🌱はじめに
ヨハネの黙示録に登場する、壮大な幻「女と龍」。そこには、神のご計画と救いの物語が象徴的に描かれています。苦しみの中で希望を宿し、迫害の中で守られるイスラエルと、すでに敗北したサタンの悪あがき。この記事では、創世記や福音書ともつながるこの幻の意味を、やさしく紐解いていきます。
📝この記事を読むとわかること
- 黙示録12章の「女と龍」の幻の意味
- イスラエルとメシアの関係
- サタンの策略と神の守り
- これからの時代における希望
🖼️ 原画:『巨大なしるし・女と龍』(らけるま作)

🪷やさしい解説
この幻に登場する「女」は、イスラエルを象徴しています。彼女が身にまとう太陽、足の下の月、そして頭の十二の星は、創世記37章でヨセフが見た夢と重なり、イスラエルを構成する族長たちを表しています。彼女は、産みの苦しみの中にあります。これは、イスラエルがメシアを生み出す直前の状態を象徴しています。
対する「大きな赤い龍」はサタンを指し、七つの頭と十本の角は終末の世界帝国の姿を示しています。サタンは、メシアの誕生と救いの計画を阻もうとします。天の星の三分の一を引き落としたことは、堕天使となった悪霊たちの数を象徴しています。
サタンは、メシアを滅ぼそうとしますが、キリストは十字架と復活を通して勝利し、天に引き上げられました。サタンは敗北しながらも、神に愛される者たちへの攻撃をやめません。
そして女は、神によって備えられた荒野へと逃れます。これは、患難期の後半にイスラエルが迫害を逃れて保護されることの預言です。神は1260日間(3年半の間)、イスラエルを守り養われます。
🕯️「それでも、まだ待っていてくださる」――大患難が始まる前に
ラッパの音は、愛のうちに鳴り響いています。
まもなく、イスラエルがある国と平和条約を結んだときに大患難時代、偽のキリストに従う時代が始まると言われています。
それは、聖書が語る「大患難時代」――信じる者さえ試される、深く苦しいとき。けれど、今ならまだ間に合います。
神さまは、滅びではなく希望の道を用意してくださっています。
🌼こどもたちへのメッセージ
こわい龍が出てきても、だいじょうぶ。神さまは、たいせつな人たちをまもってくださるよ。イエスさまは、もう勝っているんだ。だから、いつでもイエスさまを信じて、心をあずけようね。
🎚️ 信仰のことば
「今や、われらの神の救と力と国と、神のキリストの権威とは、現れた。」(黙示録12:10)
🖼 原画アイキャッチ情報
【代替テキスト】 黙示録12章に登場する「しるし」を描いたイラスト。赤い七つの頭と十の角を持つ龍と、太陽をまとい月を足の下にし、十二の星の冠をかぶる女が描かれている。
【キャプション】 「天に現れたしるし――太陽をまとった女と、子を狙う赤い龍」。救いと対立、神のご計画のドラマが象徴的に描かれた原画。
📌原画には、パブリックドメイン口語訳が含まれています。
🎨 らけるまの創作メモ|「巨大なしるし」を描こうとした日
この原画を描いた日は、神のご計画の深さに心打たれながら、手を動かしました。怖さと美しさが同時に存在するこの幻。その中にも、神が愛する者を守る御手と、すでに勝利されたメシアの希望が描かれています。龍の色も形も、あえて異様に、そして強く描きました。なぜなら、それでも「勝利はすでに与えられている」ことを伝えたかったからです。
📝この記事のまとめ
- 「女」はイスラエルを象徴し、創世記の夢が背景にある
- 女が産むのはメシアであり、サタンはそれを妨げようとする
- 龍は終末の世界帝国とサタンを象徴する
- キリストはすでに勝利され、天に引き上げられた
- 患難期には神がイスラエルを守り、養うことが預言されている
🕊️ 結びの祈り
主よ、あなたのご計画は、いつの時代も確かです。たとえ世の中に恐ろしいものが現れても、私たちの心をあなたの愛と真理で守ってください。あなたが私たちに与えてくださった勝利と希望を信じて歩めるよう、信仰を強めてください。この記事を読んだすべての方の上に、平安と導きがありますように。
🔔 次回の予告
天での戦い ヨハネの黙示録12:7-12
📘 ヨハネの黙示録をもっとくわしく知りたい方へ
🔎 黙示録とはどんな書?終末の預言と希望のメッセージをやさしく解説しています。
🕊️ 聖書の最後に記されたこのヨハネの黙示録は、
恐れではなく、備えと希望のために与えられた、最も祝福された預言書です。
読む者、聞く者、心に留める者に祝福があると、はじめから約束されています
この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。(黙示録1:3)。
どうか心を静めて、神の御声に耳を傾けてみてください。
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