イエスさまが目の見えない人と、口のきけない人をいやした日

🌱はじめに

イエスさまのもとには、助けを求めて多くの人がやってきました。
その中には、目が見えない人や、言葉を話すことができない人もいました。
マタイの福音書9章では、イエスさまがその人々を深くあわれみ、静かに、しかし力強く癒された出来事が記されています。
今日は、その場面を、やさしく見つめてみましょう。

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📝この記事を読むとわかること

• イエスさまが盲人と口のきけない人をどのように癒したか
• なぜイエスさまは癒された人たちに「話さないように」と言われたのか
• イエスさまの癒しが「メシア」であるしるしだったこと
• 信仰をもって近づく人にイエスさまが応えてくださること

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🖼️ 原画：『目の見えない人と悪霊につかれた人の癒し』（らけるま作）

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🪷やさしい解説

この場面には、三人の癒しを必要とする人が登場します。
最初に出てくるのは、目の見えない二人の人たち。彼らは「ダビデの子よ、あわれんでください」とイエスさまに叫びました。
イエスさまは、彼らの家に入ってから、「あなたがたは、わたしにそれができると信じるか」と尋ねられます。
二人は「主よ、信じます」と答え、イエスさまはその信仰を喜び、目に触れて癒してくださいました。

興味深いのは、イエスさまが彼らに「だれにも話さないように」と言われたことです。
これは、イエスさまが「誤ったメシア観」が人々の中で広がるのを防ぐためでした。
人々が「癒しの力」だけに注目して、イエスさまの本当の目的――罪を赦し、神の国をもたらすこと――を見失わないようにとの配慮です。

その後、悪霊につかれて口のきけない人がイエスさまのもとに連れて来られます。
当時の人々は、悪霊の名を呼んで追い出すのが一般的でしたが、この人は話すことができません。
それでもイエスさまは、言葉を必要とせず、ただその権威によって悪霊を追い出され、口のきけない人は話すことができるようになりました。

人々は驚きました。「イスラエルの中で、こんなことは今まで見たことがない」と。
しかし、パリサイ人たちはその奇跡を見ても信じようとせず、「彼は悪霊のかしらによって悪霊を追い出しているのだ」と言ってしまいます。

イエスさまの奇跡は、単なる力ではなく、愛と信仰の応答として現れたものでした。
信じる者にそっと触れ、静かに、深く癒してくださるイエスさまのお姿がここにあります。

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🌼こどもたちへのメッセージ

イエスさまは、目が見えない人や、お話ができない人を、やさしくいやしてくれました。
わたしたちがこまっているときも、「イエスさま、たすけてください」とおねがいすると、きっとイエスさまはこたえてくれます。
だいじょうぶ。イエスさまはいつも、あなたのことを見ていてくれますよ。

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🎚️ 信仰のことば

「あなたがたの信仰どおり、あなたがたの身になるように」
――マタイの福音書 9章29節

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🖼 原画アイキャッチ情報

【代替テキスト】
イエス・キリストが二人の盲人の目に触れて癒し、さらに悪霊につかれて口のきけなかった人を癒される場面。群衆が驚き、パリサイ人が反発する様子も描かれている。マタイによる福音書9章27〜34節の場面。

【キャプション】
「あなたがたの信仰どおり、あなたがたの身になるように」――イエスは二人の盲人の目に触れ、さらに口のきけない人をも癒されました。信仰といやしが交差する奇跡の瞬間を描いたマタイ9:27-34の情景です。

📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。

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🎨 らけるまの創作メモ｜静かに、でも確かにいやされていく奇跡を描こうとした日

この原画を描いていたとき、イエスさまのまなざしがとても静かで、あたたかく、すべてを包みこむようなものに感じられました。
大声ではなく、手を触れるだけで、信じる者に力が与えられる――そんな奇跡のかたちを描いてみたいと思いました。
また、口のきけなかった人が話せるようになったときのまわりの驚きも、ほんの少しでも伝わると嬉しいです。

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📝この記事のまとめ

• イエスさまは、目の見えない二人の人を信仰によって癒された
• 癒しの後、誤ったメシア観を避けるために沈黙を命じられた
• 口のきけない人の悪霊を、言葉なしで追い出すという特別な奇跡が起こった
• 群衆は驚き、イエスをメシアと認めたが、パリサイ人たちは拒んだ
• 信仰による応答に、イエスさまは力強く、やさしく応えてくださる

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🕊️ 結びの祈り

主イエスさま、
あなたが静かに、深く、信じる者の心に触れてくださることを感謝します。
私たちの目が開かれ、あなたの光を見ることができますように。
私たちの口が開かれ、あなたの愛を語ることができますように。
信仰によって近づくすべての人に、今日もあなたのいやしが注がれますように。
アーメン。

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🔔 次回の予告

「ナザレ再訪問」マルコ6：1-6

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