経済的・政治的バビロンの滅び|黙示録18章に見る終わりの警告

赤い血の海と黄金色の大陸で描かれた世界地図の前に立つ御使いが、地図上の「BABYLON」と書かれた地点を指差している。 ヨハネの黙示録

🌱はじめに

黙示録18章には、反キリストによって築かれた「大バビロン」――終わりの時代における世界の経済と政治の中心地の、劇的な崩壊が描かれています。富と栄光に満ち、繁栄していたこの都は、神の義によって一瞬にして裁かれ、跡形もなく消え去ります。

本記事では、らけるまさんの原画3枚とともに、黙示録18章の内容をやさしく読み解きます。終わりの時代にあっても、神の正しさと希望が揺るがないことを、静かに心に刻んでいきましょう。


📝この記事を読むとわかること

  • 経済的・政治的バビロンとは何か
  • 終わりの時代における世界支配の構造
  • 大バビロンの崩壊と神の正義の実現
  • 嘆く者と喜ぶ者、それぞれの立場
  • 完全な滅びと再臨への希望

🖼️ 原画1:『経済的・政治的バビロンの崩壊』(らけるま作)

赤く染まった世界地図の上に、大きく描かれた御使いの姿。御使いは指差しながら話しており、地図上には「バビロン」の印がある。
世界の富と権力を象徴する「バビロン」の崩壊は、神の義が地に現れるときのしるし。罪に満ちた栄光は、一日で滅びに至ります。

🍷やさしい解説

この絵に描かれている「大バビロン」は、終わりの時代に反キリストによって再建される都市で、世界の政治と経済の中心となります。

患難期の後半3年半、この都市から反キリストが全世界を支配し、多くの王や商人たちがその力に加担し、地位と富を手に入れます。

しかし神はこの都を裁かれます。裁きの前には、ユダヤ人たちに避難勧告が出され、彼らは命を守って逃れていきます。

都市は、犯した罪に対して倍の罰を受け、神の義によって一瞬のうちに焼き尽くされます。そしてそこは、悪霊どもの住みかとなり、荒れ果てたまま千年王国の間も残されます。


🌼こどもたちへのメッセージ

せかいで いちばん ゆたかで つよかった「バビロン」という まちは、 かみさまの さばきで、たちまち なくなってしまいました。

どんなに おおきくても、 かみさまに そむいたものは、ながくは つづきません。

でも、イエスさまを しんじて したがうひとは、 さいごまで まもられます。しんじて まっすぐ あるいていこうね。


🎓信仰のことば

「このよなる市は、もう永遠にあらわれない。」 ―― 黙示録18章21節


🖼 原画アイキャッチ情報(原画1)

【代替テキスト】 赤く染まった世界地図の上に、大きく描かれた御使いの姿。御使いは指差しながら話しており、地図上には「バビロン」の印がある。

【キャプション】 世界の富と権力を象徴する「バビロン」の崩壊は、神の義が地に現れるときのしるし。罪に満ちた栄光は、一日で滅びに至ります。

【備考】原画にはパブリックドメイン口語訳を含みます。


🖼️ 原画2:『焼き尽くされる大バビロン』(らけるま作)

炎に包まれ、黒煙を上げて燃え落ちる都市を遠くから見守る、多くの民族や階層の人々。
世界中の富と贅沢を集めた都「バビロン」が、一瞬にして裁かれ、灰となる。 その姿を見て嘆く人々。

🍷やさしい解説

大バビロンの崩壊を見て、地上では三組の人々が嘆きの声をあげます。

まずは反キリストと共に世界を治めていた 地上の王たち

次に、反キリストに従って富を得ていた 商人たち

そして、世界中の商品を運んでいた 海運業者たち

この3組の人々は、突如としてすべてを失い、遠くから火の煙を見て泣き悲しみます。

一方で、神に苦しめられてきた 聖徒たち、使徒たち、預言者たち は喜びます。

それは、大バビロンの滅びによって神の正義が現されたから。

そしてそれ以上に、 キリストの再臨が近づいている という希望のしるしだからです。


🖼 原画アイキャッチ情報(原画2)

