【墓の封印】疑いと恐れが交差する夜|マタイの福音書27章62-66節

「墓の封印」の場面を描いたイラスト。墓の大きな石に赤い封印が施され、前には槍を持った二人のローマ兵が立っている。左側にはピラトに報告する兵士、右側には黒い衣を着た二人のパリサイ人が登場している。中央には「墓の封印|疑いと恐れが交差する夜 マタイの福音書27章62–66節」のタイトル文字が重ねられている。 イエス様の足跡を巡る旅

🌱 はじめに

イエス様が十字架で息を引き取られ、墓に葬られたあとの静かな日々。
けれど、人々の心は静かではありませんでした。
祭司長やパリサイ人たちは、イエス様が語られた「三日後によみがえる」という言葉を恐れ、墓に封印をし、番兵を置くようピラトに願い出ます。

復活を信じなかった者たちでさえ、イエス様の言葉の重さを無視できなかった――
それほどに、イエス様の語られたことは、人の心を揺さぶるものであったのです。


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👉 前回の記事【イエスの埋葬】はこちらからご覧いただけます


📝 この記事を読むとわかること

  • マタイの福音書27章62〜66節の背景と流れ
  • 宗教指導者たちが墓を封印した理由
  • ピラトの対応とローマの警備体制
  • 疑いと恐れの中にも神のご計画が進んでいたこと
  • 今を生きるわたしたちへの信仰の励まし

📖 この箇所の文脈|墓を守る者たち

前回の記事では、イエス様がアリマタヤのヨセフの新しい墓に丁寧に葬られた場面を見ました。
今回の箇所では、その翌日、祭司長とパリサイ人たちがピラトのもとにやって来て、墓を見張るよう願い出ます。

イエス様のことばを恐れた彼らは、「弟子たちが遺体を盗んで“よみがえった”と言い出すかもしれない」と警戒し、墓の入り口に封印をし、番兵を置かせたのです。
それは、イエス様が本当に「生きておられる方」だとは信じなかったがゆえの、人間的な恐れのあらわれでもありました。


🖼️ 原画:『墓に封印がされる』(らけるま作)

イエスの墓を前に、ローマ兵二人が槍を持って警備している。中央には大きな石が赤い紐で「X」字に封印されており、その上に印章が付けられている。上部には、パリサイ人たちがピラトに墓の警備を願い出る様子も描かれている。
「墓の封印」― マタイによる福音書27章62〜66節より イエスのことばに恐れを抱いた宗教指導者たちは、墓を封印し、番兵を立てた。 それでもなお、神のご計画は静かに、そして確かに進んでいく――そのことを象徴する場面です。

🪷 やさしい解説

— 石に封印をしても、神のことばは封じられない

この箇所は、イエス・キリストの埋葬の翌日、つまり安息日に起こった出来事で、復活の真実性を強調するための重要な背景となります。

🏛️ 墓の封印と見張り:マタイ27:62-66節

この短い箇所は、イエスを処刑に追いやったユダヤ人の指導者たち(祭司長たちとパリサイ人たち)が、イエスの死後にも彼を恐れ、復活を防ごうと講じた対策について記されています。

1. 指導者たちのピラトへの嘆願 (62-64節)

  • 時: その翌日、つまり安息日(金曜日の日没から土曜日の日没まで)。指導者たちが、律法で行動が厳しく制限される安息日にピラトのもとへ行ったことは、彼らの焦り事態の深刻さを示しています。
  • 恐れの理由: 彼らは、イエスが生前「三日の後によみがえる」と言っていたことを記憶していました。
  • 嘆願の内容: 彼らはピラトに対し、弟子たちが夜中に遺体を盗み出し、「死人の中からよみがえった」と人々に言いふらすことを恐れ、三日目まで墓を見張るよう命令してほしいと求めました。彼らはこの「後の惑わし」が「初めの惑わし」よりもひどくなることを懸念していました。

2. ピラトの許可と対策の実行 (65-66節)

  • ピラトの返答: ピラトは指導者たちに「番人がいるから、行ってできる限り、番をさせるがよい」と答えました。
  • 指導者たちの行動:
    1. 墓の封印(封緘): 墓の入り口を塞いでいた大きなに、公の印(封印)を施しました。これは、封印を破ればローマ当局に対する罪となることを意味します。
    2. 兵卒の配置: ピラトから得た見張りの兵卒(おそらくローマ兵)を墓の前に配置し、厳重に警備させました。

