The Tower Reaching Heaven and God’s Response — The Journey of Humanity and the Tower of Babel
🌸導入文|Introduction
ノアの洪水を経て、新たな地に足を踏み出した人類。けれどもその歩みの中で、再び神の領域に踏み込もうとする傲慢な試みがありました。「バベルの塔」の物語は、私たちに謙遜と信仰を教える、大切な聖書のエピソードです。
🖼️ 原画:『バベルの塔』(らけるま作)
Artwork: “The Tower of Babel” (by Rakeruma)

📌 この原画には、パブリックドメイン口語訳(創世記11:1~4)が入っています。
📟️ やさしい解説
Gentle Explanation
町と塔の建設
The Building of the City and Tower
ノアの箱舟が留まったアララテ地方から、人々はシンアル(後のバビロン)へと移動してきました。そこはエデンの園があったとされる地。人々は石の代わりにレンガを、モルタルの代わりに瀝青(アスファルト)を用いて都市と塔を築き始めました。
彼らが建てようとしたのは、天に届くほど高い塔。これは占星術のため、また自分たちの名を高めるためのものでした。神の領域に達しようとするその姿勢には、人間の傲慢さが見て取れます。
🖼️ 原画アイキャッチ情報
Artwork Feature Information
日本語
- 代替えテキスト:天に届こうとする塔と、その建設に励む古代の人々の姿。
- タイトル:『バベルの塔 — 天に挑む人類の物語』
- キャプション:創世記11章の前半に描かれた、レンガとアスファルトで町と塔を築こうとする人々の姿。神の領域に迫ろうとする意志と、その背景にある心の在り方を映し出しています。
English
- Alt Text: An illustration of the Tower of Babel reaching toward the sky, with people laboring in unity.
- Title: “The Tower of Babel — Humanity’s Ambition to Reach Heaven”
- Caption: A depiction of Genesis 11:1–4, where humanity seeks to build a city and a tower that reaches the heavens, revealing the pride and aspirations of the early generations.
🖼️ 原画:『言葉の混乱と離散』(らけるま作)
Artwork: “Confusion of Language and Dispersion” (by Rakeruma)

📌 この原画には、パブリックドメイン口語訳(創世記11:5~9)が入っています。
📟️ やさしい解説
Gentle Explanation
神の裁き
God’s Judgment
神は人々の心をご覧になり、天から地上へ降りて彼らの行動を確かめられました。そして神は人々の言葉を混乱させ、互いに通じなくなるようにされました。これにより、塔の建設は中止され、人々は地上に散らされていきます。
「バベル」という言葉には、「神の門」「混乱」「散らす」などの意味が含まれています。人間の傲慢によって始まった試みは、神の愛ある裁きにより止められ、新しい多様な世界が始まったのです。
🖼️ 原画アイキャッチ情報
Artwork Feature Information
日本語
- 代替えテキスト:神の手が天から現れ、言葉を乱されて混乱する人々の様子。
- タイトル:『言葉の混乱と離散 — 神の手が下された瞬間』
- キャプション:創世記11章の後半、神が言葉を混乱させて人々を散らされた場面。バベルの塔は止まり、そこから多様な言語と文化が生まれました。
English
- Alt Text: God’s hands descend from heaven as the people become confused by the sudden language division.
- Title: “Confusion of Language and Dispersion — God’s Divine Intervention”
- Caption: In Genesis 11:5–9, God confounds human language to halt their unified attempt to reach the heavens. This divine act leads to humanity’s dispersion across the earth.
🎨 らけるまの創作メモ
The Day I Drew Babel
この作品を描きながら思い起こしたのは、ハムの孫のニムロデという人物の存在です。彼はバベルの塔を建てた立役者であり、人間の力を誇示する最初の王とされています。
人間の傲慢は、アダムとエバの時代から今に至るまで続いています。神の似姿に造られた私たちは、本来お互いを尊重し、神が任された地を大切にすべき存在。その原点を、バベルの物語は静かに語りかけてくれているように思います。
🌸 今後の予定
Looking Ahead
旧約聖書の原画は、創世記11章1〜9節までをもって、ひとつの区切りを迎えます。
その理由は、「全人類に共通する起源と歩み」を描く使命が、この範囲に集約されていると示されたからです。
バベルの塔までの物語には、私たち人類が抱える根本の問いが込められています。
次回は、いよいよ原福音、創世記3章15節にある「女の子孫」、
すなわちイエス・キリストについての原画を一部ご紹介させていただきます。
闇の中にともる希望の光を、心を込めて描き出していきたいと思います🕊️✨
🙏 結びの祈り
Closing Prayer
天の父なる神様、あなたの御名をあがめます。
人間の傲慢と弱さを、あなたは憐れみとともにご覧になられます。
バベルの塔の出来事を通して、私たちが本当に目指すべきは、天の高みではなく、あなたとともに歩む謙遜な道であることを教えてください。
私たち一人ひとりが、自分の心の中に塔を建てるのではなく、あなたの御心に従う者であれますように。
イエス・キリストのお名前によって祈ります。
アーメン。
📅 この記事のまとめ
Key Points
- バベルの塔は、人間の傲慢を象徴する出来事です。
- 神は人々の言語を混乱させ、地上に散らしました。
- この章では、アブラハムの系譜の導入も見られます。
- 再記述の法則により、11章は10章の背景を補完しています。
- 神に従い、謙遜に生きることの大切さが語られています。
🌍 Summary in English
The Tower of Babel: A Story of Pride and Divine Response
In Genesis 11, humanity seeks to build a tower reaching the heavens. Their ambition, rooted in pride and a desire to make a name for themselves, prompts God to confuse their language and scatter them across the earth. This moment marks the beginning of diverse languages and nations.
Key Takeaways:
- The Tower of Babel represents human arrogance.
- God intervenes by creating language barriers.
- The dispersion introduces cultural and linguistic diversity.
- The narrative prepares the way for the introduction of Abraham.
- It reminds us of the importance of humility and following God’s will.
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