約束された地を清めながら歩かれた旅だったのではないかと。
かつて罪や涙が流された土地。
かつて神の約束を待ち望んだ人々が住んでいた場所。
そのすべてを、イエス様はその小さな足で歩まれ、
祈りと聖さで覆ってくださったのだと感じたのです。
この地図を見てくださる方が、
その旅の祈りの中に、自分の心の旅を重ねてくださったら――
そんな願いを込めて、一線一線描きました。
らけるま🕊️
📝この記事のまとめ
- ヨセフの従順と信仰は、神の声に耳を傾ける大切さを教えてくれる
- 敵の地・エジプトが「避け所」となることに、神の逆転の恵みがある
- 黄金の贈り物を通して、神がすでに備えておられるという慰めを知る
- 信仰の旅も、神の御手に導かれながら進んでいく
🕊️ 結びの祈り
主なる神さま、
あなたが聖家族を導かれたように、
わたしたちの小さな旅路にも、確かな光を灯してください。
恐れの中にも、
遠く感じる時にも、
あなたの御声に耳をすまし、
やさしい御手に信頼して歩むことができますように。
あなたは、すべてを備えてくださる方。
今日も明日も、あなたの平安に包まれて歩ませてください。
アーメン。
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