Cain and Abel — Light and Shadows Reflected in the Human Heart
🌸 Introduction
神さまのまなざしの中で生きる私たちにとって、「カインとアベル」の物語はとても深い問いかけを与えてくれます。
兄弟の間に起きた出来事は、ただの過去の物語ではなく、私たちの心の奥にある感情や信仰の姿勢を映し出しています。
ここでは、らけるまが描いた心あたたまる原画とともに、この聖書の一節をやさしく味わってみましょう。
🖼️ 原画:『カインとアベル』(らけるま作)
Artwork: “Cain and Abel” by Rakeruma

📌 この原画には、パブリックドメイン口語訳(創世記4:1〜2)が入っています。
🪷 やさしい解説|創世記4:1-2
Gentle Commentary | Genesis 4:1-2
エバがカインを産んだ時、彼女は「主によって、ひとりの人を得た」と喜びをあらわしました。
この表現は、原文では「私は主(ヤハウェ)を得た」とも読み取れます。
これは創世記3章15節にある「女の子孫」の約束を信じ、最初の息子がその成就ではないかと期待していたからです。
次に生まれたのがアベル。「アベル」という名前は「はかなさ、息、空虚」などを意味します。
これは、罪の影響が現れはじめた現実をアダムとエバが感じ取っていたことを表しているのかもしれません。
🖼 原画アイキャッチ情報
Illustration Metadata
- 🎨 日本語
- タイトル:カインとアベルのはじまり ― 創世記より
- キャプション:創世記4章1〜2節より描かれた、カインとアベルの兄弟の姿。
- 代替テキスト:農夫のカインと羊飼いのアベル、羊たちやエバの姿が描かれている。
- 🌍 English
- Title: The Beginning of Cain and Abel — From Genesis
- Caption: Illustration showing Cain the farmer, Abel the shepherd, and Eve nearby.
- Alt Text: Depiction of the story of Cain and Abel with animals and family context.
🖼️ 原画:『主へのささげ物』(らけるま作)
Artwork: “Offerings to the Lord” by Rakeruma

📌 この原画には、パブリックドメイン口語訳(創世記4:3〜7)が入っています。
🪷 やさしい解説|創世記4:3-7
Gentle Commentary | Genesis 4:3-7
時がたち、カインは地の産物を主へのささげ物としてささげましたが、それは最良のものではなく、ただの形式的な捧げ物でした。
一方、アベルは羊の初子から最良のものを、血のささげ物として捧げました。
この違いが主の御心に触れたのです。
神さまは、心からの信仰に応える方であり、外面的な行いではなく、真実の心を見ておられます。
🖼 原画アイキャッチ情報
Illustration Metadata
- 🎨 日本語
- タイトル:主へのささげ物 ― 心のまことを映す捧げもの
- キャプション:カインとアベルのささげ物の違いが描かれています。
- 代替テキスト:アベルのささげ物は炎に包まれ、カインはうつむいている。
- 🌍 English
- Title: Offerings to the Lord — Sacrifices Reflecting the Heart
- Caption: Abel’s sincere offering is accepted by God, while Cain’s is not.
- Alt Text: Visual contrast between accepted and rejected offerings.
🖼️ 原画:『カインの殺人』(らけるま作)
Artwork: “Cain’s Murder” by Rakeruma

📌 この原画には、パブリックドメイン口語訳(創世記4:8)が入っています。
🪷 やさしい解説|創世記4:8
Gentle Commentary | Genesis 4:8
嫉妬と怒りに満ちたカインは、弟アベルを人目のない野に誘い出し、彼を襲いました。
これは人類史上初めての殺人として聖書に記されており、人の心に潜む闇の深さを静かに物語っています。
🖼 原画アイキャッチ情報
Illustration Metadata
🎨 日本語
- タイトル:カインの殺人 ― 人類最初の悲劇
- キャプション:兄が弟を野で襲う、聖書における最初の殺人。
- 代替テキスト:怒りのカインと、倒れたアベルの姿。
🌍 English
- Title: Cain’s Murder — The First Tragedy of Mankind
- Caption: Cain attacks Abel in the field, marking the first murder.
- Alt Text: Cain and Abel in a tragic conflict in a barren landscape.
🖼️ 原画:『カインの裁き』(らけるま作)
Artwork: “The Judgment of Cain” by Rakeruma

📌 この原画には、パブリックドメイン口語訳(創世記4:9〜15)が入っています。
🪷 やさしい解説|創世記4:9-15
Gentle Commentary | Genesis 4:9-15
カインは裁かれ、地を離れてさまよう者となりましたが、主は彼を完全には見捨てられませんでした。
神さまはカインにしるしを与え、命を守られる約束をなさったのです。
それは、悔い改めへの希望を私たちに示しているようです。
今もなお、神は罪人が悔い改めて立ち返るのを待っておられます。
🖼 原画アイキャッチ情報
Illustration Metadata
- 🎨 日本語
- タイトル:カインの裁き ― 罪に対する神の応答
- キャプション:罪を犯したカインに対しても、神はしるしを与えて守られる。
- 代替テキスト:裁きを受けるカイン、天からは稲妻が下る。
- 🌍 English
- Title: The Judgment of Cain — God’s Response to Sin
- Caption: God judges Cain, but also protects him with a sign.
- Alt Text: Cain on the ground, struck by symbolic divine judgment from above.
🎨 らけるまの創作メモ|『カインとアベル』を描こうとした日
🎨 Rakeruma’s Creative Notes | The Day I Set Out to Paint “Cain and Abel”
このシリーズを描くとき、カインとアベルがどんな人物だったのかを、服装や表情にこめて想像しました。
カインは草木染の木綿の服、アベルは淡い赤の毛皮でいけにえの羊を象徴。
アダムがカインを、エバがアベルを見つめる様子にも、人間らしい愛情を描きました。
最も悩んだのは、殺人の場面でした。悲しみと怒りの中で、カインの嫉妬が爆発する瞬間をどう表現するかに心を砕きました。
裁きの場面では、神の怒りと同時に冷静なまなざしも感じられるように、色と構図に工夫を凝らしました。
これらの物語は、私たち自身の内面を映し出しているように感じます。
信仰のあり方、妬み、怒り、そして悔い改め。
神さまはすべてをご存知の上で、私たちが立ち返るのを待っておられるのだと、描きながら何度も心を打たれました。
🕊️ 結びの祈り
Closing Prayer
愛なる天のお父さま、
カインとアベルの物語を通して、私たちの心の奥を静かに見つめなおす機会をありがとうございます。
どうか、私たちの心が妬みや怒りに覆われるとき、あなたの声に耳を傾け、悔い改めることができますように。
あなたのまなざしの中で、清い心とまことの信仰を育んでいけますように。
読んでくださった皆さまの歩みに、平和と祝福がありますように。
アーメン。
📝 この記事のまとめ
Summary of This Article
- カインとアベルの誕生と名前の意味には深い背景がある
- 神が受け入れられたのは、ささげ物の内容と心のあり方に基づいていた
- 嫉妬と怒りが殺人に至り、人類最初の罪となった
- 神は罪を裁かれるが、同時に憐れみと希望も与えられる
- 神は今も私たちが立ち返ることを望んでおられる
🌍 Summary in English
- Cain and Abel’s story reveals profound truths about human nature and faith
- God accepted Abel’s offering due to its sincerity and symbolism of sacrifice
- Cain’s jealousy led to the first murder in human history
- Even in judgment, God extended mercy and protection
- God continues to call each of us to repentance and return to His love
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