ルカとマタイ ― 二つの福音書に記されたイエス・キリストの系図

生成された画像。和紙のようなやわらかな背景に、中央に黒い日本語文字で「イエス・キリストの系図」「神からイエスまで」と縦に整った書体で記されている。図や人物は描かれておらず、落ち着いた印象のシンプルなレイアウト。 新約聖書

🌱はじめに

「イエスさまはどこから来られたの?」
そんな素朴な問いに、聖書は二つの形でこたえてくれます。

マタイの福音書とルカの福音書――それぞれに記された系図には、神の深いご計画と、救いに至る静かな道のりが刻まれています。

この記事では、二枚のやさしい手描き原画とともに、二つの系図を見比べながら、
イエス・キリストが来られた意味を、静かに心にたどっていきます。


📌この記事を読むとわかること

  • ルカとマタイ、ふたつの福音書の系図のちがい
  • アブラハムから、あるいはアダムから始まる神のご計画
  • 神が歴史の中でなされた救いの恵み

🖼️ 原画1:『イエス・キリストの系図 ― 神からイエスまで』(ルカによる)

ルカの福音書に基づいた系図。神から始まり、アダム、ノア、アブラハム、ダビデ、ヨセフ、イエスへと至る流れが手描きで丁寧に表されている。
すべての人に与えられた救い ― 神からイエスへの命のつながり

代替テキスト:
ルカの福音書に基づいた系図。神から始まり、アダム、ノア、アブラハム、ダビデ、ヨセフ、イエスへと至る流れが手描きで丁寧に表されている。

キャプション案:
すべての人に与えられた救い ― 神からイエスへの命のつながり


🖼️ 原画2:『イエス・キリストの系図 ― アブラハムからイエスまで』(マタイによる)

マタイの福音書に基づいた系図。アブラハムから始まり、ダビデ王、バビロン捕囚を経て、マリヤ、イエスへと至る系譜が描かれている。
イスラエルに与えられた約束の系譜 ― アブラハムからイエスまで

代替テキスト:
マタイの福音書に基づいた系図。アブラハムから始まり、ダビデ王、バビロン捕囚を経て、マリヤ、イエスへと至る系譜が描かれている。

キャプション案:
イスラエルに与えられた約束の系譜 ― アブラハムからイエスまで


🪷やさしい解説:ふたつの系図から見えること

📖 マタイの福音書:アブラハムからはじまる「約束の系図」

マタイの系図は、イスラエルの民に向けて書かれており、アブラハムから始まります。
ダビデ王を経て、バビロン捕囚という試練の時代も含みながら、
ついにイエス・キリストへとつながっています。

タマル、ラハブ、ルツ、バテシェバ(ウリヤの妻)など、
周縁にいた女性たちも含まれていることが特徴です。

これは、神がどのような人をも用い、恵みのご計画に招かれることを表しています。


📖 ルカの福音書:アダム、そして神へとさかのぼる「全人類の系図」

ルカの系図は、逆の流れで記されており、イエスから始まってアダム、そして「神の子」と記された神にまでさかのぼります。

これは、イエスさまがユダヤ人に限らず、すべての人の救い主であることを示しています。

系図に登場する多くの名もなき人物たち。
その一人ひとりを、神は確かに覚え、用いてこられました。
そこには、どんな小さな命も無駄にはならないという希望があります。


🔍 二つの視点で見える「イエス・キリストの系図」

項目マタイルカ
出発点アブラハムイエスからアダム、神へ
主な対象読者ユダヤ人異邦人を含む全人類
主な強調点約束・王としての系譜神の子、人の子としてのつながり
系図の方向アブラハム → イエスイエス → 神

どちらの系図も、
イエス・キリストが単なる歴史上の人物ではなく、
神のご計画において深く備えられた存在であることを教えてくれます。


🕊️ 結びの祈り

主よ、
あなたは時を超えて、人の歩みを導いてこられました。
アブラハムも、アダムも、
すべての者があなたのご計画の中に生かされていたことを思います。

今を生きる私たちもまた、
この系図の続きの中に置かれていることを信じます。

あなたに信頼し、今日という日を
静かに、感謝をもって歩めますように。

アーメン。


📝この記事のまとめ

  • マタイとルカは、それぞれ異なる視点からイエスの系図を記録している
  • マタイは「約束」、ルカは「人類全体」に焦点を当てている
  • 神の救いのご計画は、すべての人に開かれていることがわかる
  • 系図の中の一人ひとりのように、私たちも神に覚えられている

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