第五の鉢の裁きと暗黒の中で変わらぬ心 — 黙示録16:10–11

黒い背景の中央に白文字で「第五の鉢の裁きと暗黒の中で変わらぬ心 黙示録16:10–11」と書かれた横長のデザイン画像。静けさと緊張感を感じさせる構図。 ヨハネの黙示録

🌱 はじめに
聖書の終末預言の中で語られる「七つの鉢の裁き」。その第五の鉢が注がれると、獣の国全体が深い闇に包まれました。苦痛と暗黒の中で、人々はなお悔い改めることを拒みます。この出来事は、旧約の出エジプトの暗闇の災いとも響き合い、さらに聖書全体に繰り返し現れる「暗闇」のテーマを思い起こさせます。今回は、その情景とメッセージを、原画とともにたどります。


📝 この記事を読むとわかること

  • 第五の鉢の裁きの出来事と聖書の背景
  • 聖書に4回記されている「暗闇」の出来事
  • 暗闇が象徴する意味と人の心のかたくなさ
  • 光を受け入れる心の大切さ

🖼️ 原画:『第五の鉢の裁き』(らけるま作)

黒い背景の中、全身にできものを負い苦痛にあえぐ人々。口を開け、手を挙げ、地に伏す姿も描かれ、第五の鉢の裁きによる暗黒と苦難を象徴している。
第五の鉢が注がれ、闇と苦痛が人々を覆った——黙示録16:10–11

🪷 やさしい解説

聖書には、神のさばきや御業に伴って、世界を覆う「暗闇」の出来事が繰り返し記されています。順を追ってみると、次のようになります。

  1. 1度目出エジプト記10:21–23
     エジプト全土を3日間覆った暗闇。人々は互いに見ることもできず、その場から立ち上がることさえできませんでした。
  2. 2度目マタイ27:45/マルコ15:33/ルカ23:44–45
     イエス・キリストが十字架にかけられたとき、昼の12時から3時まで全地が暗くなりました。
  3. 3度目黙示録9:1–2(第五のラッパの裁き)
     一つの星(堕天使)が底知れぬ所の穴を開き、煙が立ち上って太陽も空も暗くなりました。
  4. 4度目黙示録16:10–11(第五の鉢の裁き)
     獣の国が暗くなり、人々は苦痛のあまり舌をかみ、神をのろい、悔い改めませんでした。

第五の鉢の裁きの暗闇については、期間は記されていません。しかし、出エジプト記のように互いを見分けられず、動くことすらままならないほど深く重い闇の可能性があります。その暗闇の中で人々は舌を噛むほどの苦痛にあえぎながらも、なお心をかたくなにし、悔い改めようとはしませんでした。

📌 補足:黙示録6:12–17の「太陽が黒くなる」出来事について
第六の封印が解かれたとき、大地震が起こり、太陽は毛の荒布のように黒くなり、月は血のようになりました。これは確かに光を失う描写ですが、出エジプト記や黙示録9章・16章のような「暗黒」とは性質が異なります。
ここでは暗闇そのものよりも、天地の激変と人々の恐怖が強調されており、「終末の天変地異」の一部として理解するのが自然です。

💭✨──────────────
 私はまだ、本当の暗闇を経験したことがない。  
 夜空を見上げれば、いつも星や月が優しく照らしてくれていた。  
 でも、この時の暗闇は、どれほど深いのだろう。  
 光が届かない時間は、どれほど長く感じられたのだろう。  
 動くことさえできない――それは、想像を超える恐怖に違いない。  
──────────────✨💭

🕯️「それでも、まだ待っていてくださる」――大患難が始まる前に

ラッパの音は、愛のうちに鳴り響いています。

まもなく、イスラエルがある国と平和条約を結んだときに大患難時代、偽のキリストに従う時代が始まると言われています。
それは、聖書が語る「大患難時代」――信じる者さえ試される、深く苦しいとき。

どんな備えも、大患難時代には通用しません。
お金も物も頼れないその時、唯一の避け所はキリスト。
信じることこそが、あなたの命を守ります。

けれど、今ならまだ間に合います。
神さまは、滅びではなく希望の道を用意してくださっています。


🌼 こどもたちへのメッセージ

とても暗い夜の中にいると、何も見えなくて不安になるよね。でも、暗闇もずっと続くわけじゃないよ。神さまは、暗闇の先に明るい朝をちゃんと用意してくださっているんだよ。だから、心をかたくなにしないで、神さまに「たすけて」と言ってみようね。


🎚️ 信仰のことば

「わたしは世の光です。わたしに従う者は、暗やみの中を歩くことがなく、いのちの光を持ちます。」(ヨハネ8:12)


🖼 原画アイキャッチ情報

【代替テキスト
黒い背景の中、全身にできものを負い苦痛にあえぐ人々。口を開け、手を挙げ、地に伏す姿も描かれ、第五の鉢の裁きによる暗黒と苦難を象徴している。

【キャプション】
「第五の鉢が注がれ、闇と苦痛が人々を覆った——黙示録16:10–11」

📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。


🎨 らけるまの創作メモ|暗闇に覆われた日を描こうとした日

この場面を描くとき、ただ恐ろしい裁きの瞬間を表現するのではなく、その中で動かない人の心を見つめたいと思いました。舌を噛むほどの痛みや苦しみがあっても、なお神を拒む心。それは遠い昔の話ではなく、今の私たちの中にも潜んでいるかもしれません。この原画は、そんな心の状態を静かに映す鏡のような一枚です。


📝 この記事のまとめ

  • 聖書には4回「暗闇」が全地を覆う出来事がある
  • 第五の鉢の裁きはその4回目にあたり、獣の国が暗黒に包まれる
  • 暗闇は神の裁きと人の心のかたくなさを示す象徴
  • 光を拒まず受け入れる心を持つことが大切

🕊️ 結びの祈り

主よ、暗闇と苦しみの中でも、あなたの光を見失わない心を私たちに与えてください。かたくなな思いを砕き、素直にあなたの前に立つ勇気をください。この世の闇の中にあっても、あなたの光を運ぶ者として歩めますように。


🔔 次回の予告

次回は「第六の鉢の裁き」黙示録16:12-16について、その背景と象徴的意味を探ります。


📘 ヨハネの黙示録をもっとくわしく知りたい方へ

🔎 黙示録とはどんな書?終末の預言と希望のメッセージをやさしく解説しています。

🕊️ 聖書の最後に記されたこのヨハネの黙示録は、
恐れではなく、備えと希望のために与えられた、最も祝福された預言書です。
読む者、聞く者、心に留める者に祝福があると、はじめから約束されています

この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。(黙示録1:3)。

どうか心を静めて、神の御声に耳を傾けてみてください。


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