🌱 はじめに
黙示録15章後半は、いよいよ最後の神のさばきが始まる直前の場面を描いています。
天の聖所が開かれ、七人の御使いが七つの金の鉢を受け取ります。その鉢には、悪と不正に対する神の正しい怒りが満ちています。
それは恐ろしい光景であると同時に、神の計画が最終段階に進んでいることを示す、厳かで栄光に満ちた場面です。
📝 この記事を読むとわかること
- 七人の御使いが七つの金の鉢を受け取る意味
- 四つの生き物と神の栄光の関わり
- 「シャカイナグローリー」と呼ばれる神の栄光の現れ
- 忍耐して待つ信仰の大切さ
🖼️ 原画:『七人の御使いと七つの金の鉢』(らけるま作)

🪷 やさしい解説
ヨハネは天にある「証の幕屋の聖所」が開かれるのを見ました。そこから現れたのは、七人の御使いたち。彼らは清らかで、輝く亜麻布をまとい、胸には金の帯を締めています。その姿は、神からの使命を受けた者の厳粛さと純潔を表しています。
そこへ「四つの生き物」のひとつが現れ、七人の御使いに七つの金の鉢を手渡します。この鉢には、悪と不正に対する神の正しい怒りが満ちており、地上に災害をもたらすことになります。これは人を苦しめるためではなく、世界を清め、永遠の平和をもたらすための神の計画の一部です。
鉢が渡されたその時、聖所は神の栄光と力から立ち上る煙で満たされました。聖書では、これを「シャカイナグローリー」と呼ぶことがあります。これは、神がそこにおられることを示す聖なる輝きであり、人の心に深い畏れと平安をもたらす光です。その聖なる臨在の前では、災害が終わるまで誰も聖所に入ることはできませんでした。
その光は、ただ眩しいのではなく、永遠のやすらぎをたたえた光。
神がともにおられることを、心の奥深くまで知らせる光でした。
鉢のさばきは、すべての人に未曾有の時をもたらします。
今こそ、キリストを信じ、救いの道を選び取ってください。
🕯️「それでも、まだ待っていてくださる」――大患難が始まる前に
ラッパの音は、愛のうちに鳴り響いています。
まもなく、イスラエルがある国と平和条約を結んだときに大患難時代、偽のキリストに従う時代が始まると言われています。
それは、聖書が語る「大患難時代」――信じる者さえ試される、深く苦しいとき。けれど、今ならまだ間に合います。
神さまは、滅びではなく希望の道を用意してくださっています。
🌼 こどもたちへのメッセージ
神さまは、悪いことをそのままにしておかれません。いつかぜんぶ正しくしてくださいます。その時が来るまで、イエスさまを信じて、毎日を正しく歩みましょう。
🎚️ 信仰のことば
「七つの鉢の災害が終わるまでは、誰も聖所にはいることができなかった。」(黙示録15:8)
🖼 原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
七人の御使いが黄金の衣をまとい、金色の鉢を手に持って並び立つ様子を描いたイラスト。背景は天の聖所を思わせる光に満ち、黙示録15:5–8の情景が表現されている。
【キャプション】
「七人の御使いと七つの金の鉢」—神の聖所から現れた御使いたちが、悪に対する神の正しい怒りを満たした鉢を受け取る(黙示録15:5–8)
📌 原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
🎨 らけるまの創作メモ|金の鉢に込めた光と重み
この絵を描くとき、私は「鉢」というものに、ただの器以上の意味を込めました。それは神さまの正しい怒りと、世界をきよめるための力が入った器です。
御使いたちはまっすぐに前を見て、その使命を全うしようとしています。この絵を見た人が、神の計画の厳かさと同時に、その先にある平和を感じ取ってくださったらうれしいです。
📝 この記事のまとめ
- 七人の御使いは清らかな衣をまとい、聖所から出てきた
- 四つの生き物のひとつが七つの金の鉢を渡す
- 鉢には悪に対する神の正しい怒りが満ちている
- 聖所は神の栄光で満たされ、災害が終わるまで誰も入れない
- 神の時が満ちるまで、忍耐して信仰を守ることが大切
🌾 コラム|種をまく者のつぶやき
あぁ…
この種は、どこに蒔けばよいのだろう。
私の足元は、
砂利ばかりで、
命を育む土のぬくもりが感じられない。
この一粒は、
果たして芽を出すのだろうか…
私は問いかける。
「おまえは、この地で芽を出すことができるか?」
種は静かに答える。
「私にも、わかりません。
でも、どうか蒔いてください。
時が経てば、わかるようになります。」
「私は植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させたのは神です。」(Ⅰコリント3:6)
🕊️ 結びの祈り
天の父よ、あなたの正しいさばきと栄光を心からあがめます。
悪と不正が滅ぼされるその日まで、私たちが忍耐をもって歩むことができますように。
この文章を読む方々が、あなたの計画を信じ、希望を失わずに生きる力を受け取れますように。
主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン。
🔔 次回の予告
七つの鉢のさばきの第一(黙示録16:1–2)
📘 ヨハネの黙示録をもっとくわしく知りたい方へ
🔎 黙示録とはどんな書?終末の預言と希望のメッセージをやさしく解説しています。
🕊️ 聖書の最後に記されたこのヨハネの黙示録は、
恐れではなく、備えと希望のために与えられた、最も祝福された預言書です。
読む者、聞く者、心に留める者に祝福があると、はじめから約束されています
この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。(黙示録1:3)。
どうか心を静めて、神の御声に耳を傾けてみてください。
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