🌱はじめに
携挙、大患難、獣の刻印――すべての預言が終わりに近づくとき、ついに「王の王」であるイエス・キリストが、栄光のうちに再び地上に来られます。この記事では、キリストの再臨が持つ意味と希望について、黙示録をもとにやさしく見ていきます。
📌この記事を読むとわかること
- キリストの地上再臨とは何か(携挙との違い)
- 黙示録19章に描かれた栄光の主の姿
- ハルマゲドンの戦いと勝利
- サタンの捕縛と千年王国の始まり
- 私たちに与えられる希望と確信
🖼️ 原画:『キリストの地上再臨』

🪷やさしい解説:キリストの地上再臨――栄光の王のご到来
キリストの再臨とは?携挙との違い
携挙は、主が空中まで来られて、信じる者たちを天に引き上げる出来事(1テサロニケ4:16-17)。それに対し、地上再臨はキリストが聖徒たちとともに地に戻り、王として支配を始められることです。
再臨の目的は、反キリストとその軍勢に勝利し、地を義と平和で満たすためです。この再臨は、黙示録19章に詳しく描かれています。
白馬に乗って来られる栄光の主(黙示録19:11-16)
天が開け、白馬に乗った方――それが主イエス・キリストです。
その名は「忠実」「真実」、その衣には「神の言葉」「王の王、主の主」と記されています。
主は正義をもってさばきを行い、その口から出る剣で諸国を打ちます。
またわたしが見ていると、天が開かれ、見よ、そこに白い馬がいた。それに乗っているかたは、「忠実で真実な者」と呼ばれ、義によってさばき、また、戦うかたである。その目は燃える炎であり、その頭には多くの冠があった。また、彼以外にはだれも知らない名がその身にしるされていた。 彼は血染めの衣をまとい、その名は「神の言」と呼ばれた。 そして、天の軍勢が、純白で、汚れのない麻布の衣を着て、白い馬に乗り、彼に従った。 その口からは、諸国民を打つために、鋭いつるぎが出ていた。彼は、鉄のつえをもって諸国民を治め、また、全能者なる神の激しい怒りの酒ぶねを踏む。 その着物にも、そのももにも、「王の王、主の主」という名がしるされていた。
この姿は、もはや柔和な子羊としてではなく、力ある王としてのキリストの姿です。
ハルマゲドンの戦いと反キリストの最期
地上では反キリストとその軍勢が神に敵対して集結します(黙示録16:16)。
「三つの霊は、ヘブル語でハルマゲドンという所に、王たちを召集した。」
しかし、キリストは一瞬にしてそのすべてを打ち破り、反キリストと偽預言者は火の池に投げ込まれます(黙示録19:20)。
「しかし、獣は捕えられ、また、この獣の前でしるしを行って、獣の刻印を受けた者とその像を拝む者とを惑わしたにせ預言者も、獣と共に捕えられた。そして、この両者とも、生きながら、硫黄の燃えている火の池に投げ込まれた。」
これは、人の力ではなく、神の言葉と権威による完全な勝利です。
サタンの縛られ、千年王国が始まる(黙示録20章)
再臨の後、サタンは天使によって縛られ、底知れぬ所に閉じ込められます。
「またわたしが見ていると、ひとりの御使が、底知れぬ所のかぎと大きな鎖とを手に持って、天から降りてきた。 彼は、悪魔でありサタンである龍、すなわち、かの年を経たへびを捕えて千年の間つなぎおき、 そして、底知れぬ所に投げ込み、入口を閉じてその上に封印し、千年の期間が終るまで、諸国民を惑わすことがないようにしておいた。その後、しばらくの間だけ解放されることになっていた。」
この後、キリストは聖徒たちと共に千年間、義と平和に満ちた王国を治められます。
「また見ていると、かず多くの座があり、その上に人々がすわっていた。そして、彼らにさばきの権が与えられていた。また、イエスのあかしをし神の言を伝えたために首を切られた人々の霊がそこにおり、また、獣をもその像をも拝まず、その刻印を額や手に受けることをしなかった人々がいた。彼らは生きかえって、キリストと共に千年の間、支配した。」
その王国では、戦争も悪もなく、主の御言葉が全地に行き渡ります。
花嫁としての教会と再臨に備える今
キリストの再臨は、私たちにとって恐れの時ではなく、「待ち望む希望の時」です。
携挙された聖徒たちは花嫁として整えられ、主とともにこの地に戻り、栄光をともにします。
いま、私たちは「目を覚まし、備える」時。
悔い改めと信仰によって、御国の到来を迎える準備をしていきましょう。
🌼こどもたちへのメッセージ
ある日、イエスさまは白い馬に乗って、もういちど地球に来られます。
それはこわいことではなく、とってもうれしいことなんだよ。
