🌱 はじめに
聖書の最後の書・黙示録には、神のさばきが七つの鉢として注がれる場面が描かれています。
その中で「第二の鉢の裁き」では、海全体が血のように変わり、すべての生き物が死に絶えるという、想像を絶する出来事が起こります。
これは単なる自然現象ではなく、旧約聖書の出エジプト記や、黙示録の第二のラッパの裁きと深く結びついている、神の計画の一部なのです。
📝 この記事を読むとわかること
- 黙示録に記された「第二の鉢の裁き」の内容
- 出エジプト記や第二のラッパとのつながり
- 魚の全滅がもたらす影響と聖書的意味
- 信仰を持つ者にとっての希望の視点
🖼️ 原画:『第二の鉢の裁き』(らけるま作)

🪷 やさしい解説
出エジプト記7章では、ナイル川が血に変わり、魚が死に、川が悪臭を放つ出来事がありました。
また、黙示録8章の第二のラッパでは、海の3分の1が血のようになり、海の生き物の3分の1が死にました。
この「第二の鉢の裁き」は、その残りの3分の2までもが血に変わるため、海の生き物は全滅します。
魚の死骸は腐敗し、とてつもない悪臭が海から広がるでしょう。それは経済・食糧・環境すべてに影響を及ぼす、想像を絶する事態です。
ノアの洪水の時には、地上の動物と鳥だけが箱舟に入り、海の生き物は水の中で生き延びました。
しかし、この裁きでは海そのものが命を奪う場となり、逃れられる場所はありません。
これまで守られてきた海の命さえも、この時には終わるのです。
聖書は「神は義をもって世界をさばかれる」(詩篇9:8)と語ります。
この裁きは無意味な破壊ではなく、罪を正しくさばき、神のご計画を完成させるためのものです。
そして、聖書はこの裁きの先に、新しい天と新しい地が備えられていることを約束しています。
それは恐怖で終わる物語ではなく、救いと回復に至る道なのです。
🗨️ つぶやき
昔から、「地球がもうだめだから火星に移住しよう」なんて話を聞くことがある。
でも、この第二の鉢の裁きの時は…きっと、ここにいるのがいやになるほどの光景なんだろうなあ。
火星に行くのって、すごくお金がかかるし、私にはムリ。
それなら、火星よりもずっと遠くて、ずっと素敵な“天”に行くほうがいいにきまってる。
しかも、そっちはお金も宇宙船もいらなくて…必要なのは、キリストを信じる信仰だけ。
神さまがちゃんと、私のための場所を用意してくれているんだもの。
🕯️「それでも、まだ待っていてくださる」――大患難が始まる前に
ラッパの音は、愛のうちに鳴り響いています。
まもなく、イスラエルがある国と平和条約を結んだときに大患難時代、偽のキリストに従う時代が始まると言われています。
それは、聖書が語る「大患難時代」――信じる者さえ試される、深く苦しいとき。どんな備えも、大患難時代には通用しません。
お金も物も頼れないその時、唯一の避け所はキリスト。
信じることこそが、あなたの命を守ります。けれど、今ならまだ間に合います。
神さまは、滅びではなく希望の道を用意してくださっています。
🌼 こどもたちへのメッセージ
海や川の魚は、神さまがくださったたいせつないのちです。
聖書には、むかしエジプトで川が血にかわったことや、さいごのときに海の魚がいなくなることが書いてあります。
これは、神さまが人びとに「かえってきなさい」とよびかけているしるしです。
いつも神さまをしんじて、やさしい心をたいせつにしましょう。
🎚️ 信仰のことば
「しかし、私たちは新しい天と新しい地を待ち望んでいる。そこには義が宿る。」(Ⅱペテロ3:13)
🖼 原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
「第二の鉢の裁きを象徴的に描いたイラスト。海が血のように赤く染まり、世界地図と無数の白い魚の死体が描かれている。」
【キャプション】
「第二の御使いが鉢を海に注ぐと、海は死者の血のようになり、その中の生き物はみな死にました(黙示録16章3節)。」
📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
🎨 らけるまの創作メモ|海が血に変わる情景を描こうとした日
この原画を描くとき、私は赤い海と白い魚のコントラストに特に心を傾けました。
魚は本来、生きて泳いでいる姿が美しいものですが、聖書のこの場面ではすべてが死に絶えています。
「命の終わり」を描くことは、心に重さを伴いましたが、それはまた「命の源である神さま」を深く考えるきっかけにもなりました。
この裁きの絵を通して、救いを選び取る大切さを静かに伝えたいと願っています。
📝 この記事のまとめ
- 第二の鉢の裁きでは海が全て血に変わる
- 出エジプト記と第二のラッパの裁きと関連がある
- 魚が全滅し、悪臭と環境破壊が起こる
- 神の裁きは救いと回復への道でもある
🕊️ 結びの祈り
愛する天の父なる神さま、
あなたのことばの中には、厳しいさばきと深いあわれみの両方があります。
私たちがあなたの声を聞き逃さず、悔い改めと信仰に生きられるように導いてください。
恐れの中にも、あなたの救いと希望を見出すことができますように。
すべてを新しくされるその日を、心から待ち望みます。
主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
🔔 次回の予告
次回は「第三の鉢の裁き」について、川と泉が血に変わる出来事を取り上げます。
📘 ヨハネの黙示録をもっとくわしく知りたい方へ
🔎 黙示録とはどんな書?終末の預言と希望のメッセージをやさしく解説しています。
🕊️ 聖書の最後に記されたこのヨハネの黙示録は、
恐れではなく、備えと希望のために与えられた、最も祝福された預言書です。
読む者、聞く者、心に留める者に祝福があると、はじめから約束されています
この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。(黙示録1:3)。
どうか心を静めて、神の御声に耳を傾けてみてください。
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