第七の鉢の裁き――再臨に向かう天地のゆらぎ(黙示録16:17–21)

黙示録16:17–21の「第七の鉢の裁き」を象徴するアイキャッチ画像。雷のような空とひび割れた大地の間に、天から白いしずくが降り注ぎ、天地の裂け目が印象的に描かれている。中央に赤文字で「第七の鉢の裁き――再臨に向かう天地のゆらぎ(黙示録16:17-21)」と記されている。 ヨハネの黙示録

🌱はじめに

聖書の最後の書・黙示録には、時の終わりに神が世界に下されるさばきが描かれています。中でも「第七の鉢」は、すべての裁きの締めくくりとして、壮大で恐ろしい出来事をもたらします。天からの声、歴史上かつてなかった大地震、そして人々の上に降り注ぐ巨大な雹。それらは、再臨を迎える直前のしるしであり、神のご計画がすべて完成する合図でもあります。今日は、この箇所を原画とともに、やさしく味わってみましょう。


📝この記事を読むとわかること

  • 「第七の鉢の裁き」とは何か
  • 再臨におけるユダヤ人の重要な役割
  • 黙示録16章のメッセージをイラストと共に味わう
  • 天変地異が意味する霊的な背景
  • 原画に込めた創作の想い

🖼️ 原画:『第七の鉢の裁き』(らけるま作)

黙示録16:17–21に描かれた「第七の鉢の裁き」の象徴的なイラスト。天から地に向かっていなずまが降り、激しい地割れが走る地上が描かれている。神の怒りの最終的な現れとしての天変地異――空からの声、大地震、都市の崩壊、巨大な雹などが視覚的に表現されている。
『第七の鉢の裁き』 「事はすでに成った」――聖所からの声と共に、神の最後のさばきが全地に下される。これはキリスト再臨直前に起こる出来事であり、神の義と約束の完成を示している。(黙示録16:17–21)

🪷やさしい解説

第七の御使いが、神の怒りの鉢を空中に注ぎます。すると、聖所から「事はすでに成った」という声が響きます。これまでにない激しい地震が地を裂き、大都市は崩壊し、エルサレムは三つに分かれます。35キログラムほどの重さの雹が天から降り、人々はその災いに耐えきれず、神をのろいました。

これはただの怒りの表現ではなく、神の約束の成就、すなわち「義なるさばき」がすべてを貫く場面です。再臨の時、イエスをメシアとして受け入れるユダヤ人たちの祈りが聞かれキリストがオリーブ山に立たれます

 わたしはダビデの家およびエルサレムの住民に、恵みと祈の霊とを注ぐ。彼らはその刺した者を見る時、ひとり子のために嘆くように彼のために嘆き、ういごのために悲しむように、彼のためにいたく悲しむ。(ゼカリヤ12:10)。

神のご計画は、時を越えて今も動いています。

第七の鉢が注がれた時、神のご計画はついに最終段階へと進みます。エルサレムは三つに裂かれ、この時、すでに存在していた第三神殿も破壊されると考えられます。けれど、それは終わりではありません。神の国である千年王国が訪れる準備として、第四神殿――主の栄光が満ちる新たな神殿が建てられるのです。

一つひとつの出来事は、ただの歴史の断片ではなく、すべてが神のご計画のピース。裁きの中にも、新しい秩序と恵みへの移行が静かに進められています。


🕯️「それでも、まだ待っていてくださる」――大患難が始まる前に

ラッパの音は、愛のうちに鳴り響いています。

まもなく、イスラエルがある国と平和条約を結んだときに大患難時代、偽のキリストに従う時代が始まると言われています。
それは、聖書が語る「大患難時代」――信じる者さえ試される、深く苦しいとき。

どんな備えも、大患難時代には通用しません。
お金も物も頼れないその時、唯一の避け所はキリスト。
信じることこそが、あなたの命を守ります。

けれど、今ならまだ間に合います。
神さまは、滅びではなく希望の道を用意してくださっています。


🌼こどもたちへのメッセージ

神さまは、すべてのことを正しく見ておられます。こわいことや大変なこともあるけれど、最後には神さまの光がすべてを包みます。イエスさまは、私たちを守ってくださる救い主。わたしたちはいつもイエスさまを信じていれば大丈夫だよ。


🎚️ 信仰のことば

「事はすでに成った。」
――黙示録16:17(口語訳)

このひとことは、神のご計画が完全に成し遂げられたことを示す、深く重みのあることばです。

神のご計画は、人の想いを超えて、壮大で確かです。
――終わりの裁きの中に、新しい神殿と御国の希望がある。


🖼 原画アイキャッチ情報

【代替テキスト】
黙示録16:17–21に描かれた「第七の鉢の裁き」の象徴的なイラスト。天から地に向かっていなずまが降り、激しい地割れが走る地上が描かれている。神の怒りの最終的な現れとしての天変地異――空からの声、大地震、都市の崩壊、巨大な雹などが視覚的に表現されている。

【キャプション】
『第七の鉢の裁き』
「事はすでに成った」――聖所からの声と共に、神の最後のさばきが全地に下される。これはキリスト再臨直前に起こる出来事であり、神の義と約束の完成を示している。(黙示録16:17–21)

📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。


🎨 らけるまの創作メモ|終わりと希望を描こうとした日

この作品を描いたとき、恐ろしい場面をただ怖く描くのではなく、「神の正しさ」と「約束の成就」という静かな希望をこめたいと思いました。ひび割れた大地と、いなずま光、巨大な雹が降り注ぐ。そのあいだにある張りつめた空気の中に、天から響く「成った」という声の重みを想像しました。
裁きの向こうには、新しい始まりがあります――それを心に留めながら筆を進めました。


📝この記事のまとめ

  • 第七の鉢は、神の怒りの裁きの最終段階
  • 空からの声と共に、全地を揺るがす大地震が起こる
  • エルサレムは三つに裂かれ、人々は雹の災いに苦しむ
  • この裁きの直後にキリストの再臨がある
  • 再臨にはユダヤ人たちの悔い改めとメシア受け入れが鍵
  • 神の約束は、すべて真実で、永遠に成し遂げられる

🕊️ 結びの祈り

主よ、
あなたのご計画は時を越えて、確かに進んでいます。
私たちが見る世界の揺れや裁きのような出来事も、あなたの御手の中では、
すべてが新しい始まりへとつながる希望のしるしです。

主に信頼する者には、裁きではなく、永遠の希望と祝福が与えられていることを、
心から感謝します。
なんという恵みでしょうか――
この壮大なご計画に立ち会い、あなたの栄光を見る者とされることは。

どうか、これを読む一人ひとりが、
日々の中であなたに信頼し、希望の光を見上げて歩むことができますように。

主イエス・キリストの御名によって祈ります。
アーメン。


🔔 次回の予告

次回は、「大バビロンのさばき」黙示録17章1-6について、やさしくひもといていきます。神がご覧になる“人の栄え”とは何かを、一緒に考えてみましょう。


📘 ヨハネの黙示録をもっとくわしく知りたい方へ

🔎 黙示録とはどんな書?終末の預言と希望のメッセージをやさしく解説しています。

🕊️ 聖書の最後に記されたこのヨハネの黙示録は、
恐れではなく、備えと希望のために与えられた、最も祝福された預言書です。
読む者、聞く者、心に留める者に祝福があると、はじめから約束されています

この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。(黙示録1:3)。

どうか心を静めて、神の御声に耳を傾けてみてください。


コメント

タイトルとURLをコピーしました