ヨルダンを渡って、エルサレムへ──狭い門と涙の預言|ヨハネ10章とルカ13章

左側にヨルダン川と群衆に語るイエス、右側に涙を浮かべてエルサレムを見つめるイエスの肖像を描いたイラスト。 教えとたとえ話|心に届くことば

🌱 はじめに

イエスさまは、十字架へと向かう道のりの中で、何度も人々に語りかけ、涙し、そして励ましを与えられました。今回の聖書箇所では、ヨルダン川を渡って語られた「狭い門」のたとえと、エルサレムに向かう決意、そしてエルサレムに対する深い愛と嘆きを見ていきます。静かに語られる御言葉のひとつひとつが、今を生きる私たちにも問いかけてきます。



📝 この記事を読むとわかること

  • ヨルダン川を渡られたイエスの背景
  • 「狭い門から入りなさい」の意味
  • エルサレムに向かうイエスの決意
  • 涙と愛に満ちたイエスの嘆き

📖 この箇所の文脈|信じる者と応える者の道

この記事の舞台となるのは、イエスが公に語られる旅路の後半──ガリラヤからエルサレムへと向かう道中です。人々の信仰の応答と、それに対するイエスのまなざしが深く描かれています。


🖼️ 原画:『ヨルダンを渡って、エルサレムへ』(らけるま作)

イエスがヨルダン川を渡られた地図と、「狭い門から入りなさい」と語りかけるイエスと群衆の場面のイラスト。

イエスがパリサイ人に語りながら、エルサレムへの前進とその死を見据えておられる場面のイラスト。

🪷 やさしい解説

イエスさまの歩まれた道には、静けさの中に深い意味が込められています。今回は、ヨルダン川を渡って語られた福音、狭い門への招き、そしてエルサレムに向かう決意と嘆き――それぞれの場面から、主の愛とまなざしをやさしく見つめていきましょう。

「ヨルダンを渡って」

ヨハネの福音書10章40-42

イエスは、かつてバプテスマのヨハネが宣教していたヨルダンの向こう岸へと退かれました。そこで多くの人々がイエスのもとに集まり、彼の言葉に耳を傾け、信じる者もいました。静けさの中にも、神の働きが確かに進められていることがわかります。

「狭い門から入りなさい」

ルカの福音書13章22-30

イエスは、町から町へと旅を続けながら、弟子たちや群衆に教えを語られました。「狭い門から入りなさい」との呼びかけは、誰にでも開かれているようでいて、実は真実に応える者でなければ通ることができない道です。見かけや形式ではなく、心の奥底からイエスに従う姿勢が求められています。

「エルサレムへの前進の宣言」

ルカの福音書13章31-33

パリサイ人たちの警告に対し、イエスは「きつね」と呼ばれたヘロデを恐れず、エルサレムへ向かう決意を語られます。使命を前にしても、引き下がることなく歩まれるイエスの姿には、神の御心に従い抜く強さと静けさがあります。

「エルサレムについての嘆き」

ルカの福音書13章34-35

イエスは、エルサレムを見つめながら、深い悲しみをもって語られました。預言者たちを拒み続けた都、それでもなお、何度も集めようとされたその愛。涙とともに語られるイエスの言葉は、拒絶されてもなお諦めない神の愛の姿そのものです。


🌼 こどもたちへのメッセージ

イエスさまは、いつもわたしたちのことを見ていてくださいます。にぎやかな道よりも、せまくて気づかれにくい道をえらぶこともありますが、イエスさまのことばを信じてあるいていけば、ひかりのほうへつながっています。


🎚️ 弟子の告白

主よ、あなたが「狭い門」と言われたその道を、今日も歩ませてください。たとえ小さく見える一歩でも、あなたとともにあるなら、わたしは恐れずに進みます。わたしの心を整え、あなたの愛に応える者としてください。


🖼 原画アイキャッチ情報

【代替テキスト】
1枚目:イエスがヨルダン川を渡られた地図と、「狭い門から入りなさい」と群衆に語りかける場面
2枚目:イエスがパリサイ人にエルサレムへの決意を語る場面

【キャプション】
1枚目:イエスはヨルダンの地に退かれ、人々はその言葉に耳を傾けました。──「狭い門から入りなさい」との招きは、今も変わりません。
2枚目:「あのきつね(ヘロデ)に言いなさい──」命の危機にあっても、エルサレムへの道を進まれるイエスの静かな決意が描かれています。

📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
https://j-bible.jimdofree.com/


🎨 らけるまの創作メモ|道を歩むイエスを描こうとした日

この原画を描いたとき、イエスさまがひとり静かに歩いておられる姿を思い浮かべました。賑わう町ではなく、荒れた道や見捨てられた場所にも足を運び、そこで語られた言葉に耳を澄ませました。どんな時でも、主は前に進まれます──その姿が、今を生きる私たちにも希望をくれるように願いながら描きました。


📝 この記事のまとめ

  • イエスはヨルダン川を渡り、信じる人々に語られた
  • 「狭い門」とは、真実に従う者の道
  • イエスは危険を恐れず、エルサレムへの道を選ばれた
  • エルサレムへの愛と嘆きは、神の変わらぬ愛のしるし

🕊️ 結びの祈り

主イエスさま、あなたが歩まれた道を思うとき、静かなる勇気と愛に心打たれます。私たちがどんな場所にいても、あなたのまなざしと語りかけが届いていますように。「狭い門」からあなたの国へ入る者として、今日も御声に従う力を与えてください。読んでくださったすべての方に、平安と導きがありますように。


🔔 次回の予告

次回は、「宮きよめの祭り」ヨハネの福音書10章22-39節──神殿で交わされた、真理への問いかけをご一緒に味わいましょう。


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