🌱はじめに
イエスさまはある日、弟子たちと共に静かな地、ピリポ・カイザリヤを訪れました。そこで語られたのは、教会のはじまりと、ペテロの深い信仰の告白でした。この場面には、わたしたちの信仰の土台となる大切な真理が込められています。
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📝この記事を読むとわかること
- ペテロの信仰告白の意味
- 「岩の上に建てられる教会」の解釈
- 「天の御国の鍵」とは何か
- 教会が黄泉の力に打ち勝つとはどういうことか
🖼️ 原画:『ペテロの信仰告白』(らけるま作)

🪷やさしい解説
イエスは弟子たちに問いかけました。「人々は人の子をだれと言っているか。」そしてもう一つ。「あなたがたは、わたしをだれと言うか。」(マタイ16:13,15)
ペテロは答えます。「あなたは、生ける神の子キリストです。」(16節)この言葉は、信仰の核心をつく告白でした。
イエスはその告白を喜び、「あなたはペテロである。この岩の上にわたしの教会を建てよう」と言われました。
「岩」が意味するのはペテロ自身ではなく、「イエスはキリストである」という信仰告白です。この信仰の土台の上に教会が建てられ、死をも超えて生き続けるのです(18節)。
ここで聖書に初めて「教会」という言葉が登場します。教会は、キリストを信じる者たちの集まりであり、神のご計画の「奥義」です(エペソ3:6)。ペンテコステの日、聖霊の降臨によって誕生しました(使徒2章)。
また、イエスはペテロに「天の御国の鍵」を授けました。これは、ユダヤ人、サマリア人、異邦人へと福音の扉を開く使命でした(使徒2章、8章、10章)。
「つなぐ」と「解く」は、使徒的権威を指すことばです。
「つなぐ」とは禁止する、「解く」とは許可する、という意味です。
「つなぐ」「解く」は、霊的な権威のことばで、教会において何が許され、何が慎まれるべきかを導くためのものです。この権威はペンテコステ以降、他の使徒たちにも与えられ、今も私たちの信仰の歩みに影響を与えています。
🌼こどもたちへのメッセージ
イエスさまは「わたしをだれだと思う?」とやさしくたずねられました。ペテロは、「あなたは神さまのおくりものだよ」とこたえました。イエスさまはこの言葉をとてもよろこばれました。みんなの心にも、イエスさまを信じるたからものがあるよ。
🎚️ 信仰のことば
「あなたはキリストです。生ける神の子です。」(マタイ16:16)
🖼 原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
イエスと弟子たちが対話する場面を描いたイラスト。ペテロがイエスを「キリスト、生ける神の子」と告白している様子と、背景にはイスラエルの地図(カイザリア・ピリポ周辺)が描かれている。
【キャプション】
ペテロが「あなたはメシア、生ける神の子です」と信仰を告白した場面(マタイ16:13-20)。弟子たちとの静かな対話のなかで、イエスはペテロに天の御国の鍵を託されました。この告白は、教会の礎となる大切な出来事です。
📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
🎨 らけるまの創作メモ|教会の礎を描こうとした日
この場面は、信仰の核心をあらわすとても大切な瞬間です。イエスさまと弟子たちの静かな語らいのなかに、やさしくも力強い光が見えるような気持ちで描きました。教会とは、建物ではなく信仰の告白の上に生きる人々のつながり。その恵みを感じてもらえたら嬉しいです。
📝この記事のまとめ
- イエスは弟子たちに「わたしを誰だと言うか」と尋ねた
- ペテロは「あなたはキリストです」と信仰告白した
- 教会はこの信仰の岩の上に建てられる
- ペテロに「天の御国の鍵」が与えられた
- 教会は死を超えて生き続ける神の計画の一部である
🕊️ 結びの祈り
主よ、あなたがキリスト、生ける神の子であることを、わたしの心から信じます。どうかこの信仰を通して、あなたの教会の一部として生きる恵みを深く味わわせてください。ペテロのように、あなたのことばを信じ、従う者としてください。すべての読者の上に、御霊の導きと平安がありますように。アーメン。
🔔 次回の予告
次回は「苦難と死とよみがえりの予告」マタイ16:21-28では、イエスが十字架の道を初めて語られます。
イエスさまの御業やことばを、心静かにたどってみたい方へ。
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