🌱 はじめに
聖書には、目に見えない霊的な戦いが描かれています。
黙示録12章には、神のご計画を阻もうとするサタンの激しい攻撃と、それに対して神がどのようにご自身の民を守られるのかが描かれています。
この箇所は恐ろしさだけではなく、主の守りと信仰者への励ましに満ちています。
今日は「女(イスラエル)を迫害する龍」の場面から、神の御心と守りについて一緒に見つめてみましょう。
📝 この記事を読むとわかること
- 黙示録12章13–18の背景と流れ
- サタンがなぜイスラエルを攻撃するのか
- 神の守りと信仰者への希望
- こどもたちにも伝えたい、やさしい信仰のメッセージ
🖼️ 原画:『女(イスラエル)を迫害する龍』(らけるま作)

🪷 やさしい解説
黙示録12章13–18は、サタンが地上に投げ落とされた後、神の民イスラエルを攻撃する場面です。
「男の子を産んだ女」はイスラエルの象徴であり、サタンはその民を滅ぼそうとします。
しかし神は、荒野という隠れ場へと女を逃がし、「一年、二年、また半年の間」養われるようにされました。これは、終末の時代に神がご自身の民を守られることの象徴です。
龍(サタン)は、水を川のように口から吐き出しますが、これは軍隊による大規模な侵略を表しています。
それでも地がその口を開けて水を飲みほす――神の介入により、その試みは失敗に終わります。
サタンはさらに怒りを燃やし、「女の子孫の残りの者」、つまり、真の信仰を持つユダヤ人たちを狙います。その中には、144,000人の神に選ばれた者たちも含まれています。
サタンがこれほどまでにイスラエルを憎むのは、神がイスラエルを通してご自身のご計画を成し遂げようとしているからです。
🕯️「それでも、まだ待っていてくださる」――大患難が始まる前に
ラッパの音は、愛のうちに鳴り響いています。
まもなく、イスラエルがある国と平和条約を結んだときに大患難時代、偽のキリストに従う時代が始まると言われています。
それは、聖書が語る「大患難時代」――信じる者さえ試される、深く苦しいとき。けれど、今ならまだ間に合います。
神さまは、滅びではなく希望の道を用意してくださっています。
🌼 こどもたちへのメッセージ
神さまは、どんなにこわいことがあっても、神さまを信じる人をまもってくださいます。
サタンはつよくてわるいけれど、神さまのほうがもっとつよくて、正しいかたです。
わたしたちも神さまをしんじて、まもられていることをわすれないでいましょうね。
🎚️ 信仰のことば
「しかし地は女を助けた。」(黙示録12:16)
この一節は、神の備えと守りのしるしです。たとえ大きな攻撃を受けても、主は助けの道を必ず開いてくださいます。
🖼 原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
七つの頭と十の角を持つ赤い龍が、水を川のように吐き出して女を追う場面。女は大きな翼で逃れ、地が水を飲みこんで女を助ける。
【キャプション】
神の民イスラエルを追い詰めるサタン(龍)と、それを助ける神の御手。黙示録12章13–18の象徴的な場面を描いた一枚。
📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
🎨 らけるまの創作メモ|荒野に逃れる者を描こうとした日
この場面を描くとき、荒野という寂しい場所のなかでも、神の守りがそこにあるということを伝えたくて、色づかいはやさしくあたたかくしました。
赤い龍の激しさとは対照的に、女には平安が与えられていることを、黒い翼と静かな地面で表しました。
「地が女を助けた」という神の介入――それは、どんなに追い詰められても神の御手は届く、という希望です。
📝 この記事のまとめ
- 黙示録12章13–18は、終末時代におけるイスラエルへの迫害と神の守りを描く
- サタンはイスラエルを憎み、何度も滅ぼそうとするが失敗する
- 神は「一年、二年、また半年」の間、女を養い、守られる
- 信仰を持つ者への攻撃も描かれるが、神の計画は必ず成し遂げられる
- 苦しみの中にも、神の守りと導きがあることを教えてくれる箇所
🕊️ 結びの祈り
天の父なる神さま、
あなたの御心を知るたびに、私たちは不思議な守りと愛に包まれていることを感じます。
たとえこの地に困難があり、目に見える脅威が迫っていても、
あなたの御手は、私たちを覆い、荒野にあっても養ってくださることを信じます。
サタンの策略に惑わされることなく、
あなたの真理にとどまる信仰を、今日も私たちにお与えください。
イスラエルとすべての信仰の民の上に、あなたの平安と守りがありますように。
主イエス・キリストの御名によって、祈ります。
アーメン。
🔔 次回の予告
海からの獣(反キリスト)|ヨハネの黙示録13:1-10
終末の時代に現れるもう一つの脅威、「獣」の姿とその支配についてご一緒に学びましょう。
📘 ヨハネの黙示録をもっとくわしく知りたい方へ
🔎 黙示録とはどんな書?終末の預言と希望のメッセージをやさしく解説しています。
🕊️ 聖書の最後に記されたこのヨハネの黙示録は、
恐れではなく、備えと希望のために与えられた、最も祝福された預言書です。
読む者、聞く者、心に留める者に祝福があると、はじめから約束されています
この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。(黙示録1:3)。
どうか心を静めて、神の御声に耳を傾けてみてください。
コメント