【代替テキスト】 炎に包まれ、黒煙を上げて燃え落ちる都市を遠くから見守る、多くの民族や階層の人々。

【キャプション】 世界中の富と贅沢を集めた都「バビロン」が、一瞬にして裁かれ、灰となる。 その姿を見て嘆く人々が描かれています。

【備考】原画にはパブリックドメイン口語訳を含みます。


🖼️ 原画3:『大バビロンの完全な滅び』(らけるま作)

 天から御使いが大きな石を持って海へ投げ落とそうとしている場面。下には赤い海と黒い石。
大バビロンは激しく倒され、永遠に沈黙へと入ります。 神の義が完全に現れ、終わりの終わりが訪れました。

🍷やさしい解説

この絵は、大バビロンが完全に滅びたことを表す象徴的な場面です。

御使いが大きな石を海へ投げ込むように、都は跡形もなく激しく打ち倒されます。

もうこの都では、音楽も、祝いの声も、職人の働きも、商人のにぎわいも、 一切聞こえなくなります。

そこは、かつて神のことばを語った預言者たちや、信仰を守った聖徒たちの血が流された場所。

神の義は遂げられ、都は永遠に沈黙することになります。

この深い静けさは、キリストの再臨と、神の国のはじまりへの希望の前触れです。


💼 原画アイキャッチ情報(原画3)

【代替テキスト】 天から御使いが大きな石を持って海へ投げ落とそうとしている場面。下には赤い血の海と黒い石。

【キャプション】 大バビロンは激しく倒され、永遠に沈黙へと入ります。 神の義が完全に現れ、終わりの終わりが訪れました。

【備考】原画にはパブリックドメイン口語訳を含みます。


🕯️「それでも、まだ待っていてくださる」――大患難が始まる前に

ラッパの音は、愛のうちに鳴り響いています。

まもなく、イスラエルがある国と平和条約を結んだときに大患難時代、偽のキリストに従う時代が始まると言われています。
それは、聖書が語る「大患難時代」――信じる者さえ試される、深く苦しいとき。

どんな備えも、大患難時代には通用しません。
お金も物も頼れないその時、唯一の避け所はキリスト。
信じることこそが、あなたの命を守ります。

けれど、今ならまだ間に合います。
神さまは、滅びではなく希望の道を用意してくださっています。


🎨 らけるまの創作メモ|沈黙の中に満ちる光

この三枚を描いたとき、心の中で響いていたのは「神の義は遅れることなく、必ず成し遂げられる」ということばでした。

大バビロンの崩壊は恐ろしい場面ではありますが、それは闇が終わる印であり、まことの光が差し込む前の静けさでもあります。

神のご計画は、私たちの思いを越えて正しく、深く、そしてやさしい。だからこそ、どんなときも主の正しさを信頼して歩みたい――その思いを込めて描きました。


📍この記事のまとめ

  • 経済的・政治的バビロンは反キリストが築く終末の中心都市
  • 神はその罪に応じて倍のさばきを下される
  • 都の滅びを見て、王・商人・海運業者が嘆く
  • 聖徒・使徒・預言者たちは再臨の近さを喜ぶ
  • 最後にバビロンは跡形もなく倒され、永遠に沈黙する

🕊 結びの祈り

主よ、 目に見えるものがどれほど大きく、強く思えても、 あなたの正しさはそれを超えて、静かに、そして確かに現れます。

どんなに闇が深くとも、その背後にあるあなたの光を信じて、 この世にあっても、あなたの真理の中を歩ませてください。

大バビロンが崩れ去ったように、私たちの心からも高慢と偽りを取り除き、 まことの信仰と希望によって、新しい一歩を踏み出せますように。

すべての読者とその歩みを、主の御手におゆだねして祈ります。

主イエス・キリストの御名によって。アーメン。


🔔 次回の予告

次回は、黙示録19章に記されている「キリストの再臨」「子羊の婚宴」について、 やさしいイラストと共にご紹介していきます。

救いの完成と喜びの時が、もうすぐそこまで近づいています。


📘 ヨハネの黙示録をもっとくわしく知りたい方へ

🔎 黙示録とはどんな書?終末の預言と希望のメッセージをやさしく解説しています。

🕊️ 聖書の最後に記されたこのヨハネの黙示録は、
恐れではなく、備えと希望のために与えられた、最も祝福された預言書です。
読む者、聞く者、心に留める者に祝福があると、はじめから約束されています

この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。(黙示録1:3)。

どうか心を静めて、神の御声に耳を傾けてみてください。

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