パウロが議会の前に立たされる|使徒22:30–23:10

議会の前に立つパウロが復活の希望について証しを語る中、パリサイ人とサドカイ人が激しく議論し、場が分裂していく様子を描いた横長の原画。 使徒の働き

🌱 はじめに

人の前に立たされ、
自分の言葉ひとつで場の空気が変わってしまう――
そんな緊張の中に置かれると、心はとても小さく感じます。

パウロはこの日、
怒りに満ちた群衆の前ではなく、
今度は「議会」という権威ある場に立たされました。

そこでも彼は、自分を守るためではなく、
神の前に誠実であろうとします。


📝 この記事を読むとわかること

  • なぜパウロが議会の前に立たされたのか
  • パウロが語った言葉の本当の意味
  • 議会が分裂した理由
  • 神が混乱の中でも働いておられること

📖 この箇所の文脈

千人隊長は、
ユダヤ人たちがなぜこれほどまでに
パウロを訴え出るのか、その理由を知ろうとしました。

そこで彼は、
パウロを解放し、祭司長たちと全議会を集め、
正式な場で彼を立たせます。

人間の裁きの場に見えるこの場所で、
実は、神の真理が静かに語られようとしていました。


🖼️ 原画:『パウロが議会の前に立たされる』(らけるま作)

パウロが議会の前に立ち、神への信仰と復活の希望を語る中で、パリサイ人とサドカイ人の間に激しい議論が起こり、場が混乱していく様子を描いた原画。
議会の前に立たされたパウロは、復活の希望について証しを語り、その言葉によって議会は大きな議論と分裂に包まれた(使徒の働き22章30節〜23章10節)。

🪷 やさしい解説

● 清い良心をもって立つパウロ(22:30–23:5)

パウロは議会を見渡し、こう言いました。

「兄弟たちよ、わたしは今日まで、神の前に、ひたすら明らかな良心にしたがって行動してきた」23:1

この言葉は、
自分を誇るためではなく、
神の前に正直に生きてきたという告白でした。

しかし、その言葉に反応した大祭司は、
彼を打つよう命じます。

正しい言葉が、
必ずしも正しく受け取られるとは限らない――
その厳しさが、ここにあります。


● 復活の希望がもたらした分裂(23:6–9)

パウロは議会の中に、
パリサイ人とサドカイ人がいることに気づきます。

そこで彼は、

「わたしは、死人の復活の望みをいだいていることで、裁判を受けているのである」23:6

と語りました。

この一言で、議会は二つに分かれます。

復活を信じる者と、
それを否定する者。

真理は、ときに人々を分けます。
しかしそれは、
光が闇を照らすときに起こる自然なことでもあります。


● パリサイ人とサドカイ人のちがい

議会の中には、主に パリサイ人サドカイ人 という、考え方の大きく異なる二つのグループがいました。

パリサイ人の特徴

  • 律法と預言者の言葉を大切にしていた
  • 死者の復活、天使、霊の存在を信じていた
  • 日常生活の中で、神に従って生きようとする人々が多かった
  • 民衆からの支持も比較的厚かった

パウロ自身は、もともとこの パリサイ人 の一人でした。


サドカイ人の特徴

  • 主に祭司長や上流階級に属していた
  • モーセ五書(律法書)だけを重視していた
  • 復活や天使、霊の存在を否定していた
  • 現実的・政治的な立場をとる人々が多かった

神殿の運営や、ローマとの関係を重視していたのが、サドカイ人です。


なぜ議会は分裂したのか

パウロが
「わたしは、死者の復活の望みのために裁かれているのです」
と語った瞬間――

それは、

  • パリサイ人には「共感できる信仰の核心」
  • サドカイ人には「受け入れられない教え」

だったからです。

その結果、
議会は「パウロをどう裁くか」から、
「復活を信じるかどうか」という問題へと移り、
激しい議論と分裂が起こった
のです。


● 神が守られたパウロ(23:10)

議論は激しさを増し、
パウロが引き裂かれてしまう危険が生じました。

そのとき、千人隊長は兵士たちに命じ、
パウロを議会の中から連れ出し、
兵営へと守って連れて行かせます。

神はこの日も、
制度や権力を用いて、
ご自身のしもべを守られました。


🌼 こどもたちへのメッセージ

みんなとちがう考えを言ったとき、
こわくなったことはあるかな?

でもね、
神さまは、
ほんとうのことを話す勇気を、
ちゃんと見ていてくださるよ。

ひとりぼっちに見えても、
神さまは、すぐそばにいるんだよ。


🎚️ 弟子の告白

主よ、
わたしは人の目を気にしてしまい、
本当の思いを飲み込んでしまう弱い弟子です。

それでも、
議会の前に立ち、
あなたへの希望を語ったパウロの姿に、
勇気をいただきます。

人にどう見られるかよりも、
あなたに誠実でありたいと願います。


🖼 原画アイキャッチ情報

【代替テキスト】
パウロが議会の前に立ち、復活の希望について語る中で、パリサイ人とサドカイ人の間に議論と分裂が起こる場面を描いた原画。

【キャプション】
議会の前に立たされたパウロは、復活の希望を証しし、その言葉によって議会は大きく揺り動かされた(使徒22章30節〜23章10節)。

📌 原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
https://j-bible.jimdofree.com/


🎨 らけるまの創作メモ|静かな言葉が場を揺らした日

この場面を描きながら、
声の大きさよりも、
真実そのものが持つ力を感じました。

パウロは叫びません。
でも、その静かな一言が、
議会全体を揺らしました。

この原画が、
声が届かないと感じている誰かの心に、
そっと寄り添えたら嬉しいです。


📝 この記事のまとめ

  • パウロは議会の前に立たされた
  • 清い良心をもって語った言葉が誤解を生んだ
  • 復活の希望が議会を分裂させた
  • 神は混乱の中でもパウロを守られた

🕊️ 結びの祈り

主よ、
声を上げることが怖いとき、
どうかあなたの平安で包んでください。

読んでくださった一人ひとりが、
真実を語る勇気と、
守られている安心を受け取れますように。

イエス・キリストのお名前によって祈ります。
アーメン。


🔔 次回の予告

次回は、
「パウロのそばに立たれる主イエス」|使徒23章11節
闇の中で、主が静かに語られる場面へと進みます。


📚関連記事

聖霊が注がれ、福音が広がっていく――『使徒の働き』は、初代教会の誕生と信仰者たちの歩みを描いた物語です。弱さの中にも神さまの力が働くことを、ひとつひとつの記事を通して感じていただけますように。

使徒の働きに関する記事は、👉 こちらからご覧いただけます。

✨感謝のことば
最後まで読んでくださって、ほんとうにありがとうございます。
あなたの心に、今日も小さな光が灯りますように――
またいつでもお越しくださいね🕊️
使徒の働き
著作権
本作品は、聖書に忠実に、神様との対話の中で心を込めて描いた原画です。文化庁に著作権登録済みであり、無断使用・転載はご遠慮くださいますようお願いいたします。 This artwork was prayerfully created in faithful reflection of the Bible and through a personal dialogue with God. It is registered with the Agency for Cultural Affairs, Japan. Unauthorized use or reproduction is not permitted.
Ark of Grace Galleryをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました