🌱はじめに
聖書の最後の書・黙示録には、時の終わりに神が世界に下されるさばきが描かれています。中でも「第七の鉢」は、すべての裁きの締めくくりとして、壮大で恐ろしい出来事をもたらします。天からの声、歴史上かつてなかった大地震、そして人々の上に降り注ぐ巨大な雹。それらは、再臨を迎える直前のしるしであり、神のご計画がすべて完成する合図でもあります。今日は、この箇所を原画とともに、やさしく味わってみましょう。
📝この記事を読むとわかること
- 「第七の鉢の裁き」とは何か
- 再臨におけるユダヤ人の重要な役割
- 黙示録16章のメッセージをイラストと共に味わう
- 天変地異が意味する霊的な背景
- 原画に込めた創作の想い
🖼️ 原画:『第七の鉢の裁き』(らけるま作)

🪷やさしい解説
第七の御使いが、神の怒りの鉢を空中に注ぎます。すると、聖所から「事はすでに成った」という声が響きます。これまでにない激しい地震が地を裂き、大都市は崩壊し、エルサレムは三つに分かれます。35キログラムほどの重さの雹が天から降り、人々はその災いに耐えきれず、神をのろいました。
これはただの怒りの表現ではなく、神の約束の成就、すなわち「義なるさばき」がすべてを貫く場面です。再臨の時、イエスをメシアとして受け入れるユダヤ人たちの祈りが聞かれ、キリストがオリーブ山に立たれます
わたしはダビデの家およびエルサレムの住民に、恵みと祈の霊とを注ぐ。彼らはその刺した者を見る時、ひとり子のために嘆くように彼のために嘆き、ういごのために悲しむように、彼のためにいたく悲しむ。(ゼカリヤ12:10)。
神のご計画は、時を越えて今も動いています。
第七の鉢が注がれた時、神のご計画はついに最終段階へと進みます。エルサレムは三つに裂かれ、この時、すでに存在していた第三神殿も破壊されると考えられます。けれど、それは終わりではありません。神の国である千年王国が訪れる準備として、第四神殿――主の栄光が満ちる新たな神殿が建てられるのです。
一つひとつの出来事は、ただの歴史の断片ではなく、すべてが神のご計画のピース。裁きの中にも、新しい秩序と恵みへの移行が静かに進められています。
🕯️「それでも、まだ待っていてくださる」――大患難が始まる前に
ラッパの音は、愛のうちに鳴り響いています。
まもなく、イスラエルがある国と平和条約を結んだときに大患難時代、偽のキリストに従う時代が始まると言われています。
それは、聖書が語る「大患難時代」――信じる者さえ試される、深く苦しいとき。どんな備えも、大患難時代には通用しません。
お金も物も頼れないその時、唯一の避け所はキリスト。
信じることこそが、あなたの命を守ります。けれど、今ならまだ間に合います。
神さまは、滅びではなく希望の道を用意してくださっています。
🌼こどもたちへのメッセージ
神さまは、すべてのことを正しく見ておられます。こわいことや大変なこともあるけれど、最後には神さまの光がすべてを包みます。イエスさまは、私たちを守ってくださる救い主。わたしたちはいつもイエスさまを信じていれば大丈夫だよ。
🎚️ 信仰のことば
「事はすでに成った。」
――黙示録16:17(口語訳)
このひとことは、神のご計画が完全に成し遂げられたことを示す、深く重みのあることばです。
神のご計画は、人の想いを超えて、壮大で確かです。
――終わりの裁きの中に、新しい神殿と御国の希望がある。
🖼 原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
黙示録16:17–21に描かれた「第七の鉢の裁き」の象徴的なイラスト。天から地に向かっていなずまが降り、激しい地割れが走る地上が描かれている。神の怒りの最終的な現れとしての天変地異――空からの声、大地震、都市の崩壊、巨大な雹などが視覚的に表現されている。
【キャプション】
『第七の鉢の裁き』
「事はすでに成った」――聖所からの声と共に、神の最後のさばきが全地に下される。これはキリスト再臨直前に起こる出来事であり、神の義と約束の完成を示している。(黙示録16:17–21)
📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
🎨 らけるまの創作メモ|終わりと希望を描こうとした日
この作品を描いたとき、恐ろしい場面をただ怖く描くのではなく、「神の正しさ」と「約束の成就」という静かな希望をこめたいと思いました。ひび割れた大地と、いなずま光、巨大な雹が降り注ぐ。そのあいだにある張りつめた空気の中に、天から響く「成った」という声の重みを想像しました。
裁きの向こうには、新しい始まりがあります――それを心に留めながら筆を進めました。
📝この記事のまとめ
- 第七の鉢は、神の怒りの裁きの最終段階
- 空からの声と共に、全地を揺るがす大地震が起こる
- エルサレムは三つに裂かれ、人々は雹の災いに苦しむ
- この裁きの直後にキリストの再臨がある
- 再臨にはユダヤ人たちの悔い改めとメシア受け入れが鍵
- 神の約束は、すべて真実で、永遠に成し遂げられる
🕊️ 結びの祈り
主よ、
あなたのご計画は時を越えて、確かに進んでいます。
私たちが見る世界の揺れや裁きのような出来事も、あなたの御手の中では、
すべてが新しい始まりへとつながる希望のしるしです。
主に信頼する者には、裁きではなく、永遠の希望と祝福が与えられていることを、
心から感謝します。
なんという恵みでしょうか――
この壮大なご計画に立ち会い、あなたの栄光を見る者とされることは。
どうか、これを読む一人ひとりが、
日々の中であなたに信頼し、希望の光を見上げて歩むことができますように。
主イエス・キリストの御名によって祈ります。
アーメン。
🔔 次回の予告
次回は、「大バビロンのさばき」黙示録17章1-6について、やさしくひもといていきます。神がご覧になる“人の栄え”とは何かを、一緒に考えてみましょう。
📘 ヨハネの黙示録をもっとくわしく知りたい方へ
🔎 黙示録とはどんな書?終末の預言と希望のメッセージをやさしく解説しています。
🕊️ 聖書の最後に記されたこのヨハネの黙示録は、
恐れではなく、備えと希望のために与えられた、最も祝福された預言書です。
読む者、聞く者、心に留める者に祝福があると、はじめから約束されています
この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。(黙示録1:3)。
どうか心を静めて、神の御声に耳を傾けてみてください。
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