🌱はじめに
歩きながら語り合っていた弟子たちのもとに、そっと近づいてこられたイエス様。悲しみと戸惑いのただなかで、彼らは復活の主と出会います。この記事では、エマオ途上での心あたたまる出来事を、やさしい視点でたどっていきます。
✨ イエスさまの足跡をたどる旅へ ✨
👉
前回の記事「番兵たちの報告」はこちらからご覧いただけます
📝この記事を読むとわかること
- エマオへの道でのイエス様との出会いの意味
- 復活の主がどのように弟子たちの目を開かれたか
- 私たちの心にも響く、復活の希望と慰め
📖 この箇所の文脈|復活された主の現れの連続
前回は、番兵たちが空になった墓について報告し、人々が真実に背を向けていく姿を見ました(マタイ28:11–15)。その一方で、イエス様はご自身をマグダラのマリヤと他の女たちに現され、復活の証しを与えられました。今回は、その流れの中で、エマオへ向かうふたりの弟子に御姿を現されます。復活の主は、絶望の中にある弟子たちに寄り添い、パンを裂く中でその正体を明かされます。この連なりの中で、イエス様の復活の証しが確かなものとして広がっていきます。
🖼️ 原画:『エマオ途上のふたりの弟子たちへの現れ』(らけるま作)


🪷やさしい解説
ふたりの弟子たちは、失望と疑いを胸に、エルサレムを離れて歩いていました。けれども、そんな彼らに寄り添うように、イエス様がそっと近づいてこられたのです
イエス様が十字架で亡くなられたあと、弟子たちは深い悲しみの中にありました。エマオへ向かう道を歩いていたふたりの弟子も、その例外ではありませんでした。彼らは、ナザレのイエスが「イスラエルを贖う方」と信じていましたが、十字架の死によってその希望が砕かれたように感じていたのです
そこへ、復活されたイエス様が近づき、彼らと共に歩まれました。しかし、弟子たちの目は遮られていて、イエス様であるとは気づきません。イエス様は、モーセや預言者たちの言葉を通して、ご自身がキリストであることを解き明かされます。そして夕暮れ、弟子たちの願いに応えて共に食卓につかれ、パンを裂かれると──そのとき、弟子たちの目が開かれ、イエス様であると分かるのです。
この出来事は、目に見える証しだけでなく、御言葉と交わりによってイエス様が今も生きておられることを示しています。
🌼こどもたちへのメッセージ
イエスさまは、かなしんでいる人のところに、そっときてくださいます。そして、いっしょにあるいて、はなしをきいてくださいます。パンをさくときに、イエスさまだ!とわかることがありました。イエスさまは、いまも、わたしたちのすぐそばにいます。
🎚️ 弟子の告白
主よ、私もふたりの弟子のように、時にあなたが見えなくなることがあります。けれども、あなたの言葉を聞き、共にパンを裂く時、私の心は燃やされ、あなたが共にいてくださることを確かに覚えます。私の弱さの中にこそ、あなたの恵みが満ちることを信じます。どうか、復活のいのちに生きる弟子として、今日もあなたの後を歩ませてください。
🖼 原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
1枚目:イエスと気づかず語り合う、エマオへ向かうふたりの弟子たち。赤茶の道を歩きながら、彼らは失望と悲しみの中で復活の出来事を語っている。
2枚目:弟子たちと共に食卓につくイエス。パンを取り、祝福して裂いた瞬間、弟子たちの目が開かれ、目の前の方がイエスであると気づく。
【キャプション】
1枚目:復活の日、エルサレムからエマオへ向かう道すがら、ふたりの弟子たちはイエスご自身に出会いますが、そのときはまだ、目が遮られていて彼が誰かに気づきませんでした(ルカ24:13–24)。
2枚目:イエスがパンを裂かれたとき、ふたりの弟子の目が開かれました――それはただの食卓ではなく、復活の主との出会いの場となったのです(ルカ24:25–35)。
📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
https://j-bible.jimdofree.com/
🎨 らけるまの創作メモ|復活の出会いを描こうとした日
このエマオの場面を描くとき、ふたりの弟子たちの心の動きに思いを馳せました。絶望から希望へ、気づかぬうちに主と出会い、目が開かれていく――その変化を、絵の中で静かに表現したいと思いました。パンを裂かれるイエス様のまなざしには、やさしく包み込むような光を込めました。
📝この記事のまとめ
- エマオ途上でイエス様は弟子たちと歩まれた
- 御言葉を通して、心を開いてくださる主
- パンを裂くときに、弟子たちはイエス様を認識した
- イエス様は今も、私たちの道に寄り添ってくださる
🕊️ 結びの祈り
主よ、私たちの目が閉ざされているときも、あなたはそっと近づいてくださいます。歩みの中で、悲しみや疑いを抱える私たちに、やさしく語りかけ、御言葉をもって心を照らしてくださることを感謝します。どうか、今日もあなたのまなざしに気づくことができますように。パンを裂くような何気ない日常の中で、あなたの御臨在を覚える者とならせてください。
🔔 次回の予告
次回は、「使徒たちへの現れ」(ヨハネの福音書20章19–31節)を取り上げます。恐れの中に閉じこもっていた弟子たちのもとに、復活の主が現れる物語です。
📖この記事に関連する御言葉をもっと深く
イエスさまの御業やことばを、心静かにたどってみたい方へ。
テーマごとにまとめたカテゴリをご案内します。
きっと、あなたの今の歩みに寄り添う光が見つかりますように――
↓こちらからどうぞ:
🌱 癒し|病と心の回復🌊 奇蹟|自然を超えた行い
🕊️ 赦しと解放|罪と重荷の自由
📖 教えとたとえ話
👣 応答する人々
🛤️ イエス様の足跡をたどる旅|福音書に導かれる7つのステージ


コメント