悪霊はイエスを「神の子」と知っていた

イエスが悪霊につかれた人に語りかける様子を描いた横長イラスト。叫ぶ男と驚く人々、中央から悪霊が出ていく姿が描かれている。 赦しと解放|罪と重荷の自由

🌱はじめに(導入文)

静かな礼拝堂で目を閉じるとき、わたしたちの心の奥には、言葉にできない不安や葛藤が潜んでいることがあります。
今日ご紹介する福音書の場面では、そんな見えない存在――悪霊に悩まされたひとが、イエスさまによって解き放たれる様子が描かれています。

不思議なことに、人々がまだイエスさまの本当の姿に気づいていなかったその時、霊の世界では、すでに「神の子」としての権威が知られていました。


📝この記事を読むとわかること

  • イエスさまの教えがもつ「権威」とは何か
  • 霊の世界で知られていたイエスさまの正体
  • 解放されることの深い意味
  • 原画が語る福音書の物語

🖼️ 原画:『悪霊につかれた人をいやす』(らけるま作)

「イエスが悪霊につかれた人をいやす様子を描いた絵。驚く群衆、叫ぶ悪霊、平安を取り戻す人の姿が物語の流れとともに描かれている。」
「権威ある言葉で、悪霊を追い出されたイエス。人々はその力に驚き、主のうわさは広がっていきました。(ルカ4:31–37、マルコ1:21–28)」

🪷やさしい解説

イエスさまがカペナウムの会堂で教えておられたとき、ひとりの男性が悪霊につかれた状態で現れます。

その人を通して悪霊が叫びました。

「ナザレのイエスよ、あなたがどなたであるか、わたしたちは知っている。神の聖者です。」

この言葉には、人々がまだ知らなかった、霊の世界からの告白が込められています。
イエスさまは黙らせ、悪霊に命じられました――「この人から出て行け」。

誰も逆らえなかった闇の力さえ、イエスさまのひと言で退いていく。
その様子を見ていた人々は、ただ驚き、口々に語り合いました。

「なんという言葉だろう。権威と力をもって、汚れた霊に命じると、出て行くのだ。」

わたしたちの目には見えない世界――
そこでもイエスさまは、確かな支配者として、静かに、しかし力強く働いておられます。


🖼 原画アイキャッチ情報

【代替テキスト】
イエスが悪霊につかれた人をいやす様子を描いた絵。驚く群衆、叫ぶ悪霊、平安を取り戻す人の姿が物語の流れとともに描かれている。

【キャプション】
権威ある言葉で、悪霊を追い出されたイエス。人々はその力に驚き、主のうわさは広がっていきました。(ルカ4:31–37、マルコ1:21–28)

📌原画には、パブリックドメイン口語訳が入っています。


🎨 らけるまの創作メモ|「見えない恐れに光をともす日」

この原画を描いたとき、わたしの中にも静かな問いがありました。
「心の中にある、言えない重さを、イエスさまはご存じなのだろうか?」

答えは、この聖書の物語の中にありました。
人間には見えないもの――けれど、イエスさまはそのすべてをご存じで、癒す権威を持っておられる。
この絵には、「恐れからの解放」と「語らなくても知られている安心感」を描こうとしました。


📝この記事のまとめ

  • 悪霊でさえ、イエスさまを「神の子」と知っていた
  • イエスさまは霊の世界においても権威を持っておられる
  • その権威は、支配ではなく「いやし」と「解放」のために使われる
  • わたしたちの見えない苦しみも、イエスさまは知ってくださる

🕊️ 結びの祈り

主イエスさま、
わたしたちの心の奥にある言葉にならない重荷を、あなたはすでにご存じで、やさしく触れてくださいます。
霊の世界においてさえも、あなたはただひとりの主であることを、信じて歩むことができますように。

この絵を見た方が、どんな時にもあなたの権威と愛に守られていることに気づきますように。
恐れではなく、平安の中に生きる力が与えられますように。
アーメン。

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きっと、あなたの今の歩みに寄り添う光が見つかりますように。

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