🌱 はじめに
神のご計画は、時に激しい嵐の中を通して成し遂げられます。
使徒パウロは、ローマに行くという主イエスからの召しに従い、囚人という立場で船旅へと出発しました。しかしその旅は、想像を超える嵐と難破の危機に満ちた、命がけの航海となりました。
けれども、そこには 決して揺らぐことのない神の約束 がありました。
この章は、「恐れ」と「希望」、「絶望」と「信仰」が交差する中で、神の守りが最後まで人々を導かれる姿 を、私たちに力強く伝えています。
📝 この記事を読むとわかること
- パウロがローマへ向かう船旅に出た背景
- 航海の途中で起こった嵐と極限状態
- 神のことばによって人々が励まされ、救われた出来事
- 絶望の中で示された神の守りと希望
- 私たちの人生に与えられる信仰のメッセージ
📖 この箇所の文脈
パウロはカイザルへの上訴によって、ローマで裁きを受けるために護送されることとなりました。百卒長ユリヤスのもと、他の囚人たちと共に船に乗せられ、イタリアを目指して出航します。
航海は季節的にも危険な時期に入り、強風と激しい嵐に襲われ、船は制御不能となります。長く続く暗闇と嵐の中、人々は希望を失いかけました。しかし、主は御使いを通してパウロに語り、「だれ一人として命を失うことはない」 という約束を与えられました。
その言葉は、船の中のすべての人々を生かす力となり、ついに全員が無事に岸へと上陸するという奇跡へと導かれます。
🖼️ 原画:『ローマに向かう船の旅』(らけるま作)

嵐と試練の予感の中でも、主のご計画は静かに進んでいく。

それでも、神の守りは決して離れない。

主の約束に立ち、絶望のただ中で希望を語るパウロ。
神のことばは、嵐の中でも人の心を照らす光となる。

神に感謝してパンを裂くパウロの姿が、人々の心と体に希望と力を与えた。
嵐の中でも、神の恵みは確かに注がれている。

激しい嵐の中を通っても、主の御手は最後まで彼らを支え、
全員を無事に岸へと導かれた。
🪷 やさしい解説
この船旅は、単なる移動の物語ではありません。
嵐の中で神を信じ続ける信仰の物語 であり、
恐れの中で希望を選び取る決断の物語 です。
「ローマに向かう船の旅」27:1–8
パウロは囚人でありながら、百卒長から特別な配慮を受け、友人たちから助けを受けることが許されました。ここにすでに、神の細やかな守りを見ることができます。
旅は順調に進んでいるように見えましたが、季節はすでに航海に不向きな時期に入りつつあり、危険の兆しが現れ始めていました。
「海の嵐」27:9–20
パウロは航海の危険を警告しますが、その忠告は聞き入れられませんでした。
やがて激しい暴風が船を襲い、進路を失った船は、ただ流されるままとなります。
太陽も星も見えず、何日も続く嵐の中で、人々は 生きる望みを失いかけていました。
「神のことばとパウロの激励」27:21–26
絶望の中で、主の御使いがパウロに現れ、こう告げます。
『パウロよ、恐れるな。あなたは必ずカイザルの前に立たなければならない。たしかに神は、あなたと同船の者を、ことごとくあなたに賜わっている』。
この神の約束を受け取ったパウロは、船中の人々を励まします。
「だから、皆さん、元気を出しなさい。万事はわたしに告げられたとおりに成って行くと、わたしは、神かけて信じている。」
この言葉は、恐れに支配されていた人々の心に、再び希望の光をともしました。
「パウロの勧めでみなが食事をとる」27:27–38
十四日間、ほとんど食事を取れずにいた人々に、パウロは食事を勧めます。
そして、皆の前でパンを取り、神に感謝して食べ始めました。
その姿を見て、人々は力を取り戻し、再び生きる意欲を得ました。
信仰の行動は、周囲の人々の命を支える力となるのです。
「全員が無事に上陸する」27:39–44
船はついに難破します。
しかし、泳げる者は泳ぎ、板切れにつかまる者はそれにつかまり、全員が無事に岸へとたどり着きました。
神の約束は、一人も欠けることなく成就しました。
嵐の中にあっても、主の守りは完全だったのです。
🌼 こどもたちへのメッセージ
大きな嵐の中で、みんなはとてもこわかったと思います。
でも、パウロは神さまのことばを信じて、あきらめませんでした。
みんなも、こわい時、つらい時、
「神さまは一緒にいてくれる」 と思い出してね。
神さまは、いつも守ってくださるよ。
🎚️ 弟子の告白
主イエスよ、
わたしは弱く、すぐ不安になり、恐れに心を奪われてしまいます。
それでもあなたは、そんなわたしを見捨てず、
御声をもって励まし、導いてくださいます。
嵐の中でも、あなたを信じ、
一歩ずつ従い続ける弟子でありたいです。
この小さな命を、御国の希望のために用いてください。アーメン。
🖼 原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
嵐の海を越えてローマへ向かう船と、神の守りの中で旅を続けるパウロたちを描いたイラスト。
【キャプション】
嵐の中でも、神の約束は決して揺るがない。
主の御手は、ローマへの道を確かに導いていた。
📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
https://j-bible.jimdofree.com/
🎨 らけるまの創作メモ|「希望の航路」を描こうとした日
荒れ狂う海と、進む先が見えない船旅。
それでも、その船の上には、神さまの約束がありました。
どんな嵐の中でも、
主は必ず、私たちを目的地へと導いてくださる。
そんな希望を、
一筆一筆、祈りながら描きました。
この絵が、誰かの心にそっと光を灯せますように。
📝 この記事のまとめ
- パウロの船旅は、嵐と危険に満ちていた
- 神は御使いを通して「全員の救い」を約束された
- パウロの信仰は、船中の人々を支える力となった
- 神の約束は、一人も欠けることなく成就した
- 私たちの人生の嵐の中でも、主は共にいてくださる
🕊️ 結びの祈り
主よ、
人生の嵐の中で、心が折れそうになる時、
あなたのことばを思い出させてください。
恐れの中でも、
あなたを信じて進む勇気を与えてください。
この記事を読んでくださった一人ひとりの心に、
主の平安と希望が豊かに注がれますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
🔔 次回の予告
次回は、「マルタ島にて」使徒28章1–10節。
難破の後に待っていた、神のいやしと奇跡の物語をお届けします。
📚関連記事
聖霊が注がれ、福音が広がっていく――『使徒の働き』は、初代教会の誕生と信仰者たちの歩みを描いた物語です。弱さの中にも神さまの力が働くことを、ひとつひとつの記事を通して感じていただけますように。
使徒の働きに関する記事は、👉 こちらからご覧いただけます。


コメント