第4回:テアテラの教会――忍耐の中に混じる偽り

金色の光に包まれたキリストが七つの燭台の中に立ち、右手に星を持ち、正面を見つめている様子。「金色の光に包まれたキリストが七つの燭台の中に立ち、右手に星を持ち、正面を見つめている様子。「テアテラの教会 忍耐の中に混じる偽り」という文字が右側に表示されている。 ヨハネの黙示録

🌱 はじめに

テアテラの教会は、愛と信仰と奉仕において成長していた一方で、偽りの教えに寛容になっていたという、光と影が入り混じる存在でした。現代のわたしたちにも問いかける深いメッセージがあります。

📜 7つの教会と教会史における7つの時代

教会名象徴する時代特徴
エペソ使徒時代(紀元30〜100年)正統的な教理があるが、最初の愛から離れた教会
スミルナ迫害時代(1〜4世紀)苦しみに耐える信仰の教会
ペルガモ国家教会時代(4〜5世紀)妥協や寛容の中での信仰生活
テアテラ暗黒時代(6〜15世紀)誤った教理を許容した忍耐深い教会
サルデス宗教改革時代(16〜17世紀)外見上は生きているが霊的に死んでいた教会
フィラデルフィア大宣教時代(18〜19世紀)忠実な宣教と兄弟愛にあふれた教会
ラオデキヤ背教時代(20世紀〜現代)生ぬるく、キリストを締め出してしまった教会

🗺️ 地図で見る「七つの教会(テアテラ)」の旅路

主イエスがパトモス島にいたヨハネを通して語られた「七つの教会への手紙」は、小アジア(今のトルコ西部)を舞台にしています。
この地図を見ると、それぞれの教会がローマ街道に沿って順に置かれていることがわかります。

黙示録に記された7つの教会が位置するアジア地方の地図。エペソをはじめ、スミルナ、ペルガモ、テアテラ、サルデス、フィラデルフィア、ラオデキヤの街が十字架のマークで示されている。
パトモス島にいたヨハネから始まり、ローマ街道に沿って伝えられた「7つの教会」への手紙。その第一歩が「エペソ」から始まり次にペルガモからテアテラの教会に進みます。

📍 地理・背景

テアテラはペルガモから約65キロメートル南東に行った町、小アジア内陸部にあった商業都市で、多くの職人ギルドが存在し、交易が盛んな場所でした。そのため偶像礼拝や異教的な慣習が深く根づいており、信仰との葛藤が生まれやすい環境にありました。

  • この教会は「暗黒時代の教会」の型です。
  • 6世紀~15世紀。西方ではローマ・カトリック教会が、東方でギリシア正教会が支配しました。
  • テアテラとは「継続した犠牲」という意味です。
  • キリストの十字架の意味を誤解し、継続して犠牲を捧げていました。

📖 聖書本文(黙示録2章18~29節)

※聖句にはパブリックドメインである口語訳聖書を引用しています。

黙 2:18 テアテラにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。『燃える炎のような目と光り輝くしんちゅうのような足とを持った神の子が、次のように言われる。

黙 2:19 わたしは、あなたのわざと、あなたの愛と信仰と奉仕と忍耐とを知っている。また、あなたの後のわざが、初めのよりもまさっていることを知っている。

黙 2:20 しかし、あなたに対して責むべきことがある。あなたは、あのイゼベルという女を、そのなすがままにさせている。この女は女預言者と自称し、わたしの僕たちを教え、惑わして、不品行をさせ、偶像にささげたものを食べさせている。

黙 2:21 わたしは、この女に悔い改めるおりを与えたが、悔い改めてその不品行をやめようとはしない。

黙 2:22 見よ、わたしはこの女を病の床に投げ入れる。この女と姦淫する者をも、悔い改めて彼女のわざから離れなければ、大きな患難の中に投げ入れる。

黙 2:23 また、この女の子供たちをも打ち殺そう。こうしてすべての教会は、わたしが人の心の奥底までも探り知る者であることを悟るであろう。そしてわたしは、あなたがたひとりびとりのわざに応じて報いよう。

黙 2:24 また、テアテラにいるほかの人たちで、まだあの女の教を受けておらず、サタンの、いわゆる「深み」を知らないあなたがたに言う。わたしは別にほかの重荷を、あなたがたに負わせることはしない。

黙 2:25 ただ、わたしが来る時まで、自分の持っているものを堅く保っていなさい。

黙 2:26 勝利を得る者、わたしのわざを最後まで持ち続ける者には、諸国民を支配する権威を授ける。

黙 2:27 彼は鉄のつえをもって、ちょうど土の器を砕くように、彼らを治めるであろう。それは、わたし自身が父から権威を受けて治めるのと同様である。

黙 2:28 わたしはまた、彼に明けの明星を与える。

黙 2:29 耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい』。

🗂️ 聖書本文の要約と構造(黙示録2:18-29)

  1. 差出人の紹介:「燃える炎のような目と光り輝くしんちゅうのような足とを持った神の子」
  2. 教会への賞賛:「あなたの愛と信仰、奉仕と忍耐」
  3. 叱責:「イゼベルという女を許している」
  4. 勧告と命令:「彼女の教えを拒んでいる者には他の重荷を負わせない」
  5. 勝利の約束:「鉄の杖で支配する権威」「明けの明星」

🌺 主の評価:賞賛と叱責

テアテラの教会は、愛と奉仕、信仰と忍耐において成長していた教会でした。しかし、「イゼベル」と呼ばれる偽教師を許していたことで叱責されます。これは、神に反する教えや霊的姦淫に関する警告です。

🔁 奨励と警告

主は、悔い改めの機会を与えたこと、そしてその機会を無視する者には厳しい裁きがあることを伝えます。一方で、イゼベルの教えに染まっていない人々には、「他の重荷を負わせない」と語られます。

🌟 勝利の者への約束

勝利する者には、「鉄の杖での支配権」そして「明けの明星(キリストご自身の象徴)」が与えられます。これは、主とともに治める約束、親密な交わりの象徴でもあります。

📝 記事のまとめ

  • テアテラの教会は、愛と忍耐において賞賛された
  • 偽りの教えに対して寛容であったことが問題とされた
  • 主は悔い改めを促し、拒む者には裁きを警告された
  • 勝利する者には、支配権とキリストとの親密な交わりが約束されている

🕊️ 結びの祈り

主よ、 あなたに仕え、愛と信仰に生きる中で、 どこかで真理を見失っていないか、わたしたちの心を探ってください。 イゼベルのような偽りの教えから守ってくださり、 悔い改める柔らかな心を与えてください。 明けの明星なるあなたと共に歩めるよう、導いてください。 アーメン。


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