🌱はじめに
イエスさまが地上で歩まれた日々の中で、ある日ペテロに語られた小さな出来事が、わたしたちの信仰と日常に静かに語りかけてくれます。神殿税の支払いと、一枚の銀貨。それは、神の子であるイエスさまの深い知恵と、やさしさがあふれる場面でした。
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📝この記事を読むとわかること
- 神殿税の背景と意味
- 魚の口の銀貨に込められた奇跡
- イエスの神性と人への配慮
- 現代を生きる私たちへの信仰のヒント
🖼️ 原画:『宮の納入金の支払い』(らけるま作)

🪷やさしい解説
マタイの福音書17章24-27節では、イエスとペテロがカペナウムにいるとき、神殿税を集める人たちが近づき、「あなたがたの先生は、納めないのですか」と尋ねます。ペテロは「納めます」と答えますが、家に戻ると、イエスは先に彼に話しかけます。
「地上の王たちは、誰から税金を取ると思う?」と問いかけ、ペテロが「他人からです」と答えると、「それでは子らは自由です」とイエスは言います。これは、イエスご自身が神の御子であるゆえに、本来神殿税を納める必要はないということを示しています。
しかしイエスは続けて、「彼らにつまずきを与えないために」と、税を納めるように言われます。そして、ペテロに釣りに行くように命じ、「最初に釣った魚の口の中に、銀貨がある」と語られます。
その銀貨(スタテル)は、イエスとペテロ、ふたりの税金にちょうど必要な額でした。
この出来事には、イエスの神性が静かに示されていると同時に、人々への愛と配慮があふれています。神としての権利を主張するより、まわりの人々がつまずかないように心を配るイエスの姿は、今を生きる私たちへの大切な教えです。
🌼こどもたちへのメッセージ
イエスさまは、とてもやさしい方です。自分の正しさを押しつけるのではなく、まわりの人がびっくりしたり困ったりしないように、やさしい方法を選ばれました。神さまは、わたしたちの必要なものを、思いがけないかたちで用意してくださいます。
🎚️ 信仰のことば
「それでは、子は納めなくてもよいわけである。」(マタイ17:26)
🖼 原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
ペテロが納入金について問われ、イエスが静かに応答する様子と、魚の口の銀貨に至る奇跡を描いた場面。地図も添えられている。
【キャプション】
魚の口に備えられた銀貨 ― 主の知恵と配慮が、静かに示された出来事。
📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
https://j-bible.jimdofree.com/
🎨 らけるまの創作メモ|小さな奇跡を描こうとした日
この物語を描こうと思ったとき、「魚の口に銀貨がある」その光景が心に浮かびました。けれど、それ以上に心に残ったのは、イエスさまのやさしさです。正しいことを言うだけでなく、人がつまずかないようにそっと配慮するお姿に、深い愛を感じました。その静かな奇跡を、やさしい色で描いてみました。
📝この記事のまとめ
- 神殿税はユダヤ教徒の義務として納められていた
- イエスはご自身の神性ゆえに本来納税の必要がないと示唆された
- しかし他者への配慮から、税を納める道を選ばれた
- 魚の口に銀貨があるという奇跡を通して、神の備えが示された
- 私たちも愛と配慮をもって生きることが求められている
🕊️ 結びの祈り
主よ、あなたが見せてくださった静かな奇跡に心をとめます。
私たちも、自分の正しさを押し通すのではなく、人を思いやる心をもって歩めるように導いてください。
日々の必要が、あなたのやさしい御手によって備えられていることに感謝します。
アーメン。
🔔 次回の予告
次回は「だれが一番偉いか」マルコ9・33-37
―― ほんとうの“偉さ”とは、どんなものでしょうか?
📖この記事に関連する御言葉をもっと深く
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