白い御座の裁き――神の前に立つその日(黙示録20:11-15)

中央に白い十字架が輝く中[「白い御座のさばき」のテキストが入っている、左側に「天」と「ハデス(よみ)」、右側に「新天新地」と「火の池(ゲヘナ)」が配置され、永遠の行き先が矢印で示された、聖書の終末観を視覚的に表現した図。 ヨハネの黙示録

🌱はじめに

聖書には、やがて来る終わりの日に「大きな白い御座」が現れ、すべての人が神の前に立たされると記されています。
それは恐れだけでなく、正義と愛と真実が明らかにされる厳粛なとき――。
この絵とともに、私たちが立つその日に思いを寄せ、永遠のいのちに続く道を見つめていきましょう。

📖 前の記事「サタンの反乱 ― 最後の戦いと永遠の結末」では、千年王国の後に起こるサタンの最後の反乱を見てきました。
その直後に訪れるのが、今日取り上げる「白い御座の裁き」です。

📝この記事を読むとわかること

  • 「白い御座の裁き」とはどういうことか
  • 「いのちの書」と「火の池」の意味
  • 永遠のいのちと救いに込められた神の愛
  • 子どもにも伝えられる、やさしい信仰の話

🖼️ 原画:『白い御座の裁きを』(らけるま作)

白い御座に座る神の前に人々が立たされ、その下では火の池に投げ込まれた者たちが苦しむ様子を描いたイラスト。
神の前で開かれる「いのちの書」と「さばきの書」――永遠を分ける裁きのときが、静かに力強く描かれています。

🪷やさしい解説

「白い御座の裁き」は、黙示録20章11〜15節に記された、すべての人に訪れる最後の裁きです。

この裁きは、一般的に「最後の審判(さいごのしんぱん)」とも呼ばれます。
神がすべての人を永遠の行き先に振り分ける、最終的で決定的なさばきのときです。

神の御前に、過去のすべての人が立たされます。
そして「かずかずの書物」が開かれ、その人の生き方が記されたものによって裁かれます。
しかし、もうひとつ――それが「いのちの書」です。
この書に名が記されている者は、永遠のいのちにあずかります。


🕊️ いのちの書と救いの唯一の道

聖書は「いのちの書」に名が記されている人だけが永遠のいのちにあずかると語ります。では、その名が残る条件は何でしょうか?

それはただ一つ、イエス・キリストを信じることです。

  • 「小羊のいのちの書」という表現があるように(黙示録13:8、21:27)、救いの根拠は小羊――イエスの血による贖いです。
  • 旧約時代の人々も、キリストをまだ知らずとも「神への信仰」によって義とされ、最終的にはイエスの十字架の血によって救いが保証されました(ヘブル11章)。

救いの道は時代を超えてひとつ。
「イエス・キリストの恵みによる救い」だけが、いのちの書に名を残す唯一の方法です。


📖 いのちの書に名前が書かれる仕組みの二つの考え方

聖書を読むと、いのちの書にどう名前が記されるのか、二つの解釈が存在します。

  1. 最初はすべての人の名が書かれている説
    • 出エジプト32:32–33で、神は「わたしに罪を犯した者は、わたしの書から消し去る」と語られました。
    • ここから、「生まれてきたすべての人は名が書かれるが、最後まで神を拒むなら消される」と理解する人々がいます。
  2. 初めから救われる者だけが書かれている説
    • 黙示録13:8では「世の初めからほふられた小羊のいのちの書に名のしるされた者」と書かれています。
    • ここから、「救われる人だけが最初から名を持っており、それは決して消えない」と理解する人々もいます。

どちらの理解を取るとしても、変わらない真理があります。
それは、最終的にいのちの書に名が残るのは、イエス・キリストを信じる者だけだということです。

📘ハデスとは?――死者の住まい

聖書に出てくる「ハデス(よみ)」とは、死後に魂が一時的にとどまる場所のことです。
旧約聖書では「シオール」、新約では「ハデス」と呼ばれています。

ここは、まだ最終的な裁きが下る前の中間の状態であり、義人も悪人も一時的にこの場所にとどまると理解されています。

イエスさまのたとえ話(ルカ16章)では、「ハデス」には慰めの場所(アブラハムのふところ)と、苦しみの場所(炎の中)があると描かれています。

🌈パラダイスは天に携えられた

イエスさまが十字架で語られた言葉――
「あなたは今日、わたしとともにパラダイスにいます」(ルカ23:43)

