黙示録・第三の封印と黒い馬――飢饉の時代に備える心

柔らかな空と草原の風景の中に、小さな教会と白い鳩が描かれている。中央には「黙示録・第三の封印と黒い馬 ―― 飢饉の時代に備える心」というタイトルが書かれている。 ヨハネの黙示録

🌱 はじめに

この世界の終わりが近づくとき、聖書は「封印」がひとつずつ解かれていく幻を描いています。
第三の封印が解かれたとき、黒い馬に乗る者が現れ、天秤を手にして語りかけます――それは「物価高騰と飢饉の時代」の到来を告げるものでした。

現代に生きる私たちにも、不安定な経済や物価上昇という形で、その影が忍び寄っています。
今回は『ヨハネの黙示録』6章5〜6節の言葉に基づいて、やさしく、深く、いまを見つめていきましょう。


📝 この記事を読むとわかること

  • 黙示録に描かれる「第三の封印」とは何か
  • 黒い馬が象徴する「飢饉」の意味
  • 現代とのつながりと、信仰による希望
  • 子どもにも伝えられるやさしいメッセージ

🖼️ 原画:『第三の封印と黒い馬』(らけるま作)

黒い馬に乗り、天秤を手にした騎士と、物価が異常に高騰した市場の様子。飢饉に苦しむ人々が食料を求めて並ぶ光景。
黙示録の第三の封印が解かれたときに現れる黒い馬。その騎士は天秤を持ち、物価の高騰と飢饉を象徴しています。日給が1万円でも、米10kgが5万円。神の守りのもと、ぶどう酒とオリーブ油だけが損なわれません。

🪷 やさしい解説

第三の封印が解かれたとき、黒い馬に乗った者が現れ、こう語ります。
「小麦一ますは一デナリ。大麦三ますも一デナリ。オリーブ油とぶどう酒とを、そこなうな。」

「小麦一ますが一デナリ、大麦三ますも一デナリ」とは、
一日働いても、ほんの少しの食べ物しか買えないほど物価が高騰しているという意味です。

今でいうなら、「日給1万円で、米が1合しか買えない」ようなイメージです。
これはまさに、飢饉と経済的混乱を象徴しているのです。
神さまはそれでも、ぶどう酒とオリーブ油には手を加えさせないように命じられました。これは、御手の中にある憐れみの象徴でもあります。

やがて物の売買は「666」の刻印を受けた者だけに許される時が来ます。けれど、主を信じる者には「携挙」という恵みが与えられると、聖書は語っています。


🌼 こどもたちへのメッセージ

たべものがたくさんあることは、あたりまえではないんだよ。
イエスさまは、わたしたちのひつようなものをよくごぞんじで、みんなが生きられるようにまもってくださるんだ。
こまったとき、こわいとき、「イエスさま、たすけて」といってごらん。
イエスさまは、いつでもそばにいてくださるよ。


🎚️ 信仰のことば

「主の名を呼び求める者は、みな救われる」
(ローマ人への手紙 10章13節)

この世の混乱や恐れの中でも、主イエスの名を呼ぶ者は救われます。
私たちは目に見える状況に惑わされず、信仰によって生きることができますように。


🖼 原画アイキャッチ情報

【代替テキスト】

黒い馬に乗り、天秤を手にした騎士と、物価が異常に高騰した市場の様子。飢饉に苦しむ人々が食料を求めて並ぶ光景。

【キャプション】

黙示録の第三の封印が解かれたときに現れる黒い馬。その騎士は天秤を持ち、物価の高騰と飢饉を象徴しています。日給が1万円でも、米10kgが5万円。神の守りのもと、ぶどう酒とオリーブ油だけが損なわれません。

📌 原画には、パブリックドメイン口語訳が入っています。


🎨 らけるまの創作メモ|飢饉の現実を描こうとした日

この原画を描くとき、心の中に浮かんできたのは、子どもたちの小さな手が食べ物を求めて差し出される姿でした。
飢えに苦しむ時代がくる、という預言はとても重たいものです。でも同時に、「オリーブ油とぶどう酒をそこなうな」という神さまの声に、あたたかい希望を感じました。