イエスさまは、わたしたちをまもりにきてくださる王さま。
お空を見あげながら、「イエスさま、またきてね!」って祈ってみようね🌤️
🎚️ 信仰のことば
「見よ、白い馬に乗った方が現れた。その方は忠実で真実な方であり、義をもってさばき、戦われる。」
――黙示録19章11節
🖼 原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】
キリストの地上再臨を描いたイラスト。白馬に乗ったイエス・キリストが栄光に満ちて現れ、聖徒たちとともに地に降り立つ様子。背景には輝く空と、神の義の光が広がっている。
📝この記事のまとめ
- キリストの地上再臨とは、主が携挙された聖徒たちとともに地に戻り、王として治めること。
- 再臨と携挙は別の出来事であり、再臨は黙示録19章に描かれている。
- キリストは白馬に乗り、「王の王」として栄光のうちに来られる。
- ハルマゲドンの戦いで反キリストと偽預言者は敗れ、火の池に投げ込まれる。
- 再臨後、サタンは縛られ、千年王国が始まり、キリストが地上を治める。
- 教会はキリストの花嫁として整えられ、再臨に備えることが求められている。
- 再臨は恐れではなく、信仰者にとって希望と喜びの時。
❓よくある質問と答え(Q&A)
Q1. キリストの「携挙」と「地上再臨」はどう違うのですか?
A.
携挙は、イエスさまが空中に現れて信じる者たちを天に引き上げる出来事です(1テサロニケ4:16-17)。
「すなわち、主ご自身が天使のかしらの声と神のラッパの鳴り響くうちに、合図の声で、天から下ってこられる。その時、キリストにあって死んだ人々が、まず最初によみがえり、それから生き残っている私たちが、彼らと一緒に雲に包まれて引き上げられ、空中で主と会い、こうしていつまでも主とともにいることになります。」 ――テサロニケ人への第一の手紙 4:16-17
一方、地上再臨は、携挙された聖徒たちとともにキリストが地上に戻って来られ、王として治められる出来事です(黙示録19章)。
Q2. なぜキリストは再び来られるのですか?
A.
再臨の目的は、悪をさばき、神の国を確立し、真の平和をもたらすことです。
イエスさまは、救い主としてだけでなく、さばき主・王として来られます(黙示録19:11-16)。
またわたしが見ていると、天が開かれ、見よ、そこに白い馬がいた。それに乗っているかたは、「忠実で真実な者」と呼ばれ、義によってさばき、また、戦うかたである。その目は燃える炎であり、その頭には多くの冠があった。また、彼以外にはだれも知らない名がその身にしるされていた。 彼は血染めの衣をまとい、その名は「神の言」と呼ばれた。 そして、天の軍勢が、純白で、汚れのない麻布の衣を着て、白い馬に乗り、彼に従った。 その口からは、諸国民を打つために、鋭いつるぎが出ていた。彼は、鉄のつえをもって諸国民を治め、また、全能者なる神の激しい怒りの酒ぶねを踏む。 その着物にも、そのももにも、「王の王、主の主」という名がしるされていた。
Q3. 再臨のとき、信じていない人には何が起きますか?
A.
反キリストに従った者たちはさばきを受けます(黙示録19:20)。
「しかし、獣は捕えられ、また、この獣の前でしるしを行って、獣の刻印を受けた者とその像を拝む者とを惑わしたにせ預言者も、獣と共に捕えられた。そして、この両者とも、生きながら、硫黄の燃えている火の池に投げ込まれた。」
しかし、いまこの時に福音を信じるなら、その裁きから救われ、キリストとともに栄光にあずかることができます。
Q4. 再臨は怖いことですか?
A.
信じる者にとって、再臨は「怖い出来事」ではなく、待ち望む希望の時です。
キリストが来られるとき、すべての涙と苦しみが終わり、真の平和と喜びが始まります(黙示録21:4)。
「人の目から涙を全くぬぐいとって下さる。もはや、死もなく、悲しみも、叫びも、痛みもない。先のものが、すでに過ぎ去ったからである」。
🕊️結びの祈り
主イエス・キリストよ、あなたが栄光のうちに再び来られるその日を、心から待ち望みます。
私たちの心を整え、花嫁としての教会をきよめ、あなたのご到来を喜びと期待をもって迎えさせてください。
栄光と義に満ちたあなたの王国が、地にも天にも満ちあふれますように。
主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。
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