💡 この箇所の神学的な意味

この出来事は、イエスが本当に死からよみがえったことを証明する上で、非常に重要な役割を果たしています。

  • 復活の確実性の証明:
    • 指導者たちは、イエスの遺体が盗まれることを防ぐために最大限の対策を講じました(封印兵卒の警備)。
    • しかし、福音書の記述では、その厳重な警備にもかかわらず、イエスは三日目によみがえりました。
    • もし弟子たちが遺体を盗んでいれば、彼らはこのローマの封印と武装した兵士の警備を突破しなければならず、これは不可能に近い行為でした。
    • この指導者たち自身の厳重な対策と、その失敗(イエスの復活)は、復活が人間による偽装ではないことを、皮肉にも敵対者たちが証明する形となりました。
  • 指導者たちの心の状態:
    • 指導者たちは、イエスの言葉を信じてはいませんでしたが、その言葉が現実になることを恐れていました。彼らはイエスが死んだ後も、その影響力と力に怯えていたことが分かります。

この後のマタイの福音書では、この厳重な警備を乗り越えて、イエスが復活したことが劇的に描かれます(マタイ28章)。


🌼 こどもたちへのメッセージ

イエスさまのおはかに、大きな石と、しるし(封印)がつけられ、見張りの人もたちました。
それは、イエスさまのことばをこわがっていた人たちが、そうさせたのです。
でも、イエスさまのちからは、人のこわがる心よりもつよくて、かならずよみがえられます。
イエスさまは、今も生きておられる神さまです。


🎚️ 弟子の告白

主よ、あなたのことばを封じようとした人々の姿に、
時にわたし自身の不信仰な心を映し出される思いがします。

でも、あなたの計画は、どんなに閉ざされたように見える時でも、
確かに進んでいることを信じます。

封印された墓の奥にも、
あなたのいのちの光が差し込んでいたと信じることができますように。
今日も、あなたの復活の希望に目を向けて歩ませてください。


🖼️ 原画アイキャッチ情報

【代替テキスト】
イエスの墓を前に、ローマ兵二人が槍を持って警備している。中央には大きな石が赤い紐で「X」字に封印されており、その上に印章が付けられている。上部には、パリサイ人たちがピラトに墓の警備を願い出る様子も描かれている。

【キャプション】
「墓の封印」― マタイによる福音書27章62〜66節より
イエスのことばに恐れを抱いた宗教指導者たちは、墓を封印し、番兵を立てた。
それでもなお、神のご計画は静かに、そして確かに進んでいく――そのことを象徴する場面です。

📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
日本語聖書:口語訳(Jimdoサイト)


🎨 らけるまの創作メモ|「見えない戦いを描こうとした日」

この絵を描いたとき、外から見える「封印」と「番兵」の姿の奥に、
もっと深い霊的な緊張感があることを感じていました。

人の思いで封じられたはずの墓。
けれど、そこには、天地を動かす神のいのちが息づいていました。

静けさのなかに宿る「神の力」を、
できるだけシンプルな線と色で表現したいと願って、筆を取りました。


📝 この記事のまとめ

  • 宗教指導者たちはイエス様のことばを恐れ、墓に封印をした
  • ローマ兵たちが墓の警備についたのは、弟子たちによる偽りを防ぐためだった
  • 神のご計画は、封印されても止められない
  • この出来事は、復活の証しの一部となっていく
  • わたしたちも、見えないところで働く神を信頼して歩める

🕊️ 結びの祈り

主よ、わたしたちが恐れや疑いに心を支配されそうになるときも、
あなたの計画は静かに、力強く進んでいることを感謝します。

封じられた墓のように、心が閉ざされそうな日にも、
あなたの光が注がれていることを信じられるようにしてください。

どうかこの記事を読んでくださったすべての方に、
復活の希望と、信仰の平安がそっと届きますように。
イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。


🔔 次回の予告

次回は、「復活の朝」へと続きます。
閉ざされた墓が開かれるその時、光が差し込み、新しいいのちが始まります。


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