🌱はじめに
人々の怒りと争いのただ中にあっても、心静かに天を仰ぐひとがいました。
ステパノの歩みは、力ある奇跡や言葉だけでなく、最後まで神を信じ、赦しをもって生きた一人の弟子の姿を映しています。
この物語に、私たちは深い慰めと希望を見いだすことができます。
✨ 使徒の働き ✨
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前回の記事「七人の選任」はこちらからご覧いただけます
📝この記事を読むとわかること
- ステパノがなぜ逮捕されたのか
- ステパノの長い弁明の意味と構成
- 神の歴史と人の背きを語るステパノの信仰
- 石打ちの中でも祈り続けたステパノの姿
📖 この箇所の文脈
ステパノは「七人の選任」によって選ばれた、信仰と聖霊に満ちた人物でした。
彼の知恵と力あるわざは、多くの人を驚かせましたが、宗教的権威を脅かすものと見なされ、偽証と共に告発されます。
それでもステパノは、人々の罪をなじるのではなく、神の歴史と恵みを語ることで応答しました。
その最後には、殉教という道が待っていましたが、彼は天を仰ぎ、最後まで主に祈り続けました。
🖼️ 原画:『ステパノの逮捕と死』(らけるま作)





🪷やさしい解説
ステパノの物語は、信仰を持って生きることが必ずしも「守られる」ことではないという現実を教えてくれます。
それでも、彼が見つめていたのは、地上ではなく天の御座でした。
🕊️ 知恵と御霊に満ちた人(使徒6:8-15)
ステパノは恵みと力に満ちて、人々の中で目覚ましい奇跡としるしを行いました。
議論を挑まれても、御霊に満ちた語り口にだれも対抗できませんでした。
しかし人々は彼を陥れるために偽りの証言を立て、ついに議会に引き出します。
けれど、彼の顔は「天使の顔のように」輝いていました。
🕊️ 父祖の物語を語る(使徒7:1-53)
ステパノは、自分の身を守ろうとはせず、旧約聖書の物語を通して、神の恵みと人の背きを語り始めます。
アブラハム、ヨセフ、モーセ、荒野の民、預言者たち……神がどれほど誠実であられたかと、人々がどれほどその神に逆らってきたかを、丁寧に語ります。
そして、「あなたがたは、その義人を裏切って殺した」と、真実をまっすぐに指摘しました。
🕊️ 天を仰いで(使徒7:54-60)
その言葉に激しく怒った人々は、ステパノを石打ちにします。
けれど彼は、聖霊に満たされて天を見上げ、「イエスが神の右に立っておられる」姿を見たと語ります。
石を投げられながら、ステパノは祈ります。
「主イエスよ、私の霊をお受けください」
そして最後には、「この罪を彼らに負わせないでください」と叫び、眠るように息を引き取りました。
十字架のイエスさまと同じような、赦しの祈りでした。
🌼こどもたちへのメッセージ
こわいとき、つらいとき、ステパノは天を見上げたんだよ。
天には、イエスさまが立っていて、ステパノを見ていてくれたんだ。
イエスさまは、きみのことも、ちゃんと見ていてくださるよ。
🎚️ 弟子の告白
主よ、私の信仰はとても弱く、傷つくことを恐れてしまいます。
でも、ステパノのように、苦しみの中でも天を仰ぐ心を与えてください。
赦せないと思うときも、あなたの赦しを思い出せるように。
最後まで祈り、信じ抜く者でありたいと願います。
🖼 原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
1枚目:ステパノが議論の場に立ち、偽りの証人によって議会に引き出される様子。
2枚目:ステパノが歴史を語りながら、議員たちに向かって静かに語る場面。
3枚目:モーセの物語や神の導きを語るステパノの弁明の中盤。
4枚目:偶像礼拝や不従順についての厳しい言葉を語るステパノ。
5枚目:石打ちにされる中で天を仰ぎ、祈りながら殉教するステパノの姿。
【キャプション】
「天が開けて、人の子が神の右に立っておられるのが見える」――
ステパノのまなざしは、最後のときまでも、天の栄光を見上げていました。
📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
https://j-bible.jimdofree.com/
🎨 らけるまの創作メモ|天を仰ぐステパノを描こうとした日
この絵を描いた日は、何かを言い返したくなる心と静かに戦っていた日でした。
ステパノのまなざしは、争いでも怒りでもなく、ただ神さまを見つめていた――
その姿に、私自身も心を整えてもらった気がします。
誰にも理解されない中でも、見ていてくださるお方がいる。
それがこんなにも力強い希望になるのだと、描きながら思いました。
📝この記事のまとめ
- ステパノは御霊と知恵に満ちた人だった
- 偽証によって逮捕されたが、議会で神の歴史と恵みを語った
- 神への従順と人の不信の対比が語られる
- 殉教の中でも赦しを祈るステパノの姿が描かれている
🕊️ 結びの祈り
主よ、ステパノのように、あなたを見上げる信仰を私たちに与えてください。
誤解されても、苦しみにあっても、怒りではなく赦しを選べますように。
この物語に触れたすべての方が、あなたの愛とまなざしに包まれますように。
アーメン。
🔔 次回の予告
次回は、「サウロが教会を荒らす」――使徒8章1-3節の箇所を取り上げます。
迫害の中でも揺るがない教会の姿と、神のご計画を見つめていきましょう。
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