🌱はじめに
イエスさまがガリラヤで宣教を始められたとき、ある一人の父親が、必死の思いでイエスのもとを訪ねました。
それは「奇蹟を見ないと信じられない」と言われながらも、「主よ、どうぞ来てください」と願い出た、愛にあふれる父の姿でした。
今回は、ヨハネによる福音書4章に記された「王室の役人の息子がいやされる」場面を、やさしくたどってまいります。
📝この記事を読むとわかること
- ヨハネによる福音書4章43–54節のやさしい解説
- イエスが語られた信仰の言葉の意味
- 原画に描かれた登場人物の想い
- 「信じること」の本当の力について考えるヒント
🖼️ 原画:『王室の役人の息子をいやす』(らけるま作)

🪷やさしい解説
イエスさまがガリラヤに来られたとき、カナでひとりの王室の役人が出会います。
彼の息子は病で死にかけており、父は遠くベトサイダから必死に歩いてイエスのもとへたどりつきました。
「あなたがたは、しるしと奇蹟を見ない限り、決して信じない」──イエスはそう語られます。
しかしその父はなおも、心から願いました。「主よ、どうぞ来てください」。
イエスさまは言われました。「お帰りなさい。あなたのむすこは助かる」。
父はその言葉を信じて帰ります。そしてその帰り道、彼は家の者に出会い、息子がちょうど「その時」に癒されたことを知るのです。
「信じたとき、すでに救いが始まっていた」──この物語は、目に見えない主の力を信じた一人の父の信仰を静かに伝えてくれます。
🖼 原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
イエスが病気の子どもを持つ王室の役人と語り、癒しの奇蹟を行う場面を描いたイラスト。青い衣をまとった役人が祈るように手を握りしめ、イエスは穏やかに彼を見つめて語っている。下部には喜びの表情をした父親とその息子が描かれている。
【キャプション】
「あなたの息子は助かる」――イエスの言葉を信じて帰った父の信仰と、遠く離れた場所で癒された息子の奇蹟を描いた原画。ヨハネの福音書4章に記された、カナでの第二のしるしより。
📌原画には、パブリックドメイン口語訳入っています。
🎨らけるまの創作メモ|「信じて帰る」ということを描こうとした日
この物語を描くとき、私は「信じて帰る」父の背中を思い浮かべていました。
奇蹟はまだ起きていない、目には何も見えない。でも、「主のことば」を心に受けとめて歩き出す姿は、私たち信仰者の人生そのもののように感じます。
青い衣をまとった父の表情には、どこか迷いも残しておきました。
でも、それでも彼は「信じて帰った」のです──それがこの原画でいちばん描きたかったことでした。
📝この記事のまとめ
- 王室の役人の息子の癒しは、イエスによる第二のしるし
- イエスの言葉だけを信じて帰る父の姿が描かれている
- 奇蹟は「信じる心」の中ですでに始まっていた
- この物語は、わたしたちの信仰の旅に深く寄り添ってくれる
🕊️結びの祈り
主よ、
わたしたちが見えない道を歩むときも、
あなたのことばだけを頼りに歩む勇気をください。
「あなたのむすこは助かる」と語られたように、
今日もあなたのことばが、私たちを照らしますように。
信じて帰った父のように、
わたしたちもあなたの語られた約束を心に抱き、
静かに歩み出すことができますように。
すべてをあなたに委ねます。
アーメン。
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きっと、あなたの今の歩みに寄り添う光が見つかりますように。
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