🌱 はじめに
イエス・キリストが、ユダヤ人と敵対関係にあったサマリヤ人の女性と、井戸のそばで静かに語られたことば――それは、時代も境界も超えて、今を生きる私たちの心にも深く届きます。
この出会いは、たった一人の無名の女性に語られたものでありながら、神の愛がどれほど大きく、どれほど身近なものであるかを、豊かに伝えてくれます。
📝 この記事を読むとわかること
- ヨハネの福音書4章に描かれた「サマリヤの女」との対話の流れ
- 「いのちの水」とは何かというイエスの深い教え
- ユダヤ人とサマリヤ人の背景と、イエスの越境的な愛
- 原画に込められた創作の意図と祈り
🖼️ 原画:『サマリヤの女との対話』(らけるま作)



🪷 やさしい解説
ヨハネの福音書第4章には、イエスとサマリヤの女性の対話が描かれています。当時、ユダヤ人とサマリヤ人は宗教的・社会的な隔たりを持ち、さらに男性が公の場で女性に語りかけることもまれでした。
けれどもイエスは、旅の途中で出会ったこの女性に対して、まず「水を飲ませてください」と話しかけ、心を開いていきます。そして彼女に向けて語られたのが、「いのちの水」についての深い教えでした。
それは、枯れることのない、神からの恵みの水。女性はやがてこの方が「キリスト」であると気づき、町の人々にもその喜びを分かち合いに走ってゆきます。
この場面を通して私たちは、神の愛は誰にでも、そして最も求めている人のもとにこそ届くのだという希望を受け取ります。
🖼 原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
- イエスとサマリヤの女性が井戸のそばで語り合う様子。横には地図と「サマリヤの女との対話」の文字。
- 礼拝や夫のことについて語り合う場面。聖句のみで構成された縦書きの丁寧なページ。
- イエスが弟子たちに語りかけ、背中を向けた5人の弟子たちがその言葉に耳を傾けている。
【キャプション】
- 日差しの中で交わされた「いのちの水」のことばは、今も心を潤します。
- 礼拝の本質と、キリストのご自身の現れが、やさしく語られる瞬間。
- 「目を上げて畑を見なさい」――イエスの言葉は、私たちの霊の目を開きます。
📌原画には、パブリックドメイン口語訳が入っています。
🎨 らけるまの創作メモ|“ひとりを描こうとした日”
この絵を描いた日、「ひとりのために語られる神の愛って、なんてすごいんだろう」と思いながら筆を取りました。
サマリヤの女は、名もなき、でも心に渇きを抱えた人。
イエスさまは、その人を見捨てず、むしろ目を合わせ、ことばをかけ、真実を伝えてくださった――その出来事に胸が熱くなりました。
背景や過去がどうであっても、神さまはひとりを大切にしてくださる。
そのまなざしのぬくもりを、色にこめて描きました。
この作品が、誰かの「わたしも愛されているんだ」という気づきになりますように。
📝 この記事のまとめ
- サマリヤの女との対話は、神の愛の広さと深さを教えてくれる
- イエスは「いのちの水」を与える方として、私たちの渇きを満たしてくださる
- 礼拝の本質は「霊とまこと」であると語られている
- 一人の女性の証しが、町全体に救いをもたらした
- 原画には、そのやさしさと希望の光が描かれている
🕊️ 結びの祈り
主よ、
あなたがサマリヤの女に出会い、
ことばを交わし、
いのちの水を与えてくださったように、
私たちの心の奥の渇きにも、
静かに、でも確かに、触れてください。
わたしが名もなき存在に思えるときも、
あなたは名を呼び、目を合わせてくださるお方です。
このメッセージを読むすべての人に、
そのやさしさとまなざしが届きますように。
どうか今日も、
あなたの愛に気づくことができますように。
アーメン。
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きっと、あなたの今の歩みに寄り添う光が見つかりますように。
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