羊と羊の牧者――ヨハネによる福音書10章に聞く

🌱はじめに

静かな朝、野に羊が集められ、牧者の声を聞いて従う姿は、どこか心を落ち着かせてくれます。
ヨハネの福音書10章には、イエスが「羊の門」「良い牧者」としてご自身をあらわされた言葉が記されています。
わたしたち一人ひとりを大切に呼び、導いてくださるその愛を、原画とともに静かに味わってみましょう。

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📝この記事を読むとわかること

• ヨハネ10章1-21節の流れとメッセージ
• 「羊の門」としてのイエスの意味
• 「良い牧者」がわたしたちに示す愛と導き
• 子どもにも伝えられる信仰のたとえ

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📖 この箇所の文脈｜過越の祭りから仮庵の祭りへ

ヨハネ9章では、生まれつき目の見えなかった人が癒される出来事が描かれます。
この癒しとその後のユダヤ人指導者たちとの対立を背景に、イエスは「羊飼い」のたとえを語られます。
10章は、ただのたとえ話ではなく、ご自身が「門」であり「良い牧者」であると語る、深い自己啓示の場面です。

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🖼️ 原画：『羊と羊の牧者』（らけるま作）

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🪷やさしい解説

「羊と羊の牧者」ヨハネ10・1-6

イエスは、「羊の囲い」と「門」にまつわるたとえを語られます。
門から入る者が羊の真の牧者であり、羊はその声を聞き分けてついて行く――その関係は、イエスと私たち信じる者との関係を指しています。
私たちの名を呼び、導き出し、先頭に立って歩んでくださるイエスの姿が、ここに描かれています。

「良い牧者」ヨハネ10・7-18

イエスは、「わたしは羊の門です」「わたしは良い牧者です」と、明確にご自身の使命を語られます。
良い牧者は羊のために命を捨てます――これは、十字架での自己犠牲を暗示する言葉です。
羊飼いと羊の間には、深い信頼と愛がある。イエスの愛は、雇い人のような打算ではなく、命がけの愛です。
そして、その愛は、他の囲いにいる羊たち（異邦人）にも及ぶのです。

「ユダヤ人たちの間の分裂」ヨハネ10・19-21

この深い語りを聞いた人々の間に、意見の分裂が生じます。
ある人は「悪霊につかれている」と非難し、またある人は「盲人の目を開ける者に悪霊などいるはずがない」と擁護します。
イエスの言葉は、聞く者の心を照らし出します。
信じる者には命となり、拒む者には戸惑いと反発を生み出すのです。

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🌼こどもたちへのメッセージ

イエスさまは、やさしい羊飼い。
わたしたちの名前をちゃんと知っていて、よんでくれるよ。
こわいときや、まいごになりそうなときも、イエスさまの声をきいてついていこうね。
イエスさまは、ずっといっしょにいてくれるよ。

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🎚️ 信仰のことば

「わたしは良い羊飼いです。良い羊飼いは羊のために命を捨てます。」（ヨハネ10:11）

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🖼 原画アイキャッチ情報

【代替テキスト】
1枚目：イエスが白い衣をまとったパリサイ人に羊と羊の牧者を語りかけている。それを聞いている癒された盲人が座っている。「羊の門」としてのイエスの姿を象徴している。
2枚目：「わたしは良い羊飼いです」と語るイエスの言葉が、羊のために命を捧げる愛と献身を描いている。ヨハネによる福音書10章11–21節の言葉が静かに広がる構図。

【キャプション】
1枚目：「わたしは羊の門です。」――イエスのことばが、道に迷うすべての心に開かれています。
2枚目：「良い羊飼いは、羊のために命を捨てます。」――その愛は、今も変わらずにわたしたちに注がれています。

📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
https://j-bible.jimdofree.com/

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🎨 らけるまの創作メモ｜羊と羊の牧者を描こうとした日

この原画を描くとき、心に浮かんだのは、名前を呼ばれて立ち上がる羊のような人の姿でした。
イエスさまは、誰かと比べることなく、一人ひとりを「わたしの羊」として見てくださいます。
すべての人の牧者であるイエスの優しさが、見上げる人の心に届きますように。

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📝この記事のまとめ

• ヨハネ10章は、イエスが「羊の門」「良い羊飼い」であると語る箇所
• イエスは私たちの名を呼び、導いてくださる方
• 良い羊飼いは、命をかけて羊を守る愛の象徴
• この愛は、すべての人に開かれている

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🕊️ 結びの祈り

良い羊飼いであるイエスさま、
あなたのやさしい声を聞き取れる心を、どうかわたしたちに与えてください。
迷うとき、あなたのまなざしに気づかせてください。
あなたが命をかけて愛してくださったことを、今日も深く受け取ることができますように。
読んでくださったすべての方が、あなたの愛の囲いの中で、平安と喜びを見出せますように。
アーメン。

🔔 次回の予告

次回は、「七十人を町や村に派遣する」ルカの福音書10章1-37
――イエスの働きが弟子たちへと広がる、その第一歩をたどります。

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