隠れた部屋での祈り ― イエスさまが教えてくれたお祈りのこころ

青空の下、イエスが山の上で群衆に語りかける様子。色とりどりの衣をまとった人々が座り、中央に立つイエスは両手を広げてやさしい表情で教えている。左上に「山上の説教」、中央に「11.祈りについて」と黄色の文字が配置されている。 教えとたとえ話|心に届くことば

🌱 はじめに

私たちが神さまに祈るとき、どんな場所にいても、どんな言葉であっても、神さまは聞いてくださいます。
けれど、イエスさまは「見せるためのお祈り」ではなく、「隠れたところでの祈り」が大切だと教えてくださいました。
人の目ではなく、神さまに心を向けて祈ること――そこには深い静けさと、あたたかい信頼があります。
今日は、「祈りについて」語られた山上の説教の一場面をご紹介します。


📝 この記事を読むとわかること

  • イエスさまが教えられた「祈り」の本質
  • 人に見せるためではない、神との親しい祈りとは
  • こどもたちにも伝えたい祈りのかたち
  • 原画に込められた創作の想い

🖼️ 原画:『祈りについて』(らけるま作)

イエスさまが山の上で人々に祈りの大切さを語っている場面。色とりどりの服を着た群衆が、静かに耳を傾けている。青空と雲が広がる穏やかな風景。
山の上で祈りについて語られるイエスさま。「人に見せるためでなく、隠れたところでの祈りを神は聞いてくださる」と語られました(マタイ6:5-15、ルカ11:2-4)。

🪷 やさしい解説

イエスさまは、「祈るときには、人に見られることを目的としないように」と語られました。
神さまに向けた祈りは、静かで、深くて、とても個人的なものです。

私たちは時に、他の人に見せるような形だけのお祈りをしてしまいそうになります。
でも、イエスさまは「隠れた部屋で、父に向かって祈りなさい」とおっしゃいました。

その祈りは、人には見えなくても、神さまはちゃんと聞いていてくださる。
天におられる父なる神は、あなたのこころを知り、愛をもって応えてくださるのです。

「主の祈り」の一語ずつ解説 🕊️

  1. 「天にいます私たちの父よ」
    神さまを「天のお父さま」と呼ぶことで、神さまが私たちの味方であり、守り導いてくださる存在であることを確認します。個人ではなく「私たちの」と言うことで、信仰のつながりと共同体を意識する態度です Catholic Faith Store+15Open the Bible+15note+15
  2. 「み名があがめられますように」
    神さまの名前が「聖なるもの」として尊ばれ、天と同じように地上でもみ名が高められますようにと祈ります。世界中で神さまが敬われることを願う心が込められています 。
  3. 「み国が来ますように」
    天国、神さまの支配する国がこの地にも訪れますようにと願います。内なる御国が心の中に育つこと、またキリストの再臨と神の支配が広がることを祈るのです note+3haradise.net+3message-station.net+3
  4. 「みこころが天に行われるように地にもなさせてください」
    天で神さまの完全な意志が行われるように、地上でも人々の心や生活に至るまで神さまの御心が実現しますようにと祈ります 。
  5. 「私たちの日ごとの糧をきょうもお与えください」
    食べ物などの生活に必要なものを、その日のうちに必要な分だけ与えてくださいと祈ります。神さまへの信頼と、日々の感謝の表れです message-station.net+2haradise.net+2logos-ministries.org+2
  6. 「私たちの罪をおゆるしください/私たちが人をゆるすように」
    神さまに自分の過ちを告白し赦しを願うとともに、私たちも他の人を赦す心を持つように、という教えが込められています 。
  7. 「私たちを試みにあわせず、悪からお救いください」
    心が弱くなったり悪い誘惑に負けそうになる時、どうかその危険を避けさせ、悪からお守りくださいというお願いです 。
  8. (最後に「アーメン」)
    「本当にそうなりますように」という強い願いを込めて、祈りの終わりに心を添える言葉です 。

🧩 全体のまとめ

  • この祈りは、神さまとの対話であり、私たちの心の信頼と絆を深めるもの。
  • 社会や世界の中で、神さまの願いが広がるよう、祈りを通して共に願います。
  • 日々の糧、赦し、お守りという実生活の中で必要なささやかな祈りも、大切に扱われています。
  • 最後の「アーメン」は、祈りを心から受け止める合図です。

