🌱はじめに
わたしたちは、日々の暮らしの中で、何を見て、何を判断して生きているのでしょうか。イエス様は、群衆に向かって語られました。「なぜ今の時代を見分けようとしないのか」と──。この御言葉には、外側の現象ではなく、心の内側を見つめるようにという、深い呼びかけが込められています。
今回は、ルカの福音書12章54節から13章9節までを通して、イエス様が群衆に語られた四つの教えを丁寧に味わっていきましょう。
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      前回の記事「弟子たちへの教え」はこちらからご覧いただけます
    
  
📝この記事を読むとわかること
- 群衆に向けたイエス様の具体的な教えの内容
- 時代のしるしを見分けることの意味
- 自らをかえりみることの大切さ
- 神のあわれみと悔い改めへの招き
- 「実を結ぶ」とは何か
📖 この箇所の文脈|エルサレムに向かう途中での教え
ルカの福音書12章以降、イエス様はエルサレムへと向かう旅路の中で、弟子たちと群衆にさまざまな教えを語られます。この箇所もその一環であり、群衆がますます集まる中、イエス様はたとえ話と警告を通して、神の国の価値観を語られました。
🖼️ 原画:『群衆への教え』(らけるま作)


🪷やさしい解説
▶ 時代を見分けること ルカ12・54-56
空を見て天気を予測するように、私たちも心の目で時代のしるしを見極めるべきだとイエス様は語られます。表面的な知識にとどまらず、神の御心を感じ取る敏感さが求められているのです。
▶ 自分から判断すべきこと ルカ12・57-59
神との関係において、他人任せではなく、自らの良心と信仰をもって歩む姿勢が大切です。神の前に立つとき、誰かに責任をゆだねることはできません。自分自身で悔い改め、和解に向かうことが求められています。
▶ 災害は悔い改めを促す ルカ13・1-5
突然の悲劇に遭遇した人々のニュースを聞いたとき、それを他人事として受け止めるのではなく、自分自身の心の状態を見つめ直すきっかけとするように、イエス様は語られました。悔い改めの機会は、今、このときなのです。
▶ 実を結ばないいちじくのたとえ ルカ13・6-9
神は、わたしたちが「実を結ぶ」ことを待っておられます。このたとえには、神のあわれみと忍耐が込められています。しかし同時に、応答のないまま過ごす時間には限りがあることも示されています。与えられた恵みの時を無駄にせず、日々を大切に生きるようにとの励ましです。
🌼こどもたちへのメッセージ
イエスさまは、みんなが「よいみをむすぶ木」になってほしいと願っておられます。それは、やさしいこころ、ゆるすこころ、おいのりするこころをもつことです。イエスさまは、まいにちわたしたちのそばにいて、そっとみまもってくださっています。
🎚️ 弟子の告白
主イエスさま、あなたが語られたことばは、今を生きるわたしへのメッセージです。わたしの心が、悔い改めと愛によって耕され、あなたの前にふさわしい実を結ぶ者となれますように。ときに見過ごしてしまうしるしにも気づき、あなたに従う歩みを選びとっていけますように。
🖼 原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
1枚目:イエスが群衆に向かって語りかけている場面。色とりどりの衣を着た人々が真剣に耳を傾けている。
2枚目:イエスが群衆に向かって、悔い改めと実を結ぶいちじくのたとえを語っている場面。人々は真剣なまなざしで聞いている。
【キャプション】
1枚目:「なぜ今の時代を見分けようとしないのか」と語るイエス。人々はそのまなざしに引き込まれ、耳を傾けていた(ルカ12:54-13:1)。
2枚目:「あなたがたも悔い改めなければ、みな同じように滅びる」と語られるイエス。実を結ばないいちじくの木のたとえを通して、悔い改めの大切さが伝えられている(ルカ13:2-9)。
📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
https://j-bible.jimdofree.com/
🎨 らけるまの創作メモ|群衆を前に語るイエスを描こうとした日
この場面を描きながら、「イエス様のまなざしはどれほど真剣で、どれほどやさしかっただろう」と思いを馳せていました。耳を澄ます人々の姿にも、それぞれの心の旅があり、そこにイエス様が静かに寄り添っておられる……そんな情景を心をこめて描きました。
📝この記事のまとめ
- イエス様は群衆に向けて、心を見つめる教えを語られた
- 表面的な現象にとどまらず、時代のしるしを見分けることが大切
- 自ら悔い改める心の姿勢が問われている
- 神はあわれみ深く、わたしたちが実を結ぶのを待ってくださっている
🕊️ 結びの祈り
主よ、あなたのことばに心を向けることができ、ありがとうございます。
わたしたちが日々、あなたのしるしに気づき、あなたのまなざしに応えて生きることができますように。
どうか悔い改めの心を与え、真実の実を結ぶ者へと育ててください。
この記事を読むひとりひとりの上に、主の平安と恵みが豊かにありますように。
アーメン。
🔔 次回の予告
次回は「安息日に病気の女をいやす」──ルカの福音書13章10-21節から、安息日の意味といやしの恵みについてご一緒に学びましょう。
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