第五の封印──祭壇の下から響く祈り

やわらかな水彩風の背景に、小さな教会と朝日、中央に「第五の封印:祭壇の下の叫び」と書かれた巻物風のタイトルバナーが配置されているアイキャッチ画像。 ヨハネの黙示録

🌱はじめに

聖書には、静けさの中に深い叫びが響く瞬間があります。 ヨハネの黙示録、第六章に記されている「第五の封印」も、そのひとつです。 祭壇の下で祈り叫ぶ霊魂たちの姿は、ただ恐れやさばきを語るものではなく、主にささげた者たちの信仰と、天の慰めに満ちた場面でもあります。 この原画を通して、主の愛と正義、そしてすべてを見ておられる御目を見つめてみましょう。

📝この記事を読むとわかること

  • ヨハネの黙示録における第五の封印の意味
  • 祭壇の下にいる霊魂たちの叫びと神の応答
  • 子どもたちへのやさしいメッセージ
  • 信仰を守り抜く大切さ

🖼️ 原画:『第五の封印』(らけるま作)

ヨハネの黙示録 第6章9–11節を描いたイラスト。祭壇の下に霊魂が並ぶ場面と、白い衣を受けた魂たちが描かれている。上部には巻物に『5』と記されている。
『第五の封印:祭壇の下の叫び』 小羊が第五の封印を解いたとき、神の言葉のために命を捧げた霊魂たちが祭壇の下で叫びます──「いつまでですか、主よ」。その問いに応えるように、彼らに白い衣が与えられます。

🪷やさしい解説

小羊であるイエスさまが第五の封印を解かれたとき、祭壇の下に、神の言葉と証のために命を捧げた人々の霊魂が現れました。 彼らは大声で叫びます。「聖なる、真実な主よ、いつまでさばきを遅らせるのですか?」

その問いに応えるように、神は一人ひとりに白い衣を与え、「仲間たちの数が満ちるまで、しばらく休んでいなさい」と語られました。 この場面は、苦しみの中にも神の慰めと希望があることを教えてくれます。

ここで登場する殉教者たちは、「携挙の後」にイエス・キリストを信じ、大患難時代の前半に殉教した信者たちと考えられます。

携挙された聖徒たちはすでに復活のからだを持ち、天でキリストと共にいますが、第五の封印に現れるこれらの魂たちはまだ体を持っておらず、「白い衣」を与えられただけです。

これは彼らがまだ復活しておらず、後の「第一の復活」(黙示録20:4)を待っている状態であることを示しています。 この違いは、神のご計画の中での秩序と、救いの段階の深さを思わせます。

携挙されること──それは、主が信じる者を怒りの日から守り、天の住まいへと迎えてくださる、計り知れない祝福です。 この時代に生きる私たちも、イエスさまを信じて備えるなら、その恵みにあずかることができるのです。

🌼こどもたちへのメッセージ

イエスさまのためにがんばった人たちは、天国で神さまのそばにいます。 ときどきさびしい気持ちや、がんばっても報われないことがあるかもしれないけど、神さまはすべてを見ていて、やがてやさしく報いてくださるんだよ。 だから、まっすぐに信じて歩んでいこうね。

🎚️ 信仰のことば

「白い衣を与えられた」──それは、神さまに認められたしるしです。 私たちがこの地上での歩みを終えるとき、主のもとで慰めと栄光を受けるという希望が、ここにあります。 この約束を信じて、今日も主に従って歩んでいきましょう。

🖼 原画アイキャッチ情報  

【代替テキスト】 「ヨハネの黙示録 第6章9–11節を描いたイラスト。祭壇の下に霊魂が並ぶ場面と、白い衣を受けた魂たちが描かれている。上部には巻物に『5』と記されている。」

【キャプション】 『第五の封印:祭壇の下の叫び』 小羊が第五の封印を解いたとき、神の言葉のために命を捧げた霊魂たちが祭壇の下で叫びます──「いつまでですか、主よ」。その問いに応えるように、彼らに白い衣が与えられます。

📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。


🎨 らけるまの創作メモ|祈りが天に届くとき

この場面を描こうとした日、心にあったのは「忘れられない祈り」という言葉でした。 叫び、涙し、静かにささげられた祈りは、たとえ人には見えなくても、天の御座のもとへ届いている。 祭壇の下にひそむ霊魂たちは、声なき声をあげています。 そのひとつひとつを、神さまは確かに受けとめ、やがて答えてくださる。 そんな希望を、この絵に込めました。


📝この記事のまとめ

  • 第五の封印は、天の祭壇の下にいる殉教者の霊魂を描く場面
  • 彼らの叫びに、神は白い衣と休息を与えて応える
  • 神はすべての祈りと犠牲を忘れず、正しい時に報いてくださる
  • 私たちも日々の歩みの中で、信仰と希望をもって主に従っていける

❓Q&A:携挙と大患難について、よくある質問

Q1:もう携挙(けいきょ)は起きてしまったのですか?

A:いいえ、まだ起きていません。
いまは「携挙の前の時代」と言われる時期です。けれど、聖書に記されたしるしは、すでに多くが現れつつあります。主イエスの再臨と携挙は、いつ起きてもおかしくない段階に入っています。


Q2:大患難時代とは何ですか?

A:携挙のあとに訪れる、7年間の非常に苦しい時代です。
反キリストが現れ、戦争、飢饉、疫病、そして迫害が広がります。
聖書では「地上の歴史の中で最も厳しい試練の時」とされています。


Q3:どうすれば大患難時代を避けられるのですか?

A:イエス・キリストを信じ、受け入れることです。
神の子イエスさまを信じて心にお迎えすると、携挙のときに天へと引き上げられ、地上の患難から守られます。これは「天に避難すること」とも言えます。


Q4:なぜ、携挙に与ることがそんなに大切なのですか?

A:それは、神さまがご自身の民を、怒りの日から救い出すためです。
携挙は、神の愛の計画の一部です。信じる者が天に引き上げられることで、地上のさばきに巻き込まれず、神とともに安全な場所で守られるのです。


Q5:いま信じれば、間に合うのですか?

A:はい、今ならまだ間に合います。
イエスさまは、今日この瞬間にもあなたの心の扉をノックしておられます。
「だれでも主の名を呼ぶ者は救われる」(ローマ10:13)という約束は、いまも生きています。


🕊️ 結びの祈り

主よ、あなたの御言葉は、時を越えて私たちの心に届きます。 迫害や苦しみの中でも信仰を守り通した人々の祈りを、あなたは祭壇の下で受けとめてくださいました。 私たちも、信仰をもって生きる日々の中で、あなたの正義と慰めを信じ続けることができますように。 静けさの中で、あなたの声を聞くことができますように。 この時代を歩むすべての者に、平安と希望が豊かにありますように。


🔔 次回の予告

次回は「第六の封印──天地が揺れる日」と題して、世の終わりに起こる自然のしるしについてご紹介します。


📘 ヨハネの黙示録をもっとくわしく知りたい方へ

🔎 黙示録とはどんな書?終末の預言と希望のメッセージをやさしく解説しています。

🕊️ 聖書の最後に記されたこのヨハネの黙示録は、
恐れではなく、備えと希望のために与えられた、最も祝福された預言書です。
読む者、聞く者、心に留める者に祝福があると、はじめから約束されています

この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。(黙示録1:3)。

どうか心を静めて、神の御声に耳を傾けてみてください。


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✨感謝のことば
最後まで読んでくださって、ほんとうにありがとうございます。
あなたの心に、今日も小さな光が灯りますように――
またいつでもお越しくださいね🕊️
ヨハネの黙示録
著作権
本作品は、聖書に忠実に、神様との対話の中で心を込めて描いた原画です。文化庁に著作権登録済みであり、無断使用・転載はご遠慮くださいますようお願いいたします。 This artwork was prayerfully created in faithful reflection of the Bible and through a personal dialogue with God. It is registered with the Agency for Cultural Affairs, Japan. Unauthorized use or reproduction is not permitted.
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