描いていて、私は何度も祈りました。
「どうか、この絵を見た人が、恐れよりも、神さまの守りと愛を感じられますように。」


📝 この記事のまとめ

  • 黙示録の「第三の封印」は、飢饉と物価高騰の象徴
  • 黒い馬と天秤の幻が描かれている
  • 神の采配によって守られるものもある(ぶどう酒・オリーブ油)
  • 現代の物価上昇とも重なり、心の備えが必要
  • 救いは、今この瞬間にも差し出されている
  • イエス様を信じることで、携挙という希望にあずかれる

❓Q&A:携挙と大患難について、よくある質問

Q1:もう携挙(けいきょ)は起きてしまったのですか?

A:いいえ、まだ起きていません。
いまは「携挙の前の時代」と言われる時期です。けれど、聖書に記されたしるしは、すでに多くが現れつつあります。主イエスの再臨と携挙は、いつ起きてもおかしくない段階に入っています。


Q2:大患難時代とは何ですか?

A:携挙のあとに訪れる、7年間の非常に苦しい時代です。
反キリストが現れ、戦争、飢饉、疫病、そして迫害が広がります。
聖書では「地上の歴史の中で最も厳しい試練の時」とされています。


Q3:どうすれば大患難時代を避けられるのですか?

A:イエス・キリストを信じ、受け入れることです。
神の子イエスさまを信じて心にお迎えすると、携挙のときに天へと引き上げられ、地上の患難から守られます。これは「天に避難すること」とも言えます。


Q4:なぜ、携挙に与ることがそんなに大切なのですか?

A:それは、神さまがご自身の民を、怒りの日から救い出すためです。
携挙は、神の愛の計画の一部です。信じる者が天に引き上げられることで、地上のさばきに巻き込まれず、神とともに安全な場所で守られるのです。


Q5:いま信じれば、間に合うのですか?

A:はい、今ならまだ間に合います。
イエスさまは、今日この瞬間にもあなたの心の扉をノックしておられます。
「だれでも主の名を呼ぶ者は救われる」(ローマ10:13)という約束は、いまも生きています。


🕊️ 結びの祈り

愛する主よ、
あなたが世の終わりに向かう中でも、私たちひとりひとりを見捨てることなく、御手で支えてくださることを感謝します。
恐れや混乱の時代にも、あなたの言葉が灯火となり、私たちの道を照らしてくださいますように。
この絵を見たすべての人が、イエス様の救いの光に出会えますように。
どうか、今日もあなたの恵みの中で歩む力をお与えください。

イエス・キリストのお名前によって祈ります。アーメン。


🔔 次回の予告(第四の封印)

次回は「青白い馬」が登場します。死とハデスが従い、地上の四分の一に剣・飢饉・疫病・獣によって災いが臨む幻を、やさしい視点で読み解いていきます。


📘 ヨハネの黙示録をもっとくわしく知りたい方へ

🔎 黙示録とはどんな書?終末の預言と希望のメッセージをやさしく解説しています。

🕊️ 聖書の最後に記されたこのヨハネの黙示録は、
恐れではなく、備えと希望のために与えられた、最も祝福された預言書です。
読む者、聞く者、心に留める者に祝福があると、はじめから約束されています

この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。(黙示録1:3)。

どうか心を静めて、神の御声に耳を傾けてみてください。


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✨感謝のことば
最後まで読んでくださって、ほんとうにありがとうございます。
あなたの心に、今日も小さな光が灯りますように――
またいつでもお越しくださいね🕊️
ヨハネの黙示録
著作権
本作品は、聖書に忠実に、神様との対話の中で心を込めて描いた原画です。文化庁に著作権登録済みであり、無断使用・転載はご遠慮くださいますようお願いいたします。 This artwork was prayerfully created in faithful reflection of the Bible and through a personal dialogue with God. It is registered with the Agency for Cultural Affairs, Japan. Unauthorized use or reproduction is not permitted.
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