🌱はじめに
黙示録19章には、天の礼拝と歓喜が満ちています。
地上での苦しみと混乱の只中にあっても、天には変わらぬ希望の光がありました。
その中心には、「小羊」と呼ばれるイエス・キリストの愛と、
教会との麗しい結びつきが、婚姻という形で描かれています。
この記事では、天からあがる4つの「ハレルヤ」と、
花嫁として整えられた教会が招かれる「小羊の婚宴」について、
やさしい言葉でご一緒に味わっていきましょう。
📝この記事を読むとわかること
- 黙示録19章における「ハレルヤ」の意味と背景
- 小羊の婚姻と婚宴の違い
- 教会と聖徒たちが天で果たす役割
- 原画に込められた信仰のビジョンと希望
🖼️ 原画:『ハレルヤの声と小羊の婚姻』(らけるま作)

🪷やさしい解説
黙示録19章の前半(1〜10節)では、
天に響き渡る「ハレルヤ」の声が4回登場します。
これは新約聖書ではこの箇所にしか記されていない、特別な賛美のことばです。
1回目と2回目の「ハレルヤ」は、
背教の象徴である大バビロンの裁きに対する神の正義をたたえる声。
3回目の「ハレルヤ」は、御座の前にひれ伏す長老と生き物たちが神をほめたたえ、
4回目の「ハレルヤ」は、小羊(キリスト)とその花嫁(教会)との婚姻を喜ぶ声です。
花嫁は「光り輝く、きよい亜麻の衣」をまとっています。
これは、聖徒たちの「正しい行い」であり、
長い時を経て聖められてきた教会の姿です。
再臨の前に、天でこの婚姻が執り行われ、
その後に「婚宴」が地上にて多くの者とともに祝われる――
このビジョンは、希望に満ちた神のご計画の一端を私たちに示しています。
この箇所に出てくる「花嫁」とは、地上にある建物としての教会ではなく、
キリストを信じるすべての人々――普遍的な意味での「教会(エクレシア)」を指しています。
聖書では、キリストが「花婿」となり、教会は「花嫁」としてたとえられることがあります(エペソ5:25–27参照)。
この「婚姻」は、信仰者とキリストとの深い愛の結びつきを象徴するものです。
黙示録19章では、教会がついに「きよく、美しく整えられた花嫁」として、
キリストのもとに迎え入れられる場面が描かれています。
📊 花嫁としての「教会」の図解

