🌱 はじめに
神の守りは、いつも目に見える奇跡として現れるとは限りません。
時には、制度や判断、人の手続きを通して、静かに、しかし確かに働かれます。
使徒23章後半から24章にかけて描かれるのは、
命を狙われていたパウロが、厳重な護衛のもとでカイザリヤへ移送され、
総督たちの前で訴えられ、弁明し、そしてなおも囚われの身として留め置かれる姿です。
この箇所は、「自由とは何か」「正しさとは何か」を、
私たちの心に静かに問いかけてきます。
📝 この記事を読むとわかること
- パウロがなぜカイザリヤへ移送されたのか
- ユダヤ人たちの訴えと、その本質
- パウロが恐れずに語った信仰の弁明
- 総督ペリクスの迷いと先延ばしの態度
- 神のご計画が人の歴史の中で進められていく様子
📖 この箇所の文脈
エルサレムで起こったパウロ殺害の陰謀は、神の導きによって露見しました。
ローマの千卒長は、事態の深刻さを理解し、
パウロを安全な場所であるカイザリヤへ移送する決断を下します。
そこは、ローマ総督が治める政治の中心地でした。
信仰の問題は、いよいよ「世界の権力」と向き合う段階へと進んでいきます。
🖼️ 原画:『カイザリヤ移送』(らけるま作)




🪷 やさしい解説
▸ カイザリヤ移送(23:23–35)
千卒長は、歩兵・騎兵あわせて四百七十人もの兵を用意し、
夜のうちにパウロをカイザリヤへ移送させました。
これは偶然ではなく、
神が人の制度と判断を通して、パウロの命を守られた出来事です。
神の守りは、時にとても現実的で、確実です。
▸ ユダヤ人の訴え(24:1–9)
カイザリヤでは、ユダヤ人たちが弁護士テルテロを伴い、
総督ペリクスの前でパウロを訴えます。
その訴えは、巧みな言葉に満ちていましたが、
真実よりも、排除することを目的としたものでした。
▸ パウロの弁明(24:10–23)
パウロは、感情的に反論することなく、
自分が神と人の前に、正しい良心をもって歩んできたことを語ります。
彼の弁明は、
自分を守るためではなく、
復活の希望と、神への信仰を証しするための言葉でした。
▸ ペリクスの態度(24:24–27)
ペリクスは妻ドルシラとともに、
パウロからキリスト・イエスへの信仰について聞きます。
心を動かされながらも、彼は決断を先延ばしにし、
「よい機会があれば、また呼ぼう」と言いました。
こうしてパウロは、無実でありながら、
なお囚われの身として留め置かれることになります。
🌼 こどもたちへのメッセージ
神さまは、こわい場所にいるときも、
ひとりぼっちにしません。
正しいことを選ぶのは、むずかしいけれど、
神さまは、いつも見ていて、守ってくださいます。
🎚️ 弟子の告白
主よ、
わたしは弱く、決断を先延ばしにしてしまう者です。
それでも、あなたに従いたいと願う心を、
どうか育ててください。
自由が奪われる時にも、
あなたの真理の中に立ち続けることができますように。
🖼 原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
厳重な護衛のもとでパウロがカイザリヤへ移送され、総督たちの前で訴えと弁明が行われる一連の出来事を描いた挿絵。
【キャプション】
神の守りは、静かに、しかし確かに、人の歴史の中で進められていきます。(使徒23:23–24:27)
📌 原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
https://j-bible.jimdofree.com/
🎨 らけるまの創作メモ|守られて運ばれていくパウロを描こうとした日
この原画を描きながら、
「神さまの守りは、派手でなくても十分なのだ」と感じました。
鎖につながれていても、
真理の中に立つ人は、決して縛られていない。
そんな希望を、そっと絵に込めました。
📝 この記事のまとめ
- パウロは厳重な護衛のもとカイザリヤへ移送された
- ユダヤ人たちは巧みな言葉で訴えた
- パウロは恐れず、信仰を弁明した
- ペリクスは決断を先延ばしにした
- 神の計画は静かに前進している
🕊️ 結びの祈り
主よ、
迷いの中にいる人に、あなたの光を与えてください。
決断できずに立ち止まっている心に、
あなたの御声が静かに届きますように。
この御言葉を読むすべての人に、
希望と勇気が与えられますように。
アーメン。
🔔 次回の予告
次回は、
「フェストの着任とパウロのカイザル上訴」使徒25章1–12節。
パウロの歩みは、さらに大きな舞台へと導かれていきます。
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