🌱 はじめに
神の御使いたちが順にラッパを吹くたびに、地は揺らぎ、自然が打たれ、人の心が試されていきます。
第四と第五のラッパでは、天の光が消え、見たこともない災いが地上にあらわれます。
それはまるで、「最後の警告」が鳴り響いているかのようです。
この厳しい裁きの背後にも、神のあわれみが注がれていることを、聖書は静かに語っています。
📝 この記事を読むとわかること
- 黙示録8:12〜9:12に記されたラッパの裁きの内容
- 太陽・月・星が暗くなり、地が覆われる暗闇の意味
- 「いなごのわざわい」とは何か、なぜ五か月なのか
- 今を生きる私たちが、この箇所から受け取るべきメッセージ
- 子どもたちにも伝えたい「神さまの守りと導き」
🖼️ 原画:『第四・第五のラッパ』(らけるま作)

🪷 やさしい解説
第四のラッパが吹かれると、太陽、月、星の三分の一が打たれ、光が失われていきます。
世界が暗闇に包まれる中、「わざわい、わざわい、わざわい」という声が空に響き渡ります。
そして第五のラッパでは、底知れぬ穴(アビス)が開かれ、そこから「いなごのような者たち」が現れます。
この「いなご」は、地の草ではなく、人間の額に神のしるしをもたない者を苦しめます。
しかもその苦しみは、五か月間続き、死にたくても死ねないという極限の状態が描かれています。
私たちは小さな痛みでも病院へ行き、薬を求めます。けれどこの裁きでは、助けも、終わりもなく、逃げ場もないのです。
このような裁きが起こる前に、神さまは繰り返し悔い改めを呼びかけておられます。
今は、その声に応えることのできる、恵みのときなのです。
🕯️「それでも、まだ待っていてくださる」――大患難が始まる前に
ラッパの音は、愛のうちに鳴り響いています。
まもなく、イスラエルがある国と平和条約を結んだときに大患難時代、偽のキリストに従う時代が始まると言われています。
それは、聖書が語る「大患難時代」――信じる者さえ試される、深く苦しいとき。けれど、今ならまだ間に合います。
神さまは、滅びではなく希望の道を用意してくださっています。
🌼 こどもたちへのメッセージ
たいようやおつきさまのひかりが見えなくなったら、こわくなるよね。
だけど、イエスさまは、どんなにくらくても、わたしたちの心の中にともしびをつけてくれるよ。
イエスさまのなまえをよぶと、こわさもにげていくよ。
🎚️ 信仰のことば
「主はある人たちがおそいと思っているように、その約束をおそくされたのではなく、…すべての人が悔い改めに至ることを望んで、あなたがたに対してながく忍耐しておられるのである。」
(Ⅱペテロ3:9 口語訳)
神の裁きは、ただの怒りではありません。
それは、目を覚まし、神のもとに立ち返るチャンスとして与えられているのです。
🖼 原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
黙示録8章と9章の第四・第五のラッパの裁きを描いたイラスト。空が暗くなり、太陽・月・星の三分の一が暗くなる様子と、底知れぬ穴から現れたいなごが人々を苦しめる場面が、手描きで丁寧に表現されている。
【キャプション】
『第四・第五のラッパ』(らけるま作)
太陽と星の光が消え、空には「わざわいだ」という叫びが響きます。
底知れぬ穴から出てきたいなごたちは、人々に激しい痛みを与えますが、それでも神は信じる者を守られます。
このラッパの音もまた、悔い改めと希望へのよびかけなのです。
📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
🎨 らけるまの創作メモ|「闇の中のよび声」を描こうとした日
この回を描くとき、こわいだけでは終わらない絵にしたいと願いました。
暗い空や、いなごの恐ろしさ、逃げまどう人の姿――それらの中に、「神さま、助けて」とさけぶような色を忍ばせました。
神さまは、たとえ裁きの中でも、耳をふさがずに私たちの声を聞いてくださる。
そんな信頼をこめて、この絵を仕上げました。
📝 この記事のまとめ
- 第四のラッパでは、光が失われ、暗闇が地を覆う
- 第五のラッパでは、底知れぬ穴から霊的ないなごが現れる
- 苦しみは五か月間続き、死を望んでも逃れられない
- 神の裁きは、悔い改めへの最後のチャンスとして与えられている
- 光が消えても、主の救いのよび声は消えていない
🕊️ 結びの祈り
主よ、
あなたが語られる裁きのことばに、私たちの耳と心を開いてください。
光が消え、苦しみが襲うような日が来ても、あなたのもとに逃れる道がありますように。
どうか、この記事を読むひとりひとりが、まだ恵みの時にあなたのもとに立ち返り、
イエスさまの光の中に生きる決心ができますように。
わたしたちを、闇から守り、希望の道へと導いてください。
アーメン。
🔔 次回の予告
第六のラッパ — 黙示録9:13〜21
📘 ヨハネの黙示録をもっとくわしく知りたい方へ
🔎 黙示録とはどんな書?終末の預言と希望のメッセージをやさしく解説しています。
🕊️ 聖書の最後に記されたこのヨハネの黙示録は、
恐れではなく、備えと希望のために与えられた、最も祝福された預言書です。
読む者、聞く者、心に留める者に祝福があると、はじめから約束されています
この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。(黙示録1:3)。
どうか心を静めて、神の御声に耳を傾けてみてください。
コメント