| 区分 | 地上の教会(目に見える) | 天の教会(普遍的・霊的な花嫁) |
|---|---|---|
| 存在の場所 | 各地域にある建物・集まり | 天に名が記されている信仰者すべて |
| 構成員 | 教会に出席する人々 | 本当に信じているすべての人 |
| 特徴 | 目に見える、組織として存在 | 目に見えないが永遠に存在 |
| 聖書的な比喩 | ランプ台、ぶどうの枝など | 花嫁、小羊の妻、聖なる都など |
| 黙示録19章との関係 | 婚姻の前段階で備えられている存在 | 婚姻の時に迎えられる真の花嫁 |
このように、「花嫁」とされる教会は、地上の制度や建物を越えた霊的な実体として、
キリストとの永遠の愛の関係へと導かれているのです。
🔓自由と解放――花嫁としての真のアイデンティティ
こうして「小羊の婚姻」の幻にあらわされる教会の姿は、
ただ目に見える建物や制度としての“地上の教会”を超えて、
天にある普遍的で霊的な教会――キリストの花嫁としての真のアイデンティティを示しています。
この真理を知ることは、
教会の制度や枠組みに縛られてしまいがちなわたしたちにとって、
深い自由と解放への道しるべとなるのです。
私たちは、神の前にすでに受け入れられ、愛され、
「あなたは花嫁としてふさわしく整えられている」と呼びかけられています。
たとえ地上の教会で悩みや重荷を感じているとしても、
天の教会に属する者としての静かな確信と自由な息づかいを、
この聖書の言葉とビジョンから、もう一度受け取り直してみましょう。
🌼こどもたちへのメッセージ
イエスさまは、やさしい花むこです。
天で、わたしたちを「花よめ」としてむかえてくれるんだよ。
きれいなおようふく(まっ白な服)をきせてくれて、
「きみがいてくれてうれしいよ」って、言ってくれるの。
イエスさまのよろこびのパーティーに、あなたもしょうたいされてるよ。
🎚️ 信仰のことば
「小羊の婚宴に招かれている者たちは、さいわいである。」
― 黙示録 19章9節
🖼 原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
黙示録19章の幻に基づくイラスト。御座に座す神と小羊を中心に、天の礼拝に加わる二十四人の長老、四つの生き物、天使たちが描かれている。『ハレルヤ』の声が天に響き、小羊の婚姻が天上で祝われている様子。
【キャプション】
天に響く「ハレルヤ」――小羊の婚姻の時が来た。
黙示録19章に描かれる、キリストの再臨に先立つ天の礼拝の場面。
花嫁である教会はきよく整えられ、小羊との婚姻へと導かれる。
📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
🕯️「それでも、まだ待っていてくださる」――大患難が始まる前に
ラッパの音は、愛のうちに鳴り響いています。
まもなく、イスラエルがある国と平和条約を結んだときに大患難時代、偽のキリストに従う時代が始まると言われています。
それは、聖書が語る「大患難時代」――信じる者さえ試される、深く苦しいとき。どんな備えも、大患難時代には通用しません。
お金も物も頼れないその時、唯一の避け所はキリスト。
信じることこそが、あなたの命を守ります。けれど、今ならまだ間に合います。
神さまは、滅びではなく希望の道を用意してくださっています。
🎨 らけるまの創作メモ|天の婚姻を描こうとした日
この作品を描いたとき、心のなかに静かな賛美の響きが広がっていました。
「ハレルヤ」と繰り返されるその響きは、
勝利や裁きの厳しさだけでなく、
神の愛の完成――婚姻の時を祝う喜びを表しているように感じたのです。
花嫁である教会が、長いあいだ主に従い、聖められ、
ついに主の前に立つその瞬間――
それは、わたしたちひとりひとりが「招かれている」希望の物語でもあります。
この絵が、読む方の心にも、
やさしく天の光を運べたらと願いながら筆をとりました。
📝この記事のまとめ
- 黙示録19章はキリスト再臨前の天の礼拝を描いている
- 4つの「ハレルヤ」の声が、それぞれの場面で響く
- 小羊の婚姻は、教会(花嫁)とキリスト(花婿)の結びつき
- 聖徒たちの聖化と報いが天で完成するビジョン
- 婚宴には旧約聖書の聖徒たちや殉教者も招かれる
- 神のご計画の完成に向けた、希望の絵巻
🕊️ 結びの祈り
愛するイエスさま、
あなたのご計画が、いつも愛と真実に満ちていることを感謝します。
この世の苦しみや悲しみの先に、
あなたが私たちを花嫁として迎え入れてくださる希望があることを、
今日あらためて受けとめることができますように。
どうか、読む一人ひとりが、
「ハレルヤ」と心から賛美できるその日を待ち望みながら、
主とともに歩む日々を喜びで満たしてください。
主イエス・キリストのお名前によって、祈ります。
アーメン。
🔔 次回の予告
次回は「キリストの白い馬の再臨」(黙示録19:11〜)をテーマに、
王の王、主の主として来られる主の姿をご紹介します。
📘 ヨハネの黙示録をもっとくわしく知りたい方へ
🔎 黙示録とはどんな書?終末の預言と希望のメッセージをやさしく解説しています。
🕊️ 聖書の最後に記されたこのヨハネの黙示録は、
恐れではなく、備えと希望のために与えられた、最も祝福された預言書です。
読む者、聞く者、心に留める者に祝福があると、はじめから約束されています
この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。(黙示録1:3)。
どうか心を静めて、神の御声に耳を傾けてみてください。


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