🌱 はじめに
イエスさまは、人々に「天の御国はどのようなものか」を、やさしいたとえを通して語られました。
それは、私たちの日常にある身近なもの――麦、種、パン種――を通して、神さまの深いご計画を教えてくださる愛のことばです。
今回は、「毒麦のたとえ」「からし種のたとえ」「パン種のたとえ」を通して、奥義としての神の国のすがたを、静かに心に受け取ってみましょう。
✨ イエスさまの足跡をたどる旅へ ✨
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前回の記事「種まきのたとえ」はこちらからご覧いただけます
📝 この記事を読むとわかること
- マタイ13章に登場する3つのたとえの意味
- 教会時代における神の国の現れ方
- 見えないところで進む霊的な戦いと、最後に訪れる神の正義
- 子どもにも伝えたいやさしい信仰の視点
📖 聖書本文(口語訳)マタイ13:24-43
※この聖句はパブリックドメインの口語訳聖書を引用しています。
「毒麦のたとえ」(マタイ13:24-30)
24.また、ほかの譬を彼らに示して言われた、「天国は、良い種を自分の畑にまいておいた人のようなものである。
25.人々が眠っている間に敵がきて、麦の中に毒麦をまいて立ち去った。
26.芽がはえ出て実を結ぶと、同時に毒麦もあらわれてきた。
27.僕たちがきて、家の主人に言った、『ご主人様、畑におまきになったのは、良い種ではありませんでしたか。どうして毒麦がはえてきたのですか』。
28.主人は言った、『それは敵のしわざだ』。すると僕たちが言った『では行って、それを抜き集めましょうか』。
29.彼は言った、『いや、毒麦を集めようとして、麦も一緒に抜くかも知れない。
30.収穫まで、両方とも育つままにしておけ。収穫の時になったら、刈る者に、まず毒麦を集めて束にして焼き、麦の方は集めて倉に入れてくれ、と言いつけよう』」。
🌾「毒麦のたとえ」やさしい解説
イエスさまが語られたこのたとえは、「奥義としての神の国」の性質を明らかにするものです。
このたとえは、次の3つのことを教えています:
① 本物と偽物が並んで存在する世界
御国の子(良い種)だけがまかれるはずの畑(世界)に、敵(悪魔)が偽の種(毒麦)をまきます。これは、神に属さない者が御国の働きの中に入り込んでくることを意味します。
② 本物と偽物が共存する時代
毒麦は、成長するまでは麦と区別がつきません。神のご計画の中では、今はすぐに見分けず、すべてが成熟するまで待たれます。この世界では、信仰者と偽信仰者が共に存在し続けるという現実があります。
③ 最終的には神のさばきがなされる
世の終わりには、御使いたちが送り出されて、毒麦(偽信仰者)は取り除かれ、火で焼かれます。正しい者たちは御国で太陽のように輝きます。
このように、最終的な審判と報いは確かにあることが、主イエスによって語られているのです。
「からし種のたとえ」(マタイ13:31-32)
31.また、ほかの譬を彼らに示して言われた、「天国は、一粒のからし種のようなものである。ある人がそれをとって畑にまくと、
32.それはどんな種よりも小さいが、成長すると、野菜の中でいちばん大きくなり、空の鳥がきて、その枝に宿るほどの木になる」。
🌱「からし種のたとえ」やさしい解説
この小さな種は、キリスト教界の目覚ましい拡大を表しています。初めは目立たず小さかった教えが、やがて大きな木となって世界中に広がりました。
しかし、その枝に「空の鳥」が宿るとあります。これは悪しき霊的勢力(サタンや悪霊)の働きを象徴しています。
つまり、このたとえは、教会の広がりとともに、異端やカルト(エホバの証人、モルモン教、統一協会など)が入り込み、霊的混乱を引き起こすことも予告しているのです。
「パン種のたとえ」(マタイ13:33)
33.またほかの譬を彼らに語られた、「天国は、パン種のようなものである。女がそれを取って三斗の粉の中に混ぜると、全体がふくらんでくる」。
🍞「パン種のたとえ」やさしい解説
このたとえは、静かに混ざり合って全体を変えてしまう「偽りの教理」の広がりを警告しています。
- 「女」は、霊的姦淫をもたらす偽宗教(黙示録2:20、17:1-18)
- 「パン種」は、イエスが警告された偽りの教え(マタイ16:6, 11-12)
- 「三サトの粉」は、キリスト教会の3つの伝統的流れ(カトリック・東方正教・プロテスタント)
神の国の時代(教会時代)において、純粋な教えの中に偽りの教理が忍び込むことが、奥義として語られているのです。
「たとえを使って話す」(マタイ13:34-35)
34.イエスはこれらのことをすべて、譬で群衆に語られた。譬によらないでは何事も彼らに語られなかった。
35.これは預言者によって言われたことが、成就するためである、「わたしは口を開いて譬を語り、世の初めから隠されていることを語り出そう」。
📖「たとえを使って話す」やさしい解説
イエスさまがこれらの真理を「たとえ」で語られたのは、霊的な目を持つ者だけが理解できるようにするためです。
このことは詩篇78:2の預言の成就でもありました。「わたしは口を開いて譬を語り、世の初めから隠されていることを語り出そう」。