🌼 こどもたちへのメッセージ

おいのりって、なんだかむずかしいって思うときもあるよね。
でも、イエスさまは言ったんだよ。「ひとりで、お部屋に入って、神さまにそっとお話ししてごらん」って。

大きな声じゃなくてもいいよ。
目をつむっても、つむらなくてもいいよ。

神さまは、あなたの「心の声」を聞いてくれてる。
うれしいときも、かなしいときも、なんでもお話していいんだよ🕊️

🌟 こどもたちのための「主の祈り」やさしい解説 🕊️

  1. 「天にいます私たちの父よ」
     → 神さまは、空のうえにいて、いつもわたしたちを見ていてくださる「天のおとうさま」だよ。
  2. 「み名があがめられますように」
     → 神さまのお名前が、たいせつにされて、みんなにすごいねって思ってもらえますように。
  3. 「み国が来ますように」
     → 神さまの国――やさしさと愛がいっぱいの場所が、このせかいにも広がっていきますように。
  4. 「みこころが天に行われるように地にもなさせてください」
     → 神さまのやさしいきもちや、したいと思っていることが、この地上でもかないますように。
  5. 「私たちの日ごとの糧をきょうもお与えください」
     → 今日食べるごはんや、元気にすごすために必要なものを、神さまくださいね。
  6. 「私たちの罪をおゆるしください/私たちが人をゆるすように」
     → ごめんなさいって言ったら、神さまゆるしてね。わたしたちも、いやなことされた人をゆるせますように。
  7. 「私たちを試みにあわせず、悪からお救いください」
     → いけないことをしちゃいそうなとき、神さまが守ってくれますように。
  8. 「アーメン」
     → 「ほんとうにそうなりますように」っていう、しんけんな気もちの「おしまい」のことばだよ。

この祈りは、イエスさまが「こうやってお祈りしたらいいよ」と教えてくださった、とっても大切なお祈り。
こどもたちが毎日の中で少しずつ覚えて、心から祈るきっかけになりますように🍀


🎚️ 信仰のことば


「隠れた所におられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れた事を見ておられるあなたの父が、報いてくださるであろう。」
(マタイ6章6節)


🖼 原画アイキャッチ情報

【代替テキスト】
イエスさまが山の上で人々に祈りの大切さを語っている場面。色とりどりの服を着た群衆が、静かに耳を傾けている。青空と雲が広がる穏やかな風景。

【キャプション】
山の上で祈りについて語られるイエスさま。「人に見せるためでなく、隠れたところでの祈りを神は聞いてくださる」と語られました(マタイ6:5-15、ルカ11:2-4)。

📌原画には、パブリックドメイン口語訳入っています。


🎨 らけるまの創作メモ|だれも見ていないところで描いた日

この絵を描いた日は、ちょっと心が静かで、声に出すより「心で祈る」ことが多い日でした。
だれかに見せるためではなく、神さまにだけ向けて描こう、と思えた時間です。

「隠れたところにおられる父」ということばは、わたしにとってとてもやさしい響きがあります。
見えないけれど、ちゃんと聞いてくださる――それを信じているから、今日も祈るように、描いています。


📝 この記事のまとめ

  • イエスさまは祈りについて山上の説教で語られた
  • 見せるための祈りではなく、神との親しい対話が大切
  • 神さまは隠れたところで祈る者を見ていてくださる
  • こどもたちにも、自分らしい祈りを伝えたい
  • 原画には「祈る姿勢」の美しさが込められている

🕊️ 結びの祈り

天のお父さま、
見えないところでささやかに祈る私たちの声を、今日も聞いてくださってありがとうございます。

見せかけではなく、あなたとの本当のつながりを求めて祈る心を、どうか私たちに与えてください。
読んでくださった方一人ひとりの祈りが、あなたに届き、静かな恵みに包まれますように。

目には見えなくても、信じる心が日々育ちますように。
イエスさまのお名前によって、お祈りします。アーメン。


📖この記事に関連する御言葉をもっと深く

イエスさまの御業やことばを、心静かにたどってみたい方へ。
テーマごとにまとめたカテゴリをご案内します。
きっと、あなたの今の歩みに寄り添う光が見つかりますように――

↓こちらからどうぞ:

🌱 癒し|病と心の回復
🌊 奇蹟|自然を超えた行い
🕊️ 赦しと解放|罪と重荷の自由
📖 教えとたとえ話
👣 応答する人々

コメント

タイトルとURLをコピーしました