第3回:ペルガモの教会――妥協に立ち向かう信仰

金色の光に包まれたキリストが七つの燭台の中に立ち、右手に星を持ち、正面を見つめている様子。「ペルガモの教会 妥協に立ち向かう信仰」という文字が右側に表示されている。 ヨハネの黙示録

🌱 はじめに

ペルガモの教会に与えられた言葉は、信仰の中での妥協と戦う重要性を教えてくれます。真理を守る姿勢と、流されそうになる心との葛藤に対し、主はどのようなまなざしを注がれたのでしょうか。

📜 7つの教会と教会史における7つの時代

教会名象徴する時代特徴
エペソ使徒時代(紀元30〜100年)正統的な教理があるが、最初の愛から離れた教会
スミルナ迫害時代(1〜4世紀)苦しみに耐える信仰の教会
ペルガモ国家教会時代(4〜5世紀)妥協や寛容の中での信仰生活
テアテラ暗黒時代(6〜15世紀)誤った教理を許容した忍耐深い教会
サルデス宗教改革時代(16〜17世紀)外見上は生きているが霊的に死んでいた教会
フィラデルフィア大宣教時代(18〜19世紀)忠実な宣教と兄弟愛にあふれた教会
ラオデキヤ背教時代(20世紀〜現代)生ぬるく、キリストを締め出してしまった教会

🗺️ 地図で見る「七つの教会(ペルガモ)」の旅路

主イエスがパトモス島にいたヨハネを通して語られた「七つの教会への手紙」は、小アジア(今のトルコ西部)を舞台にしています。
この地図を見ると、それぞれの教会がローマ街道に沿って順に置かれていることがわかります。

黙示録に記された7つの教会が位置するアジア地方の地図。エペソをはじめ、スミルナ、ペルガモ、テアテラ、サルデス、フィラデルフィア、ラオデキヤの街が十字架のマークで示されている。
パトモス島にいたヨハネから始まり、ローマ街道に沿って伝えられた「7つの教会」への手紙。その第一歩が「エペソ」から始まり次にスミルナからペルガモの教会に進みます。

📍 地理・背景

ペルガモはスミルナから約80キロメートル北、エーゲ海から約25キロメートル東。アジア州北西部の古代都市で、知識と権力の象徴的な場所でした。巨大な図書館(蔵書20万冊)やエスクラピアス神殿(ギリシア神話の名医)がありました。他にも、ゼウスの祭壇、アテナ(ギリシア神話の女神)礼拝やディオニソス(ギリシア神話の酒の神。バッカス)礼拝などがあり、異教信仰の中心地でもありました。「サタンの座があるところ」と主が言われたほど、霊的には暗闇の強い場所だったのです。

  • この教会は、「国家と結婚した教会」の型です。
  • ペルガモとは、「結婚した」という意味です。
  • 紀元313年~5世紀末。ミラノ勅令以降、教会はローマ帝国と結婚したような状態になりました。
  • 迫害が去ると、教理的純粋性と道徳的純潔を失っていきました。
  • この教会を表現するキーワードは、「妥協」です。

📖 聖書本文(黙示録2章12~17節)

※聖句にはパブリックドメインである口語訳聖書を引用しています。

黙 2:12 ペルガモにある教会の御使に、こう書きおくりなさい。『鋭いもろ刃のつるぎを持っているかたが、次のように言われる。

黙 2:13 わたしはあなたの住んでいる所を知っている。そこにはサタンの座がある。あなたは、わたしの名を堅く持ちつづけ、わたしの忠実な証人アンテパスがサタンの住んでいるあなたがたの所で殺された時でさえ、わたしに対する信仰を捨てなかった。

黙 2:14 しかし、あなたに対して責むべきことが、少しばかりある。あなたがたの中には、現にバラムの教を奉じている者がある。バラムは、バラクに教え込み、イスラエルの子らの前に、つまずきになるものを置かせて、偶像にささげたものを食べさせ、また不品行をさせたのである。

黙 2:15 同じように、あなたがたの中には、ニコライ宗の教を奉じている者もいる。

黙 2:16 だから、悔い改めなさい。そうしないと、わたしはすぐにあなたのところに行き、わたしの口のつるぎをもって彼らと戦おう。

黙 2:17 耳のある者は、御霊が諸教会に言うことを聞くがよい。勝利を得る者には、隠されているマナを与えよう。また、白い石を与えよう。この石の上には、これを受ける者のほかだれも知らない新しい名が書いてある』。

🗂️ 聖書本文の要約と構造(黙示録2:12-17)

  1. 差出人の紹介:「鋭いもろ刃のつるぎを持っているかた」
  2. 教会への賞賛:「あなたは私の名を固く保っている」
  3. 叱責:「バラムの教えを持つ者、ニコライ派の教え」
  4. 勧告と命令:「悔い改めよ」
  5. 勝利の約束:「隠れたマナ」「白い石と新しい名」

🌺 主の評価:賞賛と叱責

ペルガモの教会は、信仰を保ちつつも妥協を許してしまっていた教会でした。信仰を貫いた忠実さとともに、異端の教えを容認していた点が叱責されています。

🔁 奨励と警告

主は、「悔い改めよ」と明確に命じられます。そうでなければ、「口の剣」で戦うと警告されます。これは、妥協を正すための主の厳粛な愛の行動です。

🌟 勝利の者への約束

悔い改めて勝利する者には、「隠れたマナ」「白い石」「新しい名」が与えられるとあります。これは、霊的な交わり、受容、そして新しいアイデンティティを象徴しています。

📝 記事のまとめ

  • ペルガモの教会は信仰を守りつつも妥協していた
  • 主は異端を容認することを厳しく叱責された
  • それでも悔い改めを呼びかけ、愛を示された
  • 勝利する者には、永遠に通じる報いがある

🕊️ 結びの祈り

主よ、
あなたの名を堅く保ちつつも、心のどこかで妥協してしまうわたしたちに、
どうか光を与えてください。
バラムの教えやこの世の誘惑に流されず、
悔い改める勇気と真理を守る力を与えてください。
新しい名をいただく日まで、主と共に歩み続けられますように。
アーメン。


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