カイザリヤ移送|使徒23:23–24:27

厳重な護衛のもとでパウロがエルサレムからカイザリヤへ移送され、総督の前で訴えと弁明が行われ、なお牢に留め置かれるまでの一連の出来事を描いた横長の挿絵。 使徒の働き

🌱 はじめに

神の守りは、いつも目に見える奇跡として現れるとは限りません。
時には、制度や判断、人の手続きを通して、静かに、しかし確かに働かれます。

使徒23章後半から24章にかけて描かれるのは、
命を狙われていたパウロが、厳重な護衛のもとでカイザリヤへ移送され、
総督たちの前で訴えられ、弁明し、そしてなおも囚われの身として留め置かれる姿です。

この箇所は、「自由とは何か」「正しさとは何か」を、
私たちの心に静かに問いかけてきます。


📝 この記事を読むとわかること

  • パウロがなぜカイザリヤへ移送されたのか
  • ユダヤ人たちの訴えと、その本質
  • パウロが恐れずに語った信仰の弁明
  • 総督ペリクスの迷いと先延ばしの態度
  • 神のご計画が人の歴史の中で進められていく様子

📖 この箇所の文脈

エルサレムで起こったパウロ殺害の陰謀は、神の導きによって露見しました。
ローマの千卒長は、事態の深刻さを理解し、
パウロを安全な場所であるカイザリヤへ移送する決断を下します。

そこは、ローマ総督が治める政治の中心地でした。
信仰の問題は、いよいよ「世界の権力」と向き合う段階へと進んでいきます。


🖼️ 原画:『カイザリヤ移送』(らけるま作)

ローマの千卒長が兵士たちに命じ、パウロを夜のうちに厳重な護衛とともにカイザリヤへ移送する様子と、総督ペリクスに宛てた書簡の内容、移送経路の地図を描いた挿絵。
千卒長は大軍を動かし、夜のうちにパウロをカイザリヤへ移送しました。神の守りは、綿密な備えと秩序の中にも現されています。(使徒23:23–35)
総督ペリクスの前で、ユダヤ人たちが弁護士テルテロを伴い、パウロを訴える場面を描いた挿絵。玉座に座る総督と、前に立つ訴える者たち、背後で見守る兵士とパウロの姿が描かれている。
ユダヤ人たちは弁護士テルテロを通して、総督ペリクスの前でパウロを訴えました。人の言葉が交わされる中でも、神のご計画は静かに進められていきます。(使徒24:1–9)
総督ペリクスの前で、パウロが落ち着いて自らの信仰と行いについて弁明する場面を描いた挿絵。背を向けて立つパウロの姿から、静かな確信と誠実さが伝わる構図。
訴えに対して、パウロは感情的に反論せず、神と人の前に正しい良心をもって歩んできたことを静かに語りました。(使徒24:10–23)
総督ペリクスと妻ドルシラの前で、パウロがキリスト・イエスへの信仰について語り、のちに牢に留め置かれる様子を描いた挿絵。権力の前で語られる真理と、囚われの身となるパウロの対比が描かれている。
ペリクスは信仰の話に心を動かされながらも決断を先延ばしにし、パウロはなおも囚われの身として残されました。(使徒24:24–27)

🪷 やさしい解説

▸ カイザリヤ移送(23:23–35)

千卒長は、歩兵・騎兵あわせて四百七十人もの兵を用意し、
夜のうちにパウロをカイザリヤへ移送させました。

これは偶然ではなく、
神が人の制度と判断を通して、パウロの命を守られた出来事です。

神の守りは、時にとても現実的で、確実です。


▸ ユダヤ人の訴え(24:1–9)

カイザリヤでは、ユダヤ人たちが弁護士テルテロを伴い、
総督ペリクスの前でパウロを訴えます。

その訴えは、巧みな言葉に満ちていましたが、
真実よりも、排除することを目的としたものでした。


▸ パウロの弁明(24:10–23)

パウロは、感情的に反論することなく、
自分が神と人の前に、正しい良心をもって歩んできたことを語ります。

彼の弁明は、
自分を守るためではなく、
復活の希望と、神への信仰を証しするための言葉でした。


▸ ペリクスの態度(24:24–27)

ペリクスは妻ドルシラとともに、
パウロからキリスト・イエスへの信仰について聞きます。

心を動かされながらも、彼は決断を先延ばしにし、
「よい機会があれば、また呼ぼう」と言いました。

こうしてパウロは、無実でありながら、
なお囚われの身として留め置かれることになります。


🌼 こどもたちへのメッセージ

神さまは、こわい場所にいるときも、
ひとりぼっちにしません。

正しいことを選ぶのは、むずかしいけれど、
神さまは、いつも見ていて、守ってくださいます。


🎚️ 弟子の告白

主よ、
わたしは弱く、決断を先延ばしにしてしまう者です。

それでも、あなたに従いたいと願う心を、
どうか育ててください。

自由が奪われる時にも、
あなたの真理の中に立ち続けることができますように。


🖼 原画アイキャッチ情報

【代替テキスト】
厳重な護衛のもとでパウロがカイザリヤへ移送され、総督たちの前で訴えと弁明が行われる一連の出来事を描いた挿絵。

【キャプション】
神の守りは、静かに、しかし確かに、人の歴史の中で進められていきます。(使徒23:23–24:27)

📌 原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
https://j-bible.jimdofree.com/


🎨 らけるまの創作メモ|守られて運ばれていくパウロを描こうとした日

この原画を描きながら、
「神さまの守りは、派手でなくても十分なのだ」と感じました。

鎖につながれていても、
真理の中に立つ人は、決して縛られていない。

そんな希望を、そっと絵に込めました。


📝 この記事のまとめ

  • パウロは厳重な護衛のもとカイザリヤへ移送された
  • ユダヤ人たちは巧みな言葉で訴えた
  • パウロは恐れず、信仰を弁明した
  • ペリクスは決断を先延ばしにした
  • 神の計画は静かに前進している

🕊️ 結びの祈り

主よ、
迷いの中にいる人に、あなたの光を与えてください。

決断できずに立ち止まっている心に、
あなたの御声が静かに届きますように。

この御言葉を読むすべての人に、
希望と勇気が与えられますように。
アーメン。


🔔 次回の予告

次回は、
「フェストの着任とパウロのカイザル上訴」使徒25章1–12節
パウロの歩みは、さらに大きな舞台へと導かれていきます。


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