ステパノの逮捕と死|使徒6:8-7:60

群衆に囲まれて石を投げられながらも、光に包まれて天を見上げるステパノの姿。上空には雲と光に満ちたイエスが立っておられ、画面右にはサウロが腕を組みながら衣を預かって立っている。使徒6:8〜7:60のステパノの殉教を描いた横長イラスト。 使徒の働き

🌱はじめに

人々の怒りと争いのただ中にあっても、心静かに天を仰ぐひとがいました。
ステパノの歩みは、力ある奇跡や言葉だけでなく、最後まで神を信じ、赦しをもって生きた一人の弟子の姿を映しています。
この物語に、私たちは深い慰めと希望を見いだすことができます。



📝この記事を読むとわかること

  • ステパノがなぜ逮捕されたのか
  • ステパノの長い弁明の意味と構成
  • 神の歴史と人の背きを語るステパノの信仰
  • 石打ちの中でも祈り続けたステパノの姿

📖 この箇所の文脈

ステパノは「七人の選任」によって選ばれた、信仰と聖霊に満ちた人物でした。
彼の知恵と力あるわざは、多くの人を驚かせましたが、宗教的権威を脅かすものと見なされ、偽証と共に告発されます。
それでもステパノは、人々の罪をなじるのではなく、神の歴史と恵みを語ることで応答しました。
その最後には、殉教という道が待っていましたが、彼は天を仰ぎ、最後まで主に祈り続けました。


🖼️ 原画:『ステパノの逮捕と死』(らけるま作)

恵みと力に満ちたステパノが議論の場に立ち、偽りの証人たちによって告発される様子。議会で見つめられる中、その顔が天使のように輝いている。使徒の働き6章8〜15節の内容を描いたイラスト。
「その顔は、天使の顔のように見えた」――真理を語るステパノに、人々は偽りで対抗しようとしたが、彼の内には御霊の輝きがあふれていた。
ステパノが大祭司や議会の人々の前で、イスラエルの歴史を語りながら弁明している様子。落ち着いた表情で語るステパノと、じっと耳を傾ける議員たち。使徒の働き7章1〜16節に基づくイラスト。
「兄弟たちよ、お聞きください」――ステパノは、父祖たちの物語を通して、神のご計画と恵みを静かに語り始めました。
ステパノが議会でモーセの物語を語り続け、神の導きとイスラエルの歴史を丁寧に語っている様子を描いた文字中心のページ。使徒の働き7章17〜37節に基づく。
「モーセは、神がイスラエルを導くために立てた者」――ステパノは、神の救いの働きが絶えず続いてきたことを、モーセの生涯を通して語ります。
ステパノがイスラエルの偶像礼拝と背きの歴史、そして預言者たちを迫害してきた民の姿を語り、議会に対して力強く訴える場面。文字中心のページで、使徒の働き7章38〜53節に基づく。
「あなたがたは、御使たちを通して授けられた律法を守らなかった」――ステパノの語りは、神への真実と人々の不信に光を当て、鋭く、しかし真っ直ぐに真理を突きつけます。
ステパノが天を見上げながら祈りつつ石打ちにされる殉教の場面。群衆の怒りと、ステパノの平安に満ちた姿が対比的に描かれており、上には天が開け、イエスが立っておられる姿も見える。使徒の働き7章54〜60節に基づくイラスト。
「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」――石を打たれながらも、ステパノは最後まで赦しと信仰のうちに祈り、天の栄光を仰ぎ見ました。

🪷やさしい解説

ステパノの物語は、信仰を持って生きることが必ずしも「守られる」ことではないという現実を教えてくれます。
それでも、彼が見つめていたのは、地上ではなく天の御座でした。

🕊️ 知恵と御霊に満ちた人(使徒6:8-15)

ステパノは恵みと力に満ちて、人々の中で目覚ましい奇跡としるしを行いました。
議論を挑まれても、御霊に満ちた語り口にだれも対抗できませんでした。

しかし人々は彼を陥れるために偽りの証言を立て、ついに議会に引き出します。
けれど、彼の顔は「天使の顔のように」輝いていました。

🕊️ 父祖の物語を語る(使徒7:1-53)

