🌱はじめに
イエス様のご復活のあとの出来事の中でも、テべリヤ湖畔で弟子たちに現れた場面は、静かで深い慰めに満ちています。弟子たちの疲れと空腹、戸惑いの中に、主ご自身が近づき、朝の食卓を共にしながら、愛と使命を静かに語られました。今も変わらぬイエス様の愛が、心にそっと灯をともしてくれますように。
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前回の記事「使徒たちへの現れ」はこちらからご覧いただけます
📝この記事を読むとわかること
- ヨハネ21章の全体的な流れと意味
- テべリヤ湖畔での奇跡と食事の場面の背景
- ペテロへの三度の問いかけの深い意味
- 復活のイエス様が与える「赦し」と「使命」について
📖この箇所の文脈|復活されたイエス様の歩み
前回は、トマスが居ない使徒たちへ御姿を現され、一切れの魚を食べられた場面を見ました。トマスがイエスの復活を受け入れられずにいたところ、イエス様はその信じがたい心に寄り添って現れてくださり、トマスは「わが主、わが神よ」と告白しました。
今回は、テべリヤ湖畔で7人の弟子たちに御姿を現された場面です。夜通し漁をしても何も獲れなかった弟子たち。しかし岸辺に立つお方のことばに従うと、あふれるほどの魚が与えられました。イエス様は炭火を起こし、パンと魚で弟子たちを迎えます。そしてペテロに三度「わたしを愛するか」と問い、かつて主を否んだ彼に、もう一度「わたしの羊を飼いなさい」と使命を託されるのです。
🖼️原画:『テべリヤ湖畔で弟子たちへの現れ』(らけるま作)



🪷やさしい解説
復活の主イエスは、ただ奇跡を見せるためではなく、弟子たちの心を取り戻すために現れてくださいました。
彼らの失望、空しさ、不安……そのすべてを受け止めるように、主は静かにそばに立ち、「さあ、朝の食事をしなさい」と招かれます。赦しと愛と希望に満ちた再会の場面を、三つの流れに分けて見ていきましょう。
「テべリヤ湖畔で弟子たちへの現れ」ヨハネ21:1-14
夜通しの漁にもかかわらず、一匹の魚も獲れなかった弟子たち。しかし、岸辺に立つ方の声に従ったとき、網には153匹の大きな魚がかかります。そこにあったのは、ただの奇跡ではなく、「従うときに与えられる満たし」でした。
岸には炭火が起こされ、イエス様が用意された魚とパンが置かれていました。疲れと空腹の弟子たちを迎える、主のやさしさと配慮がそこに現れています。
「わたしの羊を飼いなさい」ヨハネ21:15-23
朝の食事のあと、イエス様はペテロに三度「わたしを愛するか」と問いかけます。それは、かつて主を三度否んだペテロへの、癒しと回復の問いでした。
「わたしの小羊を養いなさい」「わたしの羊を飼いなさい」――主は赦すだけでなく、新しい使命を託されます。ペテロの傷を深くご存じのイエス様が、その痛みごと愛し、用いようとしてくださっているのです。
「結びのことば」ヨハネ21:24-25
最後に登場するのは、「主が愛された弟子」――ヨハネです。彼は証人として、この出来事を書き記しました。この福音書の締めくくりには、数多くの出来事の中から「これだけでも十分に信じるに足る」証が記されていることが告げられます。
書ききれないほどの恵み。それが、復活のイエス様と共に歩んだ日々だったのです。
🌼こどもたちへのメッセージ
イエスさまは、おなかをすかせた弟子たちのために、あさごはんをじゅんびしてくれました。そして「すきですか?」と、やさしくきいてくれました。イエスさまは、わたしたちにもおなじように、やさしく こえをかけてくださいます。いっしょに すごしたいと いってくださるのです。
🎚️弟子の告白
主よ、わたしはあなたを愛したいと願っています。
たとえ心が弱く、信仰が揺らいでしまう日があっても、
それでも、あなたについて行きたいと告白します。
「わたしの羊を養いなさい」との言葉を心にとどめ、
主がくださった小さな働きにも忠実に歩めますように。
🖼原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
舟に乗った弟子たち、岸辺に立つイエス、魚とパンの炭火、食卓を囲む弟子たち、語りかけるイエスとペテロ
【キャプション】
「主である」と気づいた瞬間、すべてが新しく始まった――復活のイエス様と弟子たちの再会の物語。
📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
https://j-bible.jimdofree.com/
🎨らけるまの創作メモ|愛を語る食卓を描こうとした日
テべリヤ湖畔に立つイエス様のまなざしを、やさしく、あたたかく描きたいと思いました。弟子たちの弱さも迷いも、主はすべてご存じで、ただ静かに「来なさい」「食べなさい」「わたしを愛するか」と語られます。
主の愛は、問いかけ、待ち、受け入れてくださる愛。そんな愛を、絵の中の炭火や魚の香りに感じてもらえたらうれしいです。
📝この記事のまとめ
- テべリヤ湖畔で復活のイエスが弟子たちに現れる
- 奇跡の大漁と炭火の食事、主の愛のしるし
- ペテロへの三度の問いかけと回復の対話
- 弟子としての使命「わたしの羊を飼いなさい」
- 記しきれない恵みの数々が、ヨハネの福音書に刻まれている
🕊️結びの祈り
主イエスさま、
あなたが静かにそばにいてくださることに、今日も感謝します。
わたしたちの弱さも、迷いも、あなたはすべてご存じで、
それでも「わたしの羊を養いなさい」と語ってくださる――
そんな愛に生かされていることを、どうか忘れませんように。
このページに訪れたひとりひとりの心にも、
主のまなざしが届きますように。
安心と希望の光で包んでください。
アーメン。
🔔次回の予告
次回は、「ヤコブへの現れとイエスの命令」
弟子たちへのご出現の旅は続きます。次回は、ヤコブへの現れと、イエス様が弟子たちに託された命令について見ていきましょう。
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