これは、パラダイスが神の臨在に近い場所であることを示しています。

そして、イエスさまが復活し、昇天されたとき、「アブラハムのふところ」にいた義人たちは、天の御国へと携えられたと信じられています(エペソ4:8参照)。

今では、イエス・キリストを信じて死んだ者は、すぐに「主のもと(天のパラダイス)」へ迎えられるのです(ピリピ1:23)。

🔥火の池と第二の死

「白い御座の裁き」のとき、ハデスも死もその役目を終え、火の池(ゲヘナ)に投げ込まれます。
これは「第二の死」と呼ばれ、神からの永遠の分離を意味します。

けれど、「いのちの書」に名がある人は、この裁きから守られ、新しい天と地、神とともに住む永遠の命の世界へと招かれます(黙示録21章)。

このさばきは恐ろしいものではなく、神の義とあわれみによる、最後の整えです。
だからこそ、今日という日を「救いの日」として、心を向けることができるのです。

🌼こどもたちへのメッセージ

いつか、みんなが神さまの前に立つ日がきます。
そのとき、神さまはひとりひとりのことをちゃんと知っていて、心を見てくださいます。

こわがらなくて大丈夫。
イエスさまを信じる人の名前は、いのちの本に書いてあるよ。
イエスさまは、天国へつれていってくれるやさしいお方です。

🎚️信仰のことば

「このいのちの書に名がしるされていない者はみな、火の池に投げ込まれた。」
――ヨハネの黙示録20章15節(口語訳)

🖼原画アイキャッチ情報

【代替テキスト】
白い御座に座る神の前に人々が立たされ、その下では火の池に投げ込まれた者たちが苦しむ様子を描いたイラスト。

【キャプション】
神の前で開かれる「いのちの書」と「さばきの書」――永遠を分ける裁きのときが、静かに力強く描かれています。

📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。


🎨らけるまの創作メモ|「白い御座の裁きを」描こうとした日

この絵を描いていたとき、心の中には大きな静けさがありました。
裁きという言葉にはおそれを感じるかもしれませんが、それ以上に「真実が明らかになるとき」だと感じています。

一人ひとりが神の前に立つ――その尊さを、静かに表現したくて、光と闇のコントラストを意識しました。
火の池の表現は少し怖いかもしれません。でもそこには、救いの道があることを忘れないでいてほしい。
いのちの書に名があるということの尊さ、それがこの絵に込めた願いです。


🔥補足:火の池に入るのは誰か?

黙示録は、「火の池」がサタンや獣、偽預言者のために備えられているだけでなく、 「いのちの書に名が記されていない人」もまた、そこに投げ込まれると語ります(黙示録20:15)。

これは厳しい現実ですが、神はだれも滅びることを望んでおられず、 すべての人が救いにあずかることを願っておられます(Ⅱペテロ3:9)。

イエス・キリストを信じることで、私たちはこのさばきから救われ、「いのちの書」に名を記していただくことができるのです。


📝この記事のまとめ

  • 白い御座の裁きは、終末における神の最後のさばき
  • 一般に「最後の審判」として知られている
  • 死者はすべて神の前に立ち、書物に基づいてさばかれる
  • ハデスは死後の一時的な住まいで、最終的に火の池へ
  • 義人の魂は、キリストの昇天とともに天に携えられた
  • イエスを信じる者には永遠のいのちの約束がある

🚪 信じるだけで天国が約束される――携挙の希望

「白い御座のさばき」を知るとき、心に不安を感じる方もおられるかもしれません。けれど、イエス・キリストを信じる者には救いと希望が約束されています。

聖書は、主が再び来られるときに、信じる者が「携挙(けいきょ)」によって主のもとに引き上げられると約束しています(Ⅰテサロニケ4:16–17)。それは恐れではなく、永遠のいのちに入るための希望の出来事です。


🕊️結びの祈り

愛する主よ、
あなたの御前にすべてが明らかにされるそのときを、畏れをもって心に刻みます。
けれど、あなたの恵みによって、私は救いの道を与えられています。
どうか、私の名がいのちの書に記されていることを信じ、感謝のうちに歩ませてください。
この記事を読んでいるすべての方の上に、あなたの平安と導きがありますように。

主イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。


🔔次回の予告

次回は、「新天新地とは?」――希望の終着点としての永遠の住まいをテーマに、やさしく解説してまいります。


📘 ヨハネの黙示録をもっとくわしく知りたい方へ

🔎 黙示録とはどんな書?終末の預言と希望のメッセージをやさしく解説しています。

🕊️ 聖書の最後に記されたこのヨハネの黙示録は、
恐れではなく、備えと希望のために与えられた、最も祝福された預言書です。
読む者、聞く者、心に留める者に祝福があると、はじめから約束されています

この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。(黙示録1:3)。

どうか心を静めて、神の御声に耳を傾けてみてください。

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