「毒麦のたとえの説明」(マタイ:36-43)

36.それからイエスは、群衆をあとに残して家にはいられた。すると弟子たちは、みもとにきて言った、「畑の毒麦の譬を説明してください」。
37.イエスは答えて言われた、「良い種をまく者は、人の子である。
38.畑は世界である。良い種と言うのは御国の子たちで、毒麦は悪い者の子たちである。
39.それをまいた敵は悪魔である。収穫とは世の終りのことで、刈る者は御使たちである。
40.だから、毒麦が集められて火で焼かれるように、世の終りにもそのとおりになるであろう。
41.人の子はその使たちをつかわし、つまずきとなるものと不法を行う者とを、ことごとく御国からとり集めて、
42.炉の火に投げ入れさせるであろう。そこでは泣き叫んだり、歯がみをしたりするであろう。
43.そのとき、義人たちは彼らの父の御国で、太陽のように輝きわたるであろう。耳のある者は聞くがよい。
🌾 「毒麦のたとえの説明」やさしい解説
イエスさまは、群衆から離れて家に入られたとき、弟子たちに「毒麦のたとえ」の意味を詳しく説明してくださいました。それは、弟子たちが心から理解を求めていたからです。
イエスさまが語られた説明を、やさしく整理すると次のようになります:
- 良い種をまく者:人の子(イエスさま)
- 畑:世界(この地上)
- 良い種:御国の子たち(神に従う者)
- 毒麦:悪い者の子たち(悪の働きに従う者)
- 毒麦をまいた敵:悪魔
- 収穫:世の終わり
- 刈る者:御使いたち(天の働き手)
毒麦(悪の子ら)は、見た目には麦(御国の子)と区別がつきません。けれど、世の終わりの時に、イエスさまは御使いたちを遣わして、
- つまずかせるもの
- 不法を行う者
をすべて御国から取り除かれます。そして、彼らは「炉の火」に投げ込まれると語られました。
それに対して――
「義人たちは、父の御国で太陽のように輝く」。
これは、神に従う者が、最終的に栄光のうちに報われることを表しています。
🌿 このたとえは、今この時代を生きる私たちへの励ましでもあります。
目に見える現実では、正しい人が苦しみ、悪が栄えるように見えることがあります。けれど、イエスさまははっきりと、「すべては見ておられる」「最後には神が正しくさばいてくださる」と約束してくださっています。
🌼 こどもたちへのメッセージ
イエスさまは、たとえを使ってやさしく教えてくださいました。
本物の麦も、毒麦も、最初はとてもよく似ています。でも、イエスさまはすべてを見ていて、さいごには正しくしてくださるよ。
だから、わたしたちは心をまっすぐにして、神さまを信じていようね。
🎚️ 信仰のことば
「義人たちは彼らの父の御国で、太陽のように輝きわたるであろう。」
――マタイ13:43(口語訳)
この約束を心に抱きながら、今日も主の光のもとに歩んでいきましょう。
🖼 原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
イエスが弟子たちにたとえを語っている場面。弟子たちはイエスのまわりに静かに集まり、真剣なまなざしで耳を傾けている。
【キャプション】
「耳のある者は聞くがよい」――イエスさまは、群衆から離れた静かな場所で、弟子たちに神の国の奥義をやさしく語られました。
🎨 らけるまの創作メモ|たとえを描こうとした日
マタイ13章のたとえを初めて読んだとき、「この世界の見えないところで、こんなにも静かに戦いがあるのか」と感じました。
やさしさの中に、深い霊的な意味が込められていることば。だからこそ、絵の中にも静けさと張りつめた空気を描こうと思いました。
神の国の真理を、そっと心に置けるような、そんな原画になればと願いながら描きました🕊️
📝 この記事のまとめ
- 毒麦のたとえは、神の国の中に悪が混ざることを語っている
- からし種は、教界の広がりと霊的な混乱も含んでいる
- パン種は、偽りの教理が教会に入り込むことを示している
- 神の国は奥義として、今は見えなくても確かに存在し、成長している
- 最終的には、神の正義によってすべてが明らかにされる
🕊️ 結びの祈り
主よ、
あなたの語られたたとえの中にある真理を、
今日も心静かに受けとめることができ、感謝します。
善と悪が混じり合うこの世にあって、
私たちの目があなたの光に向けられ、
あなたのことばにしっかりと立つことができますように。
終わりの日には、あなたの御国で、
太陽のように輝く者とならせてください。
すべての読者に、あなたの平和と守りがありますように。
主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
🔔 次回の予告
次回は、「畑に隠された宝」・「真珠商人」・「地引網」・「一家の主人」(マタイ13:44-52)のたとえをご一緒に読み解いてまいります。神の国の価値を見つけた人のよろこびとは――どうぞお楽しみに🌿
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きっと、あなたの今の歩みに寄り添う光が見つかりますように――
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