宗教的大バビロンの裁きと滅び|黙示録17章に見る終わりの時代

燃え上がる炎の中で叫ぶ大バビロンの象徴的な女性。背後には冠をかぶった十人の王と、七つの角を持つ獣の仮面をかぶった存在が立ち並ぶ。 ヨハネの黙示録

🌱はじめに

黙示録は、世界の終わりと神のご計画の完成を示す書物です。その中に登場する「大バビロン」は、人の目には華やかに見えるものの、神の御前では背信と堕落を象徴する存在です。
この記事では、患難期と呼ばれる時代の中で「偽りの宗教」がどのように世界を惑わし、やがて裁かれ滅びるかを、原画とともにやさしく解説していきます。


📝この記事を読むとわかること

  • 黙示録17章に描かれる「大バビロン」の意味
  • 統一された偽の宗教のはたらきとその結末
  • 霊的な視点から見た世界の変化と神のご計画
  • 子どもたちにも伝えたいシンプルな信仰の大切さ
  • 原画を通して真理に心を向けるきっかけ

🖼️ 原画:『大バビロン(偽の教会)の裁き』(らけるま作)

紫と赤の衣をまとった女が、七つの頭と十の角をもつ獣を模した仮面を手にし、金の杯を掲げている。足元には世界地図、向かって右には御使いとヨハネが立っている。
神に背く偽の教会「大バビロン」への裁き。見かけの豪華さの背後にある霊的な腐敗があらわにされていきます。

🪷やさしい解説(患難期前半)

患難期と呼ばれる7年間の前半、地上では「統一された偽の宗教」が支配的になります。これが聖書で「大バビロン」と呼ばれる存在です。
その宗教は、あらゆる人々に「獣の像」を拝ませ、「刻印」を受けさせ、神の名による信仰を捨てさせようと働きかけます。
この時期、多くの信者たち――特に異邦人のキリストを信じる者たちが迫害され、命を奪われていきます。

原画に描かれた「大バビロン」は、紫と赤の衣をまとい、金の杯を手に、七つの頭と十の角をもつ獣の仮面を掲げています。その背後に立つのは地上の王たち。彼女はその権力を背に、世界中を霊的に支配していたのです。


🌼こどもたちへのメッセージ

せいしょには、かみさまにさからって じぶんのちからで せかいをあやつろうとする「大バビロン」が出てきます。
でも、イエスさまは まことのひかりをあたえてくださり、
しんじる人たちを まもってくださるよ。
どんなときも イエスさまにおねがいして、まっすぐに あるいていこうね。


🎚️ 信仰のことば

「小羊は彼らにうち勝つ。小羊は主の主、王の王であり、また小羊と共にいる召された者、選ばれた者、忠実な者たちも勝利を得る。」
― 黙示録17章14節


🖼 原画アイキャッチ情報(1枚目)

【代替テキスト】
紫と赤の衣をまとった女が、七つの頭と十の角をもつ獣を模した仮面を手にし、金の杯を掲げている。足元には世界地図、周囲には人物たちが立っている。

【キャプション】
神に背く偽の教会「大バビロン」への裁き。見かけの豪華さの背後にある霊的な腐敗があらわにされていきます。

📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。


🖼️ 原画:『大淫婦の滅び』(らけるま作)

燃え盛る炎の中で、苦しみ叫ぶ大淫婦。その背後には冠をかぶった十人の王たちと、獣の仮面をかぶる者が冷ややかに立ち並ぶ。
神の義が現されるとき、偽りと高慢は滅び去ります。これは終わりではなく、新しい始まりのしるしでもあります。

🪷やさしい解説(患難期後半の幕開け)

患難期の後半に入るとき、大きな転機が訪れます。
10人の王たちはその力を一人の人物――反キリストにゆだね、彼を世界の政治的支配者として認めます。これにより、反キリストは政治権力を手中に収め、次に宗教的権力も自らのものにしようとします。

その結果、かつて世界を霊的に支配していた「偽の宗教(大バビロン)」は、反キリストと10人の王たちによって滅ぼされます。
原画に描かれた燃える女の姿は、まさにその裁きの瞬間――神に逆らい続けた偽りの礼拝が終わりを迎える場面です。

これは恐ろしいだけの場面ではなく、神の義が現され、まことの信仰へと道が開かれるしるしでもあります。


🕯️「それでも、まだ待っていてくださる」――大患難が始まる前に

ラッパの音は、愛のうちに鳴り響いています。

まもなく、イスラエルがある国と平和条約を結んだときに大患難時代、偽のキリストに従う時代が始まると言われています。
それは、聖書が語る「大患難時代」――信じる者さえ試される、深く苦しいとき。

どんな備えも、大患難時代には通用しません。
お金も物も頼れないその時、唯一の避け所はキリスト。
信じることこそが、あなたの命を守ります。

けれど、今ならまだ間に合います。
神さまは、滅びではなく希望の道を用意してくださっています。


🖼 原画アイキャッチ情報(2枚目)

【代替テキスト】
燃え盛る炎の中で、苦しみ叫ぶ大淫婦。その背後には冠をかぶった十人の王たちと、獣の仮面をかぶる者が冷ややかに立ち並ぶ。

【キャプション】
神の義が現されるとき、偽りと高慢は滅び去ります。これは終わりではなく、新しい始まりのしるしでもあります。

📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。


🎨 らけるまの創作メモ|偽りと真実の境界を描こうとした日

この二つの原画を描くとき、私は「信じてはいけないものが、まるで正しいように見えるときの恐ろしさ」について祈りながら考えていました。
見た目にはきらびやかでも、その奥にあるのが神を無視する心であれば、必ず終わりが来る――それが黙示録の警告です。
でも同時に、神のご計画の中では、すべてが正しい方向へと整えられていきます。
この世界で、何を信じ、どこに希望を置くべきか――その問いに対する答えを、絵の中に込めました。


📝この記事のまとめ

  • 黙示録17章は、終わりの時代における偽の宗教「大バビロン」の支配と滅びを描いている
  • 患難期の前半では統一宗教が世界を惑わし、多くの信者が殉教する
  • 後半の始まりに、10人の王たちが反キリストに支配をゆだねる
  • 宗教的権力も反キリストの手に渡り、偽の宗教は滅ぼされる
  • 神のご計画の中で、すべてのことが正しくさばかれ、まことの信仰が残されていく

🕊️ 結びの祈り

主よ、
この終わりの時代の中にあって、わたしたちが
見えるものに心を奪われるのではなく、
あなたのまなざしにかなうものを求めて生きることができますように。

偽りが力をふるうときも、
あなたのご計画は決して揺らぐことなく、
まことの光の中へと私たちを導いてくださると信じます。

この記事を読んでくださった方が、
あなたの真理に立ち返り、平安のうちに歩まれますように。
イエスさまのお名前によって、心をこめて祈ります。アーメン。


🔔 次回の予告

次回は、黙示録18章に記された「大バビロンの完全な滅亡と嘆き」について、
さらに深く掘り下げ、神の義と救いの完成に目を向けます。


📘 ヨハネの黙示録をもっとくわしく知りたい方へ

🔎 黙示録とはどんな書?終末の預言と希望のメッセージをやさしく解説しています。

🕊️ 聖書の最後に記されたこのヨハネの黙示録は、
恐れではなく、備えと希望のために与えられた、最も祝福された預言書です。
読む者、聞く者、心に留める者に祝福があると、はじめから約束されています

この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。(黙示録1:3)。

どうか心を静めて、神の御声に耳を傾けてみてください。

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