🌱はじめに
人から責められ、追いつめられたとき――そのとき、イエスはどのように私たちに語りかけてくださるのでしょうか。この記事では、「姦淫の場で捕らえられた女」の物語を通して、赦しと新しい始まりについて静かに見つめていきます。
✨ イエスさまの足跡をたどる旅へ ✨
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前回の記事「イエスをめぐる分裂」はこちらからご覧いただけます
📝この記事を読むとわかること
- ヨハネ8章1〜11節の背景と内容
- イエスの沈黙と赦しの意味
- 人を裁くことと、自らの罪に向き合うこと
- 子どもにもわかるやさしいメッセージ
📖 この箇所の文脈|祭りのあとの神殿で
ヨハネ7章の最後では仮庵の祭りが終わり、人々は家に帰ります。イエスはその後、再び神殿で教えておられるときに、この出来事が起こります。律法学者たちはイエスを試すために、ひとりの女性を連れてきました。
🖼️ 原画:『赦しのまなざし』(らけるま作)

🪷やさしい解説
イエスが神殿で人々に教えていた朝、律法学者とパリサイ人たちは、姦淫の罪で捕らえた女性を人々の真ん中に立たせ、イエスに問いかけました。「モーセの律法では、こういう女を石で打つよう命じています。あなたはどう思いますか?」
イエスはすぐには答えず、地面に何かを書き始めます。そして言われました。「あなたがたのうち、罪のない者が最初に石を投げなさい。」
この言葉に心を打たれた人々は、一人また一人と立ち去り、最後に女性とイエスだけが残ります。イエスは彼女に言いました――「わたしもあなたを罰しない。お帰りなさい。もう罪を犯さないように。」
これは、人を裁くよりもまず自分自身を見つめるようにという呼びかけであり、罪にとどまるのではなく、赦されて新しく歩み出すようにとの励ましでもあります。
🌼こどもたちへのメッセージ
イエスさまは、まちがいをした人を、すぐにおこったりしません。まず、だまってその人のことを見て、ほんとうにたいせつなことを教えてくださいます。わたしたちも、だれかをせめる前に、イエスさまのようにやさしい心をもちたいですね。
🎚️ 信仰のことば
「わたしもあなたを罰しない」
――このことばの中に、神さまの赦しと愛が込められています。過ちを悔い、新しく生きる勇気をイエスは与えてくださいます。
🖼 原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
群衆の前にひざまずく姦淫の場で捕らえられた女と、それを取り囲む律法学者たち。イエスは静かに地面に何かを書いている。ヨハネの福音書7章53節〜8章11節の場面。
【キャプション】
「わたしもあなたを罰しない」――赦しと新しい人生の始まり。人々の非難の中、イエスは静かに女に語りかけました。「もう罪を犯さないように」と。これは、裁きではなく、回復へと導くまなざしの物語です。(ヨハネ7:53–8:11)
📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
https://j-bible.jimdofree.com/
🎨 らけるまの創作メモ|赦しを描こうとした日
この絵を描いた日は、わたし自身も「責める心」と向き合っていました。イエスさまの沈黙――それは逃げではなく、最も深い愛のこもった応答だと思います。裁きではなく、赦しを描きたい。そんな祈りの中で、女の表情と、イエスの手の動きに特に心を込めました。
📝この記事のまとめ
- ヨハネ8章は、赦しの福音を象徴する場面
- イエスは裁くためでなく、救うために来られた
- 人を裁く前に、自分の心を見つめ直すことの大切さ
- 子どもにも伝えたい、やさしいまなざしとことば
🕊️ 結びの祈り
主よ、わたしたちが他の人の過ちを見たとき、責める心よりも、赦しのまなざしを選べますように。イエスさまがそうしてくださったように、わたしたちも、だれかの新しい一歩を支える者でいられますように。罪の中にとどまるのではなく、恵みに生きる道を歩ませてください。
🔔 次回の予告
次回は、「わたしは世の光です」ヨハネ8章12節――闇の中にも光はあります。イエスが語られた「光」についてご一緒に見つめましょう。
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きっと、あなたの今の歩みに寄り添う光が見つかりますように――
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