封印された巻物と小羊の礼拝|ヨハネの黙示録 5章より

ヨハネの黙示録5章に基づくイラストを背景に、「小羊が巻物を受け取る光景を描こうとした日」というタイトルが中央に配置された横長画像。小羊、御座、二十四人の長老、四つの生き物などが色彩豊かに描かれている。 ヨハネの黙示録

🌱はじめに

誰も開くことができなかった封印――
その巻物を、ただお一人、ふさわしいお方が受け取られました。

ヨハネが天において見たのは、小羊キリストが御父から巻物を受け取る、
宇宙全体の礼拝があふれ出す、壮大な啓示の瞬間でした。
この黙示録5章のビジョンを、静かに心を澄ませて受け取ってみましょう。


📌この記事を読むとわかること

  • 黙示録5章に描かれた「巻物と小羊」の意味
  • 小羊イエスだけが巻物を開く資格を持つ理由
  • 天と地を超えて広がる礼拝の本質
  • 私たちの救いと希望がこの場面にどうつながるか

🖼️原画①:『封印された巻物を受け取る小羊』(らけるま作)

黙示録5章の場面を描いた色彩豊かなイラスト。御座におられる御父が中心に描かれ、前に立つ小羊キリストが巻物を受け取っている。周囲には二十四人の長老たちが冠をささげてひれ伏し、四つの生き物と天の礼拝が展開されている構図。

代替テキスト: 黙示録5章の場面を描いた色彩豊かなイラスト。御座におられる御父が中心に描かれ、前に立つ小羊キリストが巻物を受け取っている。周囲には二十四人の長老たちが冠をささげてひれ伏し、四つの生き物と天の礼拝が展開されている構図。
キャプション: 「巻物を受け取るにふさわしい方は、ただ一人、小羊キリスト」――御座におられる方から巻物を受け取る主の姿を、二十四人の長老と四つの生き物が礼拝をもって迎える黙示録5章の場面。


🖼️原画②:『封印された巻物 ― 黙示録5章1〜14節』(らけるま作)

ヨハネの黙示録5章1〜14節を縦書きで記した聖書本文のイラスト。中央に「封印された巻物」の見出しがあり、小羊が巻物を受け取る場面と、それに続く礼拝の言葉が整った書体で描かれている。

代替テキスト: ヨハネの黙示録5章1〜14節を縦書きで記した聖書本文のイラスト。中央に「封印された巻物」の見出しがあり、小羊が巻物を受け取る場面と、それに続く礼拝の言葉が整った書体で描かれている。
キャプション: 巻物を開くにふさわしい方、小羊――
天と地、すべての造られたものが御座と小羊をほめたたえる、荘厳な礼拝の場面が描かれた黙示録5章の御言葉。

【備考】
📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。


🪷やさしい解説

誰も開くことのできなかった巻物

御座におられる方の右の手には、七つの封印で閉ざされた巻物がありました。
それは、神のご計画と裁き、救いの完成を記した重要な書物。

しかし、天にも地にも、地の下にも、この巻物を開くにふさわしい者はいない――
その事実にヨハネは深く泣きました。

小羊が巻物を受け取る

すると、ほふられた小羊のような方が現れます。
それはイエス・キリスト。十字架で流された血によって、すべての民のために贖いを成し遂げられたお方です。

その小羊だけが、巻物を受け取り、封印を解くことのできる唯一の方
「勝利を得た」小羊が、神の御心を成し遂げる権威を持っておられるからです。

礼拝が天と地に満ちあふれる

小羊が巻物を受け取ったとき、二十四人の長老と四つの生き物が冠を投げ出し、
香をたくさん入れた金の鉢と立琴をもって礼拝をささげました。

その香は、聖徒たちの祈りです(5:8)。
さらに天の軍勢、そして天地にあるすべての造られたものが、
一つとなって小羊を賛美します。

「ほふられた小羊こそは、力と、富と、知恵と、勢いと、ほまれと、栄光と、さんびとを受けるにふさわしい」。
― 黙示録5:12

これは、全宇宙的な礼拝のクライマックスとも言える場面です。

私たちの希望

この巻物は、ただの象徴ではありません。
それは、私たち一人ひとりにとっての希望――
救いと御国の完成を担う計画そのものです。

小羊イエスが巻物を受け取られたことで、私たちの未来は神の御手の中にあると確信できるのです。
それゆえに、私たちもまた、今日の祈りと賛美をもって応答していくのです。


🎨 らけるまの創作メモ|小羊が巻物を受け取る光景を描こうとした日

この絵を描きはじめた日、
心の中に響いていたのは、ヨハネが涙を流した場面でした。

誰ひとり、その巻物を開くにふさわしい者はいない――
その絶望の重みに、自分の心も静かに沈んでいきました。

でもそのとき、
「見よ、ユダ族の獅子が勝利を得た」と告げる声があり、
ふと顔を上げると、そこに立っておられたのは…
ほふられた小羊。

威厳でもなく、恐れでもなく、
ただ、深い愛と傷のままでそこに立っておられた主を
どうしても描きたくなったのです。

色鉛筆を走らせながら、
ひれ伏す長老たちや、香の入った鉢、
歌い出す天の声をひとつずつ加えていくたびに、
「この方だけがふさわしい」という思いが、
紙の上にも、自分の心にも染み込んでいきました。

描き終えたあと、
しばらく筆を置いたまま、小羊を見つめていました。
あの御手に、今も私の歩みが握られている――
その静かな確信とともに。


🕊️結びの祈り

主イエス・キリスト、
あなたこそ、巻物を開くにふさわしい小羊。

私たちのためにほふられ、
すべての国と言葉の民を贖い、
神のための民としてくださったお方。

今日もあなたを見上げ、
私の祈りと礼拝をささげます。
栄光と誉れが、いつまでもあなたにありますように。

アーメン。


📝この記事のまとめ

  • 黙示録5章は、神の巻物を小羊キリストが受け取る場面
  • 封印は、神のご計画の完成と裁きの象徴
  • 小羊は、ただ一人ふさわしい贖い主
  • 天と地のすべてが礼拝する壮大なビジョン
  • 私たちの希望と礼拝も、この巻物とつながっている

🔔 次回の予告

小羊が巻物を受け取られたとき、
それは、ただの礼拝の終わりではありませんでした。

神のご計画が、ついに動き出すとき――
封印が一つひとつ解かれ、
この地に神の正義とさばきが訪れます。

次回は、黙示録6章に描かれる
第一の封印から始まる「神の大いなる裁き」のビジョンを、
祈りとともに受け取ってまいりましょう。


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