キリストが王となられるとき ― 第7のラッパと千年王国の希望(黙示録11章)

玉座に座するキリストを中央に描き、ラッパを吹く御使いや二十四人の長老、契約の箱、四体のセラフィムが周囲に配されたイラスト。黙示録11章の「第7のラッパ」による王の宣言と千年王国の希望を象徴的に表している。 ヨハネの黙示録

🌱はじめに

聖書の最後の書・黙示録には、神のご計画が完成へと向かう過程が、象徴的で力強いビジョンとして描かれています。中でも「第7のラッパ」は、終末における大きな転機――サタンの支配が終わり、イエス・キリストが王となられることが天で高らかに宣言される場面です。このビジョンは、決して恐ろしいものではなく、希望と約束の成就を告げる深いメッセージに満ちています。


📝この記事を読むとわかること

  • 黙示録11章における「第7のラッパ」の意味
  • 千年王国と「主の日」に関する預言の成就
  • 24人の長老の礼拝が伝える信仰の姿
  • 苦難の中にある希望のしるし

🖼️ 原画:『第7のラッパと天の神殿』(らけるま作)

黙示録11章の場面。第7のラッパが吹かれ、天にある神の聖所が開かれ、契約の箱が現れる。御座に座す主、二十四人の長老、ラッパを吹く御使い、そして礼拝の中で成就される千年王国の預言が描かれている。
「第7のラッパが吹かれたとき、全世界の支配権はキリストにゆだねられました。主の日、千年王国の預言が静かに成就してゆきます。」――黙示録11章15〜19節より着想(らけるま作)

🪷やさしい解説

黙示録11章に記された「第7のラッパ」は、終わりの時代においてとても重要な出来事を告げるラッパです。このとき、天では大きな声があがり、「この世の国は、キリストのものとなった」と宣言されます。
それは、これまでこの世を支配してきたサタンに代わって、イエス・キリストが真の王として全世界を治める時が来たことを告げるものです。まさに、旧約聖書の預言者たちが語り続けてきた「主の日」が成就する瞬間です。

御座のまわりでは、二十四人の長老たちが御前にひれ伏し、キリストを礼拝します。その姿は、すべての栄光と支配が主に帰されることを静かに物語っています。

また、この第7のラッパは、患難期(大きな苦しみの時)の後半が始まったことも示しています。けれどもそのさなかにあっても、天の神殿が開かれ、契約の箱――神の約束のしるし――が現れます。それは、苦しみの中にも神のご計画が確かに進んでいるという、希望のあかしでもあるのです。


🕯️「それでも、まだ待っていてくださる」――大患難が始まる前に

ラッパの音は、愛のうちに鳴り響いています。

まもなく、イスラエルがある国と平和条約を結んだときに大患難時代、偽のキリストに従う時代が始まると言われています。
それは、聖書が語る「大患難時代」――信じる者さえ試される、深く苦しいとき。

けれど、今ならまだ間に合います。
神さまは、滅びではなく希望の道を用意してくださっています。


🌼こどもたちへのメッセージ

イエスさまは、わたしたちをずっと守ってくださる王さまです。ラッパの音が鳴ったとき、天では「イエスさまが王さまになったよ!」とよろこびの声がひびきました。こわくないよ。イエスさまは、やさしくて正しい王さま。わたしたちのことをとっても大切に思ってくださっているんだよ。


🎚️ 信仰のことば

「この世の国は、われらの主とそのキリストのものとなった。」(黙示録11:15)
――すべての支配は、今もこれからも、イエス・キリストにあります。


🖼 原画アイキャッチ情報

【代替テキスト】
黙示録11章の場面。第7のラッパが吹かれ、天にある神の聖所が開かれ、契約の箱が現れる。御座に座す主、二十四人の長老、ラッパを吹く御使い、そして礼拝の中で成就される千年王国の預言が描かれている。

【キャプション】
「第7のラッパが吹かれたとき、全世界の支配権はキリストにゆだねられました。主の日、千年王国の預言が静かに成就してゆきます。」――黙示録11章15〜19節より着想(らけるま作)

📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。


🎨 らけるまの創作メモ|ラッパが鳴り響いた日

この原画を描いたとき、静かな中にも大きな歓びがあふれる場面を表現したいと思いました。裁きのイメージが先に立つ黙示録ですが、この「第7のラッパ」は、天と地がひとつにされる始まりの日です。神の聖所が開かれ、契約の箱が見える――それは神が人との約束を忘れず、忠実でいてくださるという証。ラッパの音とともに広がる光のように、主の支配がすべてを包みますように。そんな祈りを込めて描きました。


📝この記事のまとめ

  • 第7のラッパはキリストの支配が宣言される時
  • 千年王国と「主の日」の預言が成就する場面
  • 二十四人の長老が礼拝し、神のご計画を喜ぶ
  • 患難期の後半の始まりと同時に、神の希望が示される
  • 契約の箱は、神の真実な約束を表すしるし

🕊️ 結びの祈り

主イエスさま、あなたがすべてを治めておられる王であることを、心からほめたたえます。
この世にどんな混乱があっても、あなたのご支配は変わらず、約束は必ず成就することを信じます。
苦しみのただ中にも、あなたの御顔を見上げる信仰をお与えください。
あなたの御国が来ますように。すべてのものがあなたの光の中に生きる日が来ますように。
この記事を読むすべての方の上に、平安と希望が豊かにありますように。
アーメン。


🔔 次回の予告

巨大なしるし・女と龍 黙示録 12章1-6


📘 ヨハネの黙示録をもっとくわしく知りたい方へ

🔎 黙示録とはどんな書?終末の預言と希望のメッセージをやさしく解説しています。

🕊️ 聖書の最後に記されたこのヨハネの黙示録は、
恐れではなく、備えと希望のために与えられた、最も祝福された預言書です。
読む者、聞く者、心に留める者に祝福があると、はじめから約束されています

この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。(黙示録1:3)。

どうか心を静めて、神の御声に耳を傾けてみてください。


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