ハルマゲドンの戦い――悪の終焉とキリストの勝利(黙示録19:19-21)

白馬に乗るキリストと天の軍勢が進み、下では反キリストとその軍勢が混乱の中で倒されている様子が描かれている。獣と偽預言者が燃える火の池に投げ込まれる場面も見える。 ヨハネの黙示録

🌱はじめに

聖書は「終わりの日」に起こる最後の大戦争を「ハルマゲドンの戦い」と呼びます。
これは単なる地上の戦争ではなく、神に反逆する力と、王の王であるキリストとの決戦です。
黙示録19:19–21には、この戦いの結末――悪の終焉とキリストの勝利が描かれています。


📝この記事を読むとわかること

  • 黙示録19:19–21が示す「ハルマゲドンの戦い」の意味
  • イザヤ、エゼキエル、ゼカリヤの預言とつながる流れ
  • 戦いの7つの段階
  • 悪の最終的な敗北と火の池
  • イスラエルの救いと再臨の条件

🖼️ 原画:『ハルマゲドンの戦い』(らけるま作)

白馬に乗るキリストと聖徒たちが軍勢を率いて進み、下では反キリストとその軍勢が混乱の中で倒される様子が描かれている。獣と偽預言者が燃える火の池に投げ込まれている場面も見える。
悪の勢力と反キリストは、ついにキリストの前に倒されます。ハルマゲドンの戦いは、神の義と愛の最終的な勝利を告げる出来事です。

🪷やさしい解説

ハルマゲドンの戦いの進行を示した地図。①メギドの平野(ハルマゲドン)に諸国の軍勢が集結し、②エルサレムを陥落、③~⑤ボツラ(ヨルダンのペトラ)に進軍する流れが矢印で示されている。⑥キデロンの谷で反キリストの軍勢が滅ぼされ、⑦勝利の王キリストがオリーブ山に立つ。
ハルマゲドンの戦いの流れを示す地図。東の諸国の軍勢は①メギドに集結し、②エルサレムを攻め落とす。さらに③~⑤ボツラに進軍するが、そこに再臨されたキリストが現れて彼らを打ち破る。⑥軍勢はキデロンの谷で最終的に滅ぼされ、⑦キリストは勝利の王としてオリーブ山に立つ。

⚔️ ハルマゲドンの戦いの段階

聖書全体を読むと、この戦いは単純な一場面ではなく、次のような流れを持っています。

  1. 反キリストが諸国の軍隊を召集し、ハルマゲドン(メギドの平野)に集結する。
  2. 軍勢はエルサレムを陥落させる。
  3. さらにボツラ(ヨルダンのペトラ)に避難するユダヤ人を滅ぼそうと進軍する。
  4. そのとき、悔い改めの霊がユダヤ人に注がれ、彼らはイエスをメシアと受け入れる。
  5. キリストがボツラに再臨し、軍勢を打ち破る。
  6. 軍勢はエルサレムへ退却するが、最後にキデロンの谷で滅ぼされる。
  7. そしてキリストは勝利の王としてオリーブ山に立つ。

🔥 戦いの結末(黙示録19:20–21)

  • 獣(反キリスト)と偽預言者は捕らえられ、生きたまま硫黄の燃える火の池に投げ込まれる。
  • その軍勢はキリストのことばの剣によって滅ぼされ、多くの死体が鳥に食われると記されています。

これは恐ろしい裁きの光景ですが、同時に悪の終わりと神の義の勝利を告げています。


🌼こどもたちへのメッセージ

イエスさまは、さいごにはぜったいにかちます。
どんなにわるい力があつまっても、
「王の王」であるイエスさまのちからにはかないません。
だから、こどもたちもあんしんして、イエスさまをしんじていてね。


🎚️ 信仰のことば

「そして獣は捕らえられた…この両者とも、生きながら硫黄の燃えている火の池に投げ込まれた。」
― 黙示録 19章20節


🖼 原画アイキャッチ情報

【代替テキスト】
白馬に乗るキリストと聖徒たちが軍勢を率いて進み、下では反キリストとその軍勢が混乱の中で倒される様子が描かれている。獣と偽預言者が燃える火の池に投げ込まれている場面も見える。

【キャプション】
悪の勢力と反キリストは、ついにキリストの前に倒されます。
ハルマゲドンの戦いは、神の義と愛の最終的な勝利を告げる出来事です。

📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。


🕯️「それでも、まだ待っていてくださる」――大患難が始まる前に

ラッパの音は、愛のうちに鳴り響いています。

まもなく、イスラエルがある国と平和条約を結んだときに大患難時代、偽のキリストに従う時代が始まると言われています。
それは、聖書が語る「大患難時代」――信じる者さえ試される、深く苦しいとき。

どんな備えも、大患難時代には通用しません。
お金も物も頼れないその時、唯一の避け所はキリスト。
信じることこそが、あなたの命を守ります。

けれど、今ならまだ間に合います。
神さまは、滅びではなく希望の道を用意してくださっています。


🎨 らけるまの創作メモ|悪の終焉を描こうとした日

この絵を描くとき、重く暗い気持ちにならないよう祈りながら筆をとりました。
裁きの光景は恐ろしく見えますが、その奥には神の義と平和の完成があります。
火の池に投げ込まれる反キリストの姿を描きながら、
「悪の力はいつまでも続かない」という希望を表現したかったのです。


📝この記事のまとめ

  • ハルマゲドンの戦いは黙示録19:19–21に記されている
  • イザヤ、エゼキエル、ゼカリヤの預言と結びついて展開する
  • 戦いは7つの段階で進む
  • 結末は、獣と偽預言者の火の池への投げ込み
  • 悪の終焉は、神の義と平和の完成を告げる

🕊️ 結びの祈り

主よ、あなたの義なる勝利をほめたたえます。
この世に不正と悪があっても、最後にはあなたが必ず勝利されると信じます。
どうか私たちが恐れることなく、あなたに従う者として歩み続けられますように。
そして、イスラエルも諸国民も、真の救い主イエス・キリストを受け入れる日が速やかに訪れますように。
アーメン。


🔔 次回の予告

次回は「サタンの縛り」(黙示録20:1–3)を取り上げます。
ハルマゲドンの戦いの後、御使いが天から下り、サタンを捕えて底知れぬ淵に閉じ込める場面です。

サタンは千年間の間、諸国民を惑わすことができなくなります。
これは、キリストの千年王国が平和と義によって始まることを告げる重要な出来事です。

「悪の支配の終わり」と「神の平和の始まり」がどのように描かれているのか――
ともにみことばを開いて心静かに味わっていきましょう。


📘 ヨハネの黙示録をもっとくわしく知りたい方へ

🔎 黙示録とはどんな書?終末の預言と希望のメッセージをやさしく解説しています。

🕊️ 聖書の最後に記されたこのヨハネの黙示録は、
恐れではなく、備えと希望のために与えられた、最も祝福された預言書です。
読む者、聞く者、心に留める者に祝福があると、はじめから約束されています

この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。(黙示録1:3)。

どうか心を静めて、神の御声に耳を傾けてみてください。

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