ステパノは、自分の身を守ろうとはせず、旧約聖書の物語を通して、神の恵みと人の背きを語り始めます。

アブラハム、ヨセフ、モーセ、荒野の民、預言者たち……神がどれほど誠実であられたかと、人々がどれほどその神に逆らってきたかを、丁寧に語ります。

そして、「あなたがたは、その義人を裏切って殺した」と、真実をまっすぐに指摘しました。

🕊️ 天を仰いで(使徒7:54-60)

その言葉に激しく怒った人々は、ステパノを石打ちにします。

けれど彼は、聖霊に満たされて天を見上げ、「イエスが神の右に立っておられる」姿を見たと語ります。

石を投げられながら、ステパノは祈ります。
「主イエスよ、私の霊をお受けください」
そして最後には、「この罪を彼らに負わせないでください」と叫び、眠るように息を引き取りました。

十字架のイエスさまと同じような、赦しの祈りでした。


🌼こどもたちへのメッセージ

こわいとき、つらいとき、ステパノは天を見上げたんだよ。
天には、イエスさまが立っていて、ステパノを見ていてくれたんだ。
イエスさまは、きみのことも、ちゃんと見ていてくださるよ。


🎚️ 弟子の告白

主よ、私の信仰はとても弱く、傷つくことを恐れてしまいます。
でも、ステパノのように、苦しみの中でも天を仰ぐ心を与えてください。
赦せないと思うときも、あなたの赦しを思い出せるように。
最後まで祈り、信じ抜く者でありたいと願います。


🖼 原画アイキャッチ情報

【代替テキスト】
1枚目:ステパノが議論の場に立ち、偽りの証人によって議会に引き出される様子。
2枚目:ステパノが歴史を語りながら、議員たちに向かって静かに語る場面。
3枚目:モーセの物語や神の導きを語るステパノの弁明の中盤。
4枚目:偶像礼拝や不従順についての厳しい言葉を語るステパノ。
5枚目:石打ちにされる中で天を仰ぎ、祈りながら殉教するステパノの姿。

【キャプション】
「天が開けて、人の子が神の右に立っておられるのが見える」――
ステパノのまなざしは、最後のときまでも、天の栄光を見上げていました。

📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
https://j-bible.jimdofree.com/


🎨 らけるまの創作メモ|天を仰ぐステパノを描こうとした日

この絵を描いた日は、何かを言い返したくなる心と静かに戦っていた日でした。
ステパノのまなざしは、争いでも怒りでもなく、ただ神さまを見つめていた――
その姿に、私自身も心を整えてもらった気がします。
誰にも理解されない中でも、見ていてくださるお方がいる。
それがこんなにも力強い希望になるのだと、描きながら思いました。


📝この記事のまとめ

  • ステパノは御霊と知恵に満ちた人だった
  • 偽証によって逮捕されたが、議会で神の歴史と恵みを語った
  • 神への従順と人の不信の対比が語られる
  • 殉教の中でも赦しを祈るステパノの姿が描かれている

🕊️ 結びの祈り

主よ、ステパノのように、あなたを見上げる信仰を私たちに与えてください。
誤解されても、苦しみにあっても、怒りではなく赦しを選べますように。
この物語に触れたすべての方が、あなたの愛とまなざしに包まれますように。

アーメン。


🔔 次回の予告

次回は、「サウロが教会を荒らす」――使徒8章1-3節の箇所を取り上げます。
迫害の中でも揺るがない教会の姿と、神のご計画を見つめていきましょう。


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聖霊が注がれ、福音が広がっていく――『使徒の働き』は、初代教会の誕生と信仰者たちの歩みを描いた物語です。弱さの中にも神さまの力が働くことを、ひとつひとつの記事を通して感じていただけますように。

使徒の働きに関する記事は、👉 こちらからご覧いただけます。

✨感謝のことば
最後まで読んでくださって、ほんとうにありがとうございます。
あなたの心に、今日も小さな光が灯りますように――
またいつでもお越しくださいね🕊️
使徒の働き
著作権
本作品は、聖書に忠実に、神様との対話の中で心を込めて描いた原画です。文化庁に著作権登録済みであり、無断使用・転載はご遠慮くださいますようお願いいたします。 This artwork was prayerfully created in faithful reflection of the Bible and through a personal dialogue with God. It is registered with the Agency for Cultural Affairs, Japan. Unauthorized use or reproduction is